でも、服装については「若気の至り(苦笑)」と思ったし、あの服装が同じ日本人として恥ずかしくて許せないなんて気持ちは皆無だった。現地入りの段階でそこまでオリンピック選手に求めていない。むしろ国母選手の母校である東海大学がパブリックビューイングをやめたと聞いて『バッシングを受けているこういう時に応援してあげるのが、在校生や仲間に対する思いやりだろうに!』って憤慨した。
しかし、私の友人・知人には興奮気味に「あれは絶対に許せない!」と言う人が多い。関連団体に抗議の電話やメールが相次いだとも聞く。なんで多くの人がそんなに興奮して行動を起こしたのかちょっと理解できない。別に私は他人の言動に寛容ってわけじゃなく、どちらかといえば厳しいと自覚しているのだけど。
「絶対に許せない!」と断言する友人と話していて、私が以前に何回か「日本人として恥ずかしい」と感じたことがあったのを思い出した。お笑い芸人を中心とした芸能人が海外で奇抜な格好をしておバカなことをしているのをテレビで見た時だ。ロケ現場に通りかかった現地の人は日本人のバカぶりにあきれ返ったんじゃないかって心配になった。
例えば1、2年前に泉ピン子がミラノでヘンな服装でバカキャラを演じていたが、日本なら「大女優の泉ピン子がバカなことやってる」と見てもらえても、海外ではそうはいかない。制服に太眉のイモト?という人も、プロデューサーにやらされているのだろうけれど、あの外見はちょっと恥ずかしい(本人は愛すべきキャラだと思うが)。あぁいう番組って海外に輸出されることもあるし(海外旅行中に現地のテレビで日本のバラエティ番組を見て恥ずかしくなったことは何回かある)。
友人にその話をしたら、オリンピック選手は国の代表だけど芸能人は個人の立場だから何をやってもいいのだと言われた。しかし、私の恥ずかしいという気持ちはそんなにうまく切り替えられそうにない。