数週間前には新宿高島屋にユニクロが出店したというニュースをやっていた。新宿高島屋のエライ人(店長?)が、「同じビルにあるというだけで高島屋内にユニクロがオープンしたわけではない」というプライドの高さを感じさせる発言をしていたっけ。池袋なんて随分前から東武と丸井の両方にユニクロが入っている。こうしてみると、デパートの個性がどんどんなくなっているようにも思う。
先日、渋谷を通りかかって久しぶりに東急本店に入ったら、平日の昼間とはいえ、あまりの客の少なさにビックリした。客よりも店員の方が多いんじゃないかと思ったほどだった。中国で発行されたクレジットカードの利用を歓迎する中国語の掲示があり、時代はずいぶん移り変わっているのだと実感した。
次いですぐ近くのH&Mに行ったら、こっちも混んでいるとは言えない状態だったけれど、レジには行列ができていた。単位面積当たりの買い物客数でいえば、東急本店の何倍にものぼるってことは明らかだ。私もこっちで洋服を買って帰った。
自分自身を振りかえってみると、過去10年でデパートを利用する機会はガクンと減った。もっと前のバブルの頃を思い出すと、デパートの店員はものすごく強気で、こちらが「売っていただく」感じだった。池袋の西武で店員同士私語で盛り上がっていて質問を無視されたことがあり、それ以来なるべく同店では買い物をしないようにしている。あの時期デパートにとことん失望してしまったので、最近の凋落ぶりも大いに納得できる。