在任中は大嫌いな人で「最低の大統領」だと思っていた。タカ派同士で意気投合?して中曽根と仲良くしていたってだけじゃない。軍拡を進めながら富裕層の減税を推し進めたレーガノミクスなんてのもあったな。「双子の赤字」なんて言葉も彼の置き土産だ。
それでも、今になって振り返ってみると、評価しなくちゃならないところもある。ソ連との関係改善が始まったのはレーガン時代だ。レーガンの功績と言うよりも、ゴルバチョフがそれまでの書記長(ブレジネフ、アンドロポフ、チェルネンコ)とは違っていたというほうが正確かな。でも、ゴルビーが「違いの分かる男」だって見ぬいて米ソ首脳会談を再開させたレーガンの功績はハト派だって評価するだろう。
いま「史上最低の米大統領は?」って聞かれたら、レーガンじゃなくて現職のブッシュと答える私だ。あと10年、20年したら「昔はブッシュ・ジュニアが最低だと思ったけど、今のはもっとひどい!」と憤慨しているだろうか?
やはり、時間は掛かり根気が要っても、様々な意見を尊重しながら辛抱強く政治を進めることが長い目で見れば大切なことでしょうね。
日本のように政権がほとんど変わらない国では時間がかかかって根気の必要な政治もあり得るのかもしれませんね。年金改革などでは長期的な視野が必要だと思います。
ただ、民主制の国を世界的にみると、そんな悠長なことを言っていたら次の選挙ではあっさりと政権を奪われるところも多いように思います。日本ほど与党がのんびりしていられる国ってそうそうないのでは?。