東日本大震災の死者・行方不明者が1万数千人に達した。国内で1万を超すのだから、当然ながら6人を隔てなくても被災者にたどり着く。友人2人の実家が被災、ともに自宅が津波で流されて、ご家族が亡くなったり行方不明になっていることを知り、ものすごくショックだ。
大震災は実際に起きたことだと分かっていても、頭の片隅にはテレビの中の大惨事みたいな考えがあったことに気づいた。友人の家族が巻き込まれたと知り、すごく落ち込んでいる。何かしてあげようにも、もともと気がきかない私のこと、なんと言って慰めればいいのか言葉も見つからない。
来週予定していた仕事が震災のせいで1つキャンセルになってしまってガッカリしていたけれど、そんなのは全然大したことじゃなかった。
茨城県の友人の家はいまだに断水中。営業再開したスーパー銭湯に開業1時間以上前に行ったら、既に70人ほどが列を作って待っていたという。20分ほどの入浴でお風呂のありがたみをこんなに感じたことはなかった、出るときには200人が列を作って待っていたと聞いて、トイレットペーパーやパンがないくらいで困っていた自分が恥ずかしくなった。
夜はこのブログにもたびたび登場している台湾の春子ばあちゃんからお見舞いの電話があった。地震や津波、原発のことだけじゃなく、首都圏の商店での買い占めのことも知っていた。「近所のスーパーにトイレットペーパーもコメもパンもないんですよ」と話したら、「トイレットペーパーと何か食べるものを送るから」と言われた。ばあちゃんのことだから絶対にたくさん送ってくるに違いなく、「あと何日かで入荷するからもう大丈夫!」と慌てて止めた。
「日本が落ち着くまでご主人と台湾に来なさい。妹の家が台北にあるから泊まれるよ」とも言ってくれ、嬉しくて涙が出てきた。仕事があるから今は行けないし、何も送ってくれなくて大丈夫だから、台湾でやっているはずの被災者救援募金に10元でも20元でも寄付してくださいとお願いし、今年も絶対に1回は台湾に行くことを約束した。