先日タイへ行ったときも、まったく知らない人にお世話になった。別のところに書いているコラムに、その人がコメントしてくれたのがきっかけだった。
「タイに来るときは連絡ください」という書き込みをいただいたので、軽い気持ちで公共交通機関の使い方を尋ねたところ、案内してくれるという。ここんとこの感覚が私には分からず、先方がまったくの善意で提案してくれているのに「旅行業の方ですか? おいくらになりますか?」みたいな失礼な返事を差し上げてしまった。
結局は送迎つきで2日にわたってあちこち案内していただき、当初計画以上の取材ができた。要所要所で「すみません、○○のことを聞いていだだけます?」などと、通訳までお願いしてしまった図々しい私だ。
先週末もネットで知り合った方に大阪を案内していただいた。私の行きたいところに連れてってもらって、お勧めのお店にも案内してもらって、しかもお土産つきだった…。
こうして次々に手を差し伸べてくれる人がいるのってすっごく嬉しい半面、『たとえ逆の立場になったとしても、私にはこういう人たちの真似はできないなぁ。何もお返しできないじゃん』と思ったりもして、自分の中ではちょっと悶々としているところだ。
ちょうど仕事でお世話になっている大先輩から別件でメールが来たので、その返事に少しだけこのことを書いてみたら、きょう返事が来た。一部だけ引用しちゃう。
気にすることはない。その人たちは君自身というよりも、これまで君がネット上で書いたことを称賛しているのだから。これまで書いてきたことへのご褒美だと思いなさい。それでも有り余ると思うのなら、君にできるのはもっと書くこと以外にない。なんてまっとうな意見なんだろう。そうだよな。同じことしなくちゃいけないなんて、不可能なこと考えてもしょうがないのだ。しかし、最近書くことをサボってばかりの私、「もっと書くこと」というのは、ちょっと痛いところをつかれた。
善意や称賛の気持ちもあるかもしれませんが、自分の住んでいる国や町に来てくれたのが(純粋に)嬉しかったんじゃないかなって思います。歓迎の気持ちって言うのかしら。
(それはわかってるけど…。て事だったりして…?)
初めまして
私も“席を譲らなかった若者”以来の読者です
その人たちの気持ちが分かるような気がします
私みたいな“らくだワールド”のファンぢゃ?(笑)
らくだサンが鋭いこと書いてもどこか温かさがある。。。
こないだのイラク人質クンの話でも感じました
いえいえ、全然分かっていませんでした。
みらいさんと私みたいな関係で、私がみらいさんのお住まいの地域に行くと、みらいさんは嬉しくて歓迎したいですか?
私だったら、コメントを1回だけ書き込んだブログの筆者が近所に来ると知っても『へ〜、こっちに来るんだ』と思うだけで終わってしまうと思います。
海外に住んでいたときは、毎週のように日本から客がやってきて「案内しろ」とか「観劇の切符を買っておけ」「人気レストランに連れてけ」とか要求され、歓迎なんて気分は皆無でした。そんなこともあって『自分にできないことをするこの人たちはスゴイなぁ』と思っていたのですが、単に私が冷たくて面倒見が悪いだけなのかもしれません…。
>yokkoさん
初めまして。ほめていただきありがとうございます。私は鋭いこと書いているつもりなんて全然ないので、読んでてちょっと恥ずかしかったです。
実際の友人のらくだ評は「どこかズレてる人」です。このブログを知っている友人は、ブログから受ける印象は「実際よりもマトモな人間に感じる」と言っていました。
「らくだワールド」って面白い言葉ですね。気に入りました。どこかで使ってみようかな。
ネットストーカーもいるから気をつけたほうがいいよ、ほんと
これからも出来る範囲でよろしいですから、いろんな記事を書いてください。
アハハ… 私はいい年したオバさんで、しかも亭主持ちですからねぇ。100%断言はできませんが、ストーカーとはまず縁がないと思っています。
ご心配ありがとうございます。
>ふれでりくすさん
私もね、あちこちでお世話になりっぱなしです。
ネット上に自分の居場所を作って3年、ネット関連で知り合った人たちにお世話になることも増えてきました。人の縁て不思議ですね。私も誰かに喜んでもらえるようなことがしたいなぁ。
ふれでりくすさんの言葉、嬉しかったです。どうもありがとう!