2011年03月16日

大地震−その後(15日夜)

 毎年4月はじめに開催されている「別府八湯温泉まつり」が東日本大震災の発生に伴って今年は中止される(大分新聞)と知って憤慨している。別府なら震災の直接的な影響はないと思うのに。そこまで我慢しなくちゃいけないんだろうか。

 大災害があるたびに「被災者に申し訳ない」という理由で何もかも自粛ムードになる。日本人特有の美学かもしれないが、東北地方で経済活動が停止状態になっているのだから、その分も盛り上げようという発想こそが必要だと思う。震災の影響がない人が元気に上を向いて活動し、お金を使うことが日本経済を底支えすると思うのだが…。

 海外の友人から届くメールは地震→津波→原発事故と、お見舞いの対象が変わるとともに内容も悲観的になっている。私は原発の知識がまったくないので迂闊に書くつもりはないのだが、日本の報道は、友人たちからのメールよりもずいぶん楽観的な印象。チェルブイリ、スリーマイル、フクシマと、世界で後々まで語り継がれる3大事故の1つが今進行しつつあることは理解しているつもり。

 我が家の生活にも影響が出始めている。食パン、牛乳、トイレットペーパーが買えない。「被災地に優先的に回しているため」ということだから、もちろん納得している。昨日はトイレットペーパーを持って歩いている人を見かけ、つい「それどこで買ったんですか?」と尋ねてしまった。遠くで買って持ち歩いているのだと苦笑気味に教えてくれた。

 スーパーでは混乱を避けるためか入荷情報を教えてもらえなかった。個人商店で聞いてみたら、食パンもトイレットペーパーも木曜日(17日)には入荷する予定だそう。あと2日待てば手に入るのだったら、それほど大騒ぎしなくてもいいか。夫に「インドにいると思えば、紙なんてなくたって大丈夫だよ!」と言ったら即座に「ムリ」と言われちゃった。

 コメはまだあるんだけど、スーパーの棚が空っぽなのを見ると、あったら買わなくちゃいけない気分になるから不思議だ。要するにモノ不足って心理的な問題なのだ。未曾有の災害があって、しかもスーパーに行くと棚がスカスカしている。それを見て『他の人も買っているなら買わなくちゃ』って感じるというところかな。災害時にデマが広がるのと同じようなもんだ。
    
posted by らくだ at 00:31 | Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
先を競って買い漁る人々というのは、きっと新型インフルエンザ流行時に買い漁ったマスクと消毒剤が今でも家の中に山積みになってるんだと思いますよ。そのうち、物に埋もれて怪我でもしなければいいのですが。(笑)
Posted by Monoist at 2011年03月17日 22:32
Monoistさん、

スーパーの人に聞いたのですが、買い占めを避けるために「お1人さま1つ」とすると、子供や老人と一緒に5人くらいで来店して1人1つずつ買わせる人もかなりいるそうで、制限する意味がないからやめたそうです。

そんなにトイレットペーパー買い込んで置くところがある広い家に住んでいるんでしょうねぇ。うらやましい…。

食パンは震災後一回も見ていなかったのですが、デパートにあるパン屋さんに置いてあるのを今日見つけ、喜び勇んで花王としたら1斤が500円近くしました…。もちろん諦めました。
Posted by らくだ at 2011年03月18日 00:08
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック