2009年12月04日

4年ひと昔

 「10年ひと昔」なんていうけれど、移り変わりの激しいスポーツの世界では「4年ひと昔」といったほうがいいかもしれない。テレビでやっていたフィギュアスケートを見て、ふとそんなことを思った。

 というのも、一連の大会の決勝戦に相当するグランプリファイナルというこの大会に浅田真央選手が出場していなかったからだ。4年前の彼女は飛ぶ鳥を落とす勢いだった。年齢制限さえなければオリンピックに出て金メダルが取れるのに、と多くの人が思っていた。それが今じゃ誰がどうみても不調としか思えない。ふと気がついてみると、彼女が出演するCMを最近見かけなくなった。勝負とショービジネスの世界は残酷だ。

 一方の安藤美姫選手、4年前は絶不調だった。メダル待望の重圧に押しつぶされたかのように見えた。テレビで見る彼女の態度は、ある水泳選手に似ていた。その彼女もオリンピックでのメダル期待が重すぎて実力を発揮できなかった。帰国後は、オリンピックを楽しんだからいいのだという態度でバッシングにあったと記憶している。

 その安藤選手が今はまったく別人のようだ。身体が絞れているし、顔も憑き物が落ちたっていうか、険がなくなった。マスコミ対応もしっかりしている。ずいぶん成長して大人になったな〜と目を見張った。

 浅田選手の巻き返しに期待したいけれど、今の彼女にはそれが苦痛かもしれない。トリプルアクセルなんて跳べなくていい、メンタル面で強くなってほしいと思う人は私のほかにもいるはずだ。
   
posted by らくだ at 23:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | スポーツ | 更新情報をチェックする
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