橋田信介さんという人はテレビによく出ていた。先日まで見かけた人がこんな風に簡単に殺されてしまうっていう事実に戸惑うばかりだ。ひょっとしたら戦場カメラマンという人たちは、畳の上で死ぬよりもこういう死に方が本望なんだろうか、などと考えてみる。それにしても甥の小川さんはまだ33歳。若すぎる。ご冥福を祈りたい。
こんなことをつらつら書きながら思い出すのは、イラクで人質になった戦場カメラマンの郡山総一郎さんのことだ。テレビで彼の撮った写真を見た限りでは戦場の写真はなかったけど、本人を含め多くの人が戦場カメラマンだといっているので、そうなんだろう。
私は人質事件で一番悪いのは犯人グループだと思ってきたし、人質やその家族に向けられた憎悪は理解できなかった。今でもその考えに変わりはない。
その私でも、正直いうと先日の郡山さんの記者会見にはちょっとガッカリしたんだよね。イラクにまた行くつもりがあるかどうかと聞かれて、彼は返事を逃げた。毎日新聞の会見要旨によると、「イラクとはいわず、世界中を自分の目で見て確かめて、日本のみなさまに伝えていこうと頑張っていきます」と言っている。それほど信念を持ってイラクに行ったんじゃないんだな〜と思えて結構しらけちゃった。もちろん何を言おうと彼の勝手なんだけど、あたしゃ彼にこう言って逆ギレして欲しかったんだよね。「オレは戦場カメラマンなんだよ! 戦場に行かなくてどこに行くんだ! もちろんイラクに戻るっ!!」って。
イラクに残っている日本の大手マスコミなんて、現地人スタッフに取材させて、日本人記者はほとんど出歩けない状態とみた。危険を顧みないフリーのジャーナリストが日本人の視点から報道してくれる情報の価値は大きい。橋田さんの抜けた穴を埋める人はいるんだろうか? 郡山さん、あなたの出番かもしれませんよ。
【追記】28日夕方の民放テレビ報道(どこだか忘れた)で通訳の話も伝えていたけど、29日の朝になったら現場で見つかったのは橋田さんと通訳、現場から離れたところで見つかったのが小川さんの遺体の公算が大きいと伝えられている。
イラク派遣自衛隊の日当は30万と噂を聞いた。 戦時下で生命保険が無いため高額になっているという。 そして、志願者のみで構成されているという。 主婦の私は昨日初めて聞いた話でいろいろな意味でショック。 社会に出ている人々は知っている事なのでしょうが …
年金問題で頭を抱えている日本。 北には多額の援助? 富んでいるのか貧でいるのか、皆目解らない?
遺体の運送費のことなど考えてもいませんでした。今回は政府が「こうしなさい」というようなことはないでしょうから、普通の事故死と同じような扱いになるような気がします(あくまで想像)。
自衛隊がいるからこそ、日本人が日本人の視点で現地から報道してもらいたいと思ってますが、自衛隊がいるこらこそ日本人が狙われるというのは皮肉ですね。