そこで何も知らないなりに問い合わせたり、見積もりを取ったりしたのだが、損害保険業界というのはなんとも摩訶不思議なところだった(以下、電話はすべて夫がした)。
まず、支援機構の融資契約と同時に加入した現行契約の相手先である大手A社。先日封書を送って来た。今後1年間の保険料を支払う振り込み用紙が入っていた。
『そっか、ローンを完済すれば保険も満期になるから、これで更新すればいいんだ』と思い、近く振り込みをするつもりだった。ところが、同封されていた文書を読むと、「住宅ローンの返済を完了する人は、支払わないでください」と書いてある。振り込み用紙を送りつけてきて払うなとはどういうこと? 何が何だか分からない。
そこで封筒に記載されているフリーダイヤルに電話して聞いてみた。やはり、ローン返済が終わった我が家はその振り込み用紙は使えなかった。それじゃ一体全体何のためにこんなものを送ってきたのか尋ねると「ローン返済を延長するお客様もいますので…」という。延長する人よりも予定通り返済する人の方が多そうなもんだが、予定通り返済を終えた人はどうすべきかの記載が何もないというのが非常に不思議だ。
ついでに、新たな保険契約の見積もりをA社にお願いすることにした。しかし予定日には担当者から電話がなく、再びこちらから電話してようやく担当者から電話をもらう。しかし、送られてくるはずの見積書も予定日には届かず、再び電話で催促してようやく届いた。
マンションの管理会社の人から複数の損保に見積もりしてもらったほうがいいと言われ、次は大手B社に電話してみた。ホームページに載っている問い合わせ用のフリーダイヤルだ。
火災保険の見積もりをしてほしいと告げたところ、代理店に問い合わせてほしいと言われ、自宅に近い代理店を2つ紹介してもらった。しかし、紹介された代理店に電話してみたら、扱っているのは両方とも海外旅行傷害保険とゴルフ保険のみだった。
再びB社のフリーダイヤルに電話したら「保険の見積もりは代理店じゃなくて支社が担当している」とのこと。さっきと話が違うのでは? ま、いいや。その支社とやらの人に見積もりを出してもらった。
大手C社への問い合わせはスムーズ。フリーダイヤルに電話して用件を告げると、すぐに担当者から電話が来て、見積もりが郵送されてきた。ここまでの対応の良さはダントツでさすがC社と思っていたのだが…。
なぜかC社の見積もりでは我が家の評価額(=保険金額)がA社やB社の見積もりに比べて2倍近い。当然ながら保険料(掛け金)も倍近い。A社の担当者によると、評価額は各社独自に算出しているものの、ほとんど横並びとのことだったのに。C社の人から電話があったとき、正直に「御社の評価は他社の倍近い」と言ってみたのだが、要領を得ない答えしか返ってこなかった。
ところが、である。電話を切ってわずか5分程度で先ほどのC社の人から電話がかかってきた。「計算の前提を間違えてマンションではなく一戸建てで見積もりを出してしまった」という。
えっ、そんな〜。だって、さっきの電話でこちらから「見積もりにM構造って書いてあるのはどういう意味ですか?」って聞いて「マンションです」って返事をもらい、そのうえで計算式について説明してもらっている。一戸建てかマンションかなんて、その時に気付きそうなもんだけど…。
それで、間違いを訂正して計算し直した見積書を見ると、ほぼ同じ保障内容でC社の保険料が一番安かった。しかし、釈然としない私たちはA社と契約することにした。
ここ数日ですっかり損害保険業界に対する信頼感をなくしてしまった。何年か前に大規模な保険金不払いが表面化して大問題になったいうのに、体質は全然変わっていないように感じる。
全労災の火災共済は検討されましたか?
以前勤務していた会社の労組で取り扱っていたんだけど、民間の損保とは被害があったときの査定の仕方が違うので、全労災の方がいいよと言われました。そして家財と建物と両方入っておいたほうがいいかも。
まあどちらにしても「万が一」のためですけど。
そっか、全労災ってCMでは記憶があるのですが、とにかく損保のことしか考えが及ばず、比較サイトなど見ていました。一瞬クーリングオフして…などとも思いましたが、このところ2人とも極めて忙しく、今度の更新の時に全労災を検討しようと思います。
貴重なアドバイスどうもありがとう!!