2009年05月11日

チャイナデーリーの地図に憤慨

 しばらく更新をさぼった言い訳の前に、ご覧いただきたいものがある。中国の英字紙「チャイナデーリー」の豚インフルエンザ関連記事下部にある感染経路の地図だ(リンク切れになっていたらこちらをご覧あれ)。これってまるで日本が感染源みたいに見えない? 成都の感染男性はカナダで感染した寝屋川の高校生&教員とはまったく別経路のはずなのに、地図のタイトルを直訳すると「ウイルスはいかにして広がったか」だ。この地図に意図的なものを感じて憤慨してしまった。

 チャイナデーリーの記事を久しぶりに読んだのは、5日からきょうまで北京に出かけてきたからだ。

 豚インフル対策として、旅行前にマスクを1人当たり8枚用意した。夫が最初に3枚ずつ買ってきて、それじゃ足りないかもしれないと5枚ずつ買い足した。成田についたら空港職員でもマスクをしていない人は多いし、旅行者だって花粉の飛散が一番多い時期に比べたらマスク姿の人は少ない感じ。マスクをしてせわしなく歩き回っているのはTVカメラを持ったマスコミの人だけで、な〜んだと肩透かしにあった気分だった(ということを空港からこのブログに投稿したつもりだったのに、アップされていなかった…)。

 利用したのはノースウエスト29便。そう、8日の同じ便に乗っていた中国人男性の豚インフル感染が確認されたばかりだ。もちろんそんなことは数時間前まで知らなかったので現地では何もなくすごし、今日の早朝に空港でチェックインを済ませたところまでは普通と変わるところは何もなかった。

 何かおかしいと思ったのは搭乗が始まってから。アッパークラスなどの優先搭乗が終わっても一向にエコノミークラスの搭乗が始まらない。15分あまりたってから搭乗が始まったらすぐに中断。どこからかマスクが持ち込まれ、地上職の人たちが一斉にマスクをし始めた。

 それからしばらくして搭乗が再開したと思ったらまた中断。今度は透明なビニールの手袋が配られ、みんなが手袋をしている。なんでこんな途中でマスクや手袋をするんだろう…と思ったのだが、多分このあたりでノースウエスト航空を利用した成都の男性の豚インフル感染が報道され、あわてて対策がとられたんじゃないだろうか?

 さらに搭乗が止まると、白ずくめの防護服を着た人が2人現れ、乗客らしい一般人2人と隅の方で何か話している。なんとなく緊張感が高まった。結局何もなかったみたいだ。最後尾近くの私が搭乗したのは最初の乗客が乗ってからたっぷり45分くらいたっていたと思う。出発は定時の1時間遅れだった。機内では私もマスクをしていた。

 成田について入国審査前の検疫でも私の4人くらい前にいた人(中国のパスポートを持っていた)が引っかかっていたというか、「後ろに行って」みたいなことを言われて通してもらえず、『あれ、中国からの便なのに厳しくておかしいな』と思った。帰宅したら「中国本土の成都で感染者」というニュースをやっていて、しかも感染者が私たちの3日後の同じ便に乗っていたと知ってビックリ。

 8日のNW29便に乗っていた日本人25人は、既に帰国した人や連絡のつかない人などを除き15日まで隔離されるとか。あと3日遅かったら私たちも大変な目に遭っていたところだった。たまたま8日のNW29便に乗ってしまった人たちが豚インフルに感染せずに無事帰国することを祈るばかり。
    
posted by らくだ at 20:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | 旅日記ほか旅関連 | 更新情報をチェックする
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