2008年12月01日

一段落

 ふと気がつくと12月になっていた。この10日間というもの、バタバタしっぱなしだった。先週末に近親者のみで父の葬儀を終え、どうにか一息つくことができた。

 そもそも親族だけでなく知人の葬儀にも長いこと出ていないので勝手が分からない。しかも事情により長子ではない私が喪主にならざるを得ず、葬儀に集まったのは身内のみとはいえご挨拶の口上を述べたりと、慣れないこと続き。どっぷり疲れた。

 身近な人間の死は、テレビやネットで日常触れているものとは全然違い、ずっしりとした重みがあった。改めて実感したのは、命には限りがあるってことだ。

 私たちはみな、生まれ落ちたその瞬間から死に向けてのカウントダウンが始まっている。カウント期間があらかじめ分かっていれば、計画的に充実した人生を送ることができるのかもしれない。その期間が漠然としているため、ついつい時間を無駄にしてきたなぁとわが身を振り返った。

 去り行く人が教えてくれたのは、よりよい自分になること。昨日よりも良い自分になることが今日の私の使命であり、人間が生きる意味はそこにあるのだと、ぼんやりと自分に言い聞かせている。たくさんいただいたお悔やみメールの返信を書き始めたところだ。
posted by らくだ at 23:57 | Comment(4) | TrackBack(0) | 日記 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
このたびは、ご愁傷さまでした。
いつもはもっぱらROMなのですが、今日は、どうしてもコメントしたくなりました。

「昨日よりも良い自分になることが今日の私の使命であり、人間が生きる意味はそこにあるのだ」
本当にそう思います。
私の父は、癌です。手術をしましたが転移をしており、高齢な事もあって切除しませんでした。
そういう背景もあって、この言葉がとても身にしみます。

最近、あまり仕事でもいい事がなかったので、ともすれば周りのせいにしがちな私でしたが、自分自身を日々振り返ってみたいと思いました。

Posted by パタリロ at 2008年12月02日 19:34
>パタリロさん
初めまして。お父様のガンが転移しているとのこと、ご本人はもちろん家族もつらいですよね。う〜ん、何て書けばいいのか適当な言葉が見つかりませんが、家族をなくしたばかりのせいか、そのつらさを普段よりも察することができるような気がします。

私にとって、家族の死は大きなことを教えてくれました。たとえどんなにつらくても、私たち人間は今日を生きて明日を待つしかないのだと、ふと悟りの境地に達した気分なんです。

ネット上の友人・知人を含め、周りの人の温かさをあらてめて実感することもできました。この温かさを今度は私が伝えたいと思っています。
Posted by らくだ at 2008年12月03日 22:24
コメントありがとうございました。

直接リンクはしませんが、私のWeb日記でここのお名前だけ出させてください。
Posted by パタリロ at 2008年12月06日 09:22
>パタリロさん
 こんにちは。このブログがパタリロさんの日記で役立つのでしたら、ブログ名の掲載でもリンクでもご自由にどうぞ。

 それにしても、トップページだけ見ているとコメント欄の数字が(1)となったままなので、レスがついていることが分かりませんね。ブログシステムのバグかもしれません。どうもすみません。
Posted by らくだ at 2008年12月07日 10:57
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