しかし、細々と雑誌を出しているような零細出版社の負債が25億円近くにも達するんだろうか。それとも裏に何かあるんだろうか。訳の分からない話ではある。しかも、上記リンク先の倒産速報には「『男の隠れ家』が販売部数を伸ばした2007年9月期には年売上高約6億3000万円を計上していた」と、まるでつい最近まで売り上げが好調だったかのような記載がある。ますます分からない。
昔からこのブログを読んでいる人だったら、あるいは覚えているかもしれない。私が以前、「男の隠れ家」にひどい目に遭ったことを。ある特集ページに協力したら、掲載誌を送ってこないのはもちろん、貸した資料や紙焼きの写真も返却してくれない。取材を受けたのは編集部の人じゃなくてフリーライターの人からで、彼女にメールや電話で資料などの返却をお願いしたら着信拒否に遭った。
仕方なく編集部に相談したものの「もう郵便で返送したと言っているから数日中に届く」とか「郵送したのだが、そちらの住所を間違えて書いて送り主のライターに返送されてしまった」とか「ライターが離婚して引っ越した。円満離婚ではないから前の家に写真を取りに帰れない」とか、問い合わせるたびにいろいろな言い訳を言ってきた。夫がブチ切れて電話で怒鳴り込んだら、小出しにしながら全て戻ってきた。全部で数カ月かかったっけ。
そんなことがあったので、「男の隠れ家」の発行元が倒産したと聞いても、『あぁ、やっぱりね。いい加減なところだもんね』としか思えなかった。ただ、最後に対応してくれた編集長(今も同じ人かどうかは不明)は、少なくとも私にはまともな人に思えた。あの人の無事を祈りたい。
つぶれて欲しい出版社というか、つぶれるべき悪徳出版社はほかにもある。ネットリテラシーの欠片もない腐った人間のいる出版社はつぶれるしかないと思う。あと何年かすれば、実現するような気がしてきた。
【追記】男の隠れ家は新たな版元により、2009年5月末発売号で復活した。書店で見つけてビックリ(2009年6月2日追記)
【過去の関連記事】「男の隠れ家」が来た! (2005年4月14日)