BBCは国民会議派のソニア・ガンジー党首が首相になるかどうか明言していないと伝えているけど、ロイターやインド紙のヒンドゥは就任の見通しだと伝えている。インドじゃ帰化した外国人でも首相になれるんだ。進歩的だな。確かアメリカでは移民は大統領になれなかったはずだ。日本は物理的に可能なんだろうか? もし可能でも、まず実現しないだろうけど。
私がインドに住んでたころは「ラジブ・ガンジー首相の奥さんのソニアはイタリア人だけど、ヒンディー語も話せて現地化が進んでいる」とか「ガンジー家の週末のメニューはパスタになることもある」なんていう話に名前が出てくる程度で、まったく政治には関係ない人だった。それだけガンジー家というかネルー/ガンジー一族の威光が衰えていないってことなんだろう。こう書くと全く進歩的じゃない気もする。なんだかよく分からん。ソニアの息子も当選したし、4代5人でで首相を務めることも十分ありそうだ。
選挙結果以上に驚いたのは、全投票所で電子投票が実施されたということ(14日付日経新聞朝刊)。私がカルカッタ(コルカタ)に住んでいたときは1日20時間停電なんてしょっちゅうだったし、地下鉄は13年間工事してたったの4キロしか開通していなかったというのに。
いまの日本はインドに負けているなぁ。久しぶりにインドに行きたくなってきた。
電子投票って日本じゃATMみたいな機械が検討されてるのでATM使えない人多いのにどうやるのだと思っていたら、インドの機械は随分シンプルでこれなら簡単そうと思った次第です。作っているのが軍事産業の会社だから電気がこなくても使えるような自家発電などはお手の物なんでしょうか。それともわざわざ投票を4回に分けたのはそうやって電力の供給を投票が行われている地域へ集中させるためだったりしてなんて言ったら怒られますかね。
牛のウンチを貼り付けた土壁の家に住んでいるような人たちが電子投票をしている様子を想像しただけで、ほほえましくなってしまいました。