2004年12月28日

台湾「独立」って変じゃない?

 ニュースとしては大地震の影に隠れる形になったが、李登輝・前台湾総統が来日中だ。2001年4月のは治療目的だったから、ようやく私的な訪問が実現したことになる。ごくあたりまえのビザが発給されるまで、長い道のりだったな。

 当然ながら中国は「台湾独立の動きを加速させる恐れがある」といって反発。メディアは素直にそれを伝えているし、政治家などのエライ先生方も台湾について「独立させない」とか言うんだけど、「独立」っていう言葉は少なくとも私にはかなり違和感のある言葉だ。私にしてみれば「独立」の対になる言葉は「植民地」。台湾は中国の植民地じゃないでしょ? その昔、清朝時代の中国は台湾を「化外の地」と認識してたじゃない。なにが独立だよ、といいたくもなる。

 中国当局者の顔色をうかがわなくちゃいけないマスコミや政治家たちと一般人の感覚の間には結構へだたりがあるのでは? 例えばOLが海外旅行をする場合、中国と台湾はまったく別の国として認識している人がほぼ100%なんじゃないかなぁ。今はいらなくなったとはいえ、昔は別々にビザを申請していたんだし。

 数年前、某米企業の北京支社にいる中国人とメールを何回か交換したことがある。彼のメールの署名は「中国は2つある。1つは中国本土でもう1つは台湾だ」とあって感激した。そのことを本人に指摘したら「こればれたらヤバイんだよね。消すべきかなぁ?」と返事が来たっけ。そんなふうに思っている中国人がたとえ1人でもいるということに結構感動したもんだ。

 マスコミなんて、国の数を数えるときだって台湾が入ると、「5カ国」じゃなくて「5カ国・地域」だ。「5カ国」なんて書いたら中国から「台湾が入っているのになんで5カ国って書くんだ!」とチェックが入るかもしれないもんね。閣僚などの表記も「行政院長(首相に相当)」とかまどろっこしいことをする。少なくともこの件に関しては、腰の引けたマスコミや河野洋平(脚注参照)をはじめとする政治家連中よりも、一般のOLのほうがよほど国際情勢を理解しているように感じてしまうのは、私がおめでたくできているから?

【脚注】河野洋平は外相だった10年前、国際会議に出るためバンコク行きの飛行機に乗ったところ悪天候で飛行機が台湾にダイバート。降機を拒否して機内にとどまり、バンコクに着いたら真っ先に中国の銭外相(当時)に「私は台湾の土を踏みませんでした」と報告に行ったとされる。中国にしてみれば「かわいいやつよのう」なんだろうか。
タグ:台湾
posted by らくだ at 23:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | 話題 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。

×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。