心配だったメディアの対応も、さすがに100億円とあって無視できなかった様子。ヤフーニュースに台北発の時事電が載っている。米国が赤十字を通じて集めた義援金が99億円で、人口が14分の1の台湾で同規模の義援金が集まったことを「台湾人の親日ぶりを端的に示している」と紹介している。ただ、アメリカについては160億円の義援金が集まったというニュース(MNS産経ニュース)が何日も前に出稿されている。米赤十字社単独の金額を持ち出してくる意味がよく分からない。
スポーツニッポンに掲載されている共同電は、4月1日の最新の数字として106億9000万円(37億3833万元)と伝えた。そのうち9割以上が民間から寄せられたという。こちらも米赤十字社の金額と並べ、台湾の人口は10分の1以下と説明している。
大手新聞社のウェブサイトをざっと見て回ったのだが、現段階では関連記事は見つからなかった。時事電、共同電ともに割と短い記事で少し物足りない。正直な気持ちとしては「もうちょっと大きく扱ってよ!」と言いたいところ。そんな私のような人にはサイゾーウーマンの「平均年収150万円なのに100億円の募金! 台湾からの熱い支援」をどうぞ。30日時点で100億円に届こうとしていると情報は少し古いものの、台湾についてサラリーマンの平均年収は約150万円、コンビニでバイトすると時給は約300円と説明があり、台湾で100億円の義援金が集まるというのがどれほど大それたことなのか分かりやすい。台湾で被災者のホームステイ受け入れ態勢が整っているという話も初めて知ってビックリだ。私が尊敬する李登輝元総統も数日前に「より一層の支援をしよう」と呼びかけたという。
ここまで書いたところで、台湾で昨年訪問した温泉の方から「元気を出してください」とメールが届いた。知っている人の優しさも、知らない人の優しさも、ともにしみじみとありがたい。