ついでにいうと、アップルとビートルズと結びつけることもないけど、アップルコンピュータと聞いてパソコンを思い浮かべることもいつの間にかなくなっている。世の移り変わりは激しいってことを、ビートルズ側は認識していないようだ。
読売新聞によると、ビートルズ側は英高等法院での判決を不服としてさらに争うらしい。素人の無責任な意見を書かせてもらうと、アップルがつぶれかかってサウジのアルワリード王子に助けてもらった時期ならともかく、今の段階でビートルズ側にあまり勝ち目はなさそうな気がする。
ただ、記事(といっても午後10時すぎ現在ウェブ上で読めるのは短い記事だけだ)読むと「アップルの商標を巡って両社は長年争いを続けた末、1991年にはアップルコンピュータが音楽関連事業には商標を使わないとする和解が成立した」(読売)、「両社は1991年の和解で互いの事業領域に進出しないと取り決めた。英側はこの際に設けた『米側の商標使用はコンピューター事業に限る』との条件が守られておらず、『iチューンズ・ミュージック・ストア』でリンゴの絵の使用をやめるよう求めていた」(日経)などの部分を読むと、アップルが91年の和解に違反しているようにも思える。
判決の内容は海外のニュースサイトにあった。BBCによると、裁判官はiチューンズは電子商店の一形態で音楽の生産には関連していないと判断。判決文には「アップルの商標使用は生産的な仕事との関連を示していないとの結論に達した」「アップルロゴの使用は(音楽配信)サービスに関連した公正かつ適切な商標の利用だと思う」となっていて、単なる横流し(配信)かクリエイティブな仕事かが判断の分かれ目になった様子だ。