ランキングで2位になっている「十五少年漂流記」が私にとっては1位だな。ブリアンはマイヒーローだったし、読みながらマジで『私も混ぜて!』って思って何回も繰り返し読んだ。ニュージーランドという国があることを初めて知ったのもこの本を読んだからだ。
次点は「ロビンソン・クルーソー」か「ドリトル先生」か迷うところ。どちらかといえば「ロビンソン・クルーソー」かな。ロビンソン・クルーソーの持ち物をノートに書き写して暗記していた。あのころは「漂流願望」みたいなものがあって、『いつか漂流したときに役に立つかもしれない』なんて真剣に思っていたような気がする。
ドリトル先生シリーズは、なんといっても2作目の航海記が面白かった。冒険小説として読んでいたわけじゃなくて、動物の言葉を話すお医者さんが出てくる“おとぎ話”みたいに思っていた。各登場動物のキャラクターが丁寧に書き込まれていて楽しめた。
「ドリトル先生」が英語ではDr. Dolittleだと知ったのは大人になってからだ。これを「ドリトル先生」と日本式にピタリと訳した井伏 鱒二のセンスに感服した。「原住民に対する差別的な部分があり問題だ」なんて騒いでいる人の存在を知ったのも大人になってから。子どものころはそんなことまったく意識していなかったから驚いた(それは「ちびくろサンボ」も同じことだ)。
その他ランキングで特に好きなのは宝島、海底2万海里といったところかな。どうも私のツボは漂流物にあるらしい。トム・ソーヤーとハックは夢中になるところまでいかなかった。