件名は「ご紹介ありがとうございます」だし、本文の書き出しも「紹介ありがとうございます」「とてもうれしいです」「感謝、感謝です」と書き連ねてある。そのうえで「1カ所誤記がありましたので…」と、私が他の施設の電話番号をが記載していることを指摘していた。私はいつも既存の入浴記を使いまわして上書きしているので、恥ずかしながら電話番号のところを更新し忘れていた。
このメールには、私が疑問に思って書いていた源泉温度についても最近上昇しているとの丁寧な説明が書いてあった。本当に驚いたし恐縮してしまった。
というのも、私は湯村ホテルをほめちぎったつもりはなく、自分の入浴記を読み返してみても、露天風呂について「これだけ小さな風呂なんだから、わざわざ電気風呂にしなくてもいいのに」なんて書いてある(その施設のいいところだけを書く提灯記事は商業的な出版物やサイトに任せればいいと思っているので、いつも感じたことをできるだけ素直に書いているつもりだ)。
私がホテル側だったら『雑誌の特典で無料入浴しておいて勝手なことを書いた揚句、電話番号まで間違っている…』と、どちらかといえば不愉快に思ったんじゃないかな。その上で『個人が匿名でやっているサイトなんて相手にしなくてよし!』とスルーしていたにちがいない。
そんなわけでメール一通でこのホテルのファンになってしまった。サイトを訂正するとともにお詫びとお礼のメールを送ったところ、返事の返事が来た。それによると、このホテルに関するブログ記事や口コミなども見つけたらお礼のメールやレスをしているとのこと。つまり、私が電話番号を誤記していなくても、目にとまったらメールを送ってくれたということになる。地道な広報活動には頭が下がる思いだ。
同じことをしている施設を他に知らない。似たようなことをやっている施設はあったと思う(ただし印象が薄くて覚えていない)。その場合は「ご紹介ありがとうございます」と、誰に出すメールも同じ文面を使いまわしていることがありありとうかがえた。それじゃ、気持ちは伝わらない。匿名サイトの主催者に一通ずつ心のこもったメールを送れる人がどれだけいるだろうか?
例えば相互リンク依頼のメール。リンクなんてものは好き勝手に張ったり切ったりすればいいと思っているので、サイトには「相互リンクは受け付けておりません」と書いてある。にもかかわらず、毎週のように「相互リンクのお願い」というメールが届く。
不思議なのはどの人から届くメールも文面がほぼ一緒だってこと。「素敵なホームページですね」とか書いてあって「よろしかったら相互リンクをお願いします」として、相手のサイトの紹介文例まで書いてある。
ちょっと待ってよ、と言いたい。私は自分のお気に入りのサイトを自分の言葉で紹介したい。押しつけがましいのは苦手だ。こんなメールもらったってちっとも嬉しくない。私のサイトを閲覧していないのは明らかだ。どこかに「相互リンクの依頼の仕方」なんていうマニュアルでもあるのだろうか?
仮に「あなたのホームページを見ました。○○が楽しかったです」とか具体的な感想が書いてあって「リンクさせていただきました」って書いてあれば印象はまったく違ったものになり、『それじゃ、こちらからもリンクするか…』って気にもなるのに。
こうしてみると、メール一通書くのって簡単そうに思えるけれど、なかなか奥が深い。たかがメール、されどメールだ。
いつもブログ楽しませていただいてます。
リンクかぁ 人気サイトは過ごそうですね
こんにちは。毎日暑いですね。いつも読んでいただいているとのこと、ありがとうございます。
温浴施設からメールをいただくことは少ないのですが、来るのは罵倒系が多いです。(^^; 私が書いた内容の妥当性を考える前に、批判的なことを書かれたという事実に対してカッとなって怒りをぶつけてくるものがほとんどです。
これまで温浴業界って施設をつくれば客が来る売り手市場でゆる〜くやってこられたから、皆さん批判されることになれていないようです。
あっちのブログで某施設の副支配人に怒鳴りこまれ、理屈が理不尽だし剣幕が怖いな〜と思っていたら、そこの経営会社の社長が○○組系暴力団員と一緒に逮捕されちゃったなんてこともありました。ガクブルもんです。
そういう経験があるので、上記のような優等生的なメールは大変印象に残りました。
相互リンク依頼の人(会社?)は、広告収入を狙っているサイトが多いみたい(最近は相手先サイトを確認していないので断言できませんが…)です。たくさんリンクを集めれば、検索サイトが重要サイトと認識して、検索結果で上位表示されるということで、なるべく多くのサイトからリンクされる必要があると聞きました。みなさん苦労されている様子です。