温泉愛好家の間で季節限定露天風呂が人気の「大塩温泉 民宿たつみ荘」が7月末の新潟・福島豪雨で被災、建物の基礎部分がえぐられて家屋全壊と判定された。避難していた経営者一家は9月4日にたつみ荘に戻って2階で生活しているが、取り壊し・再建は免れない状況だ。
そんな中でたつみ荘支援者有志が義援金を集める運動を始め、私のところにもお願いが届いたので以下全文を転載する。
突然のお便り失礼いたします。郵便振替口座番号の頭の部分はオリジナルの手紙には0220と記載されているが2200が正しいことは確認済み。個別の施設に義援金を送るよりも自治体に送りたいという人は金山町の公式サイトに義援金の受付窓口が載っている。それによると10月末まで受け付けている。
又、大震災、原発災害の被災の方にお送りしてしまっていれば、大変に申し訳ありません。ご容赦ください。
さて、この度の新潟・福島大豪雨は7年前の豪雨を大きく上回る規模で、私たちの〜山菜採りの、キノコ取りの、渓流釣りの、温泉三昧の、狩猟の、憩いの、遊びの〜拠点であった民宿「たつみ荘」は下に流れる只見川の大増水により、1階床上1メートル浸水の被害を受けました。又、近年温泉ファンに大人気だった幻の季節限定露天風呂も壊滅的打撃を受けてしまいました。(国はこの災害を「激甚災害」に指定しました。)
幸いにして三瓶さんご一家3人は、修兒さんの実家であり、上の国道に面した「旅館岩崎屋」に避難して御無事です。
「たつみ荘」のある金山町(福島県大沼郡)と隣の只見町(南会津郡)とその周辺地域は幸いにも3.11東日本大震災とそれに引き続く東電原発の爆発による放射能汚染災害からもかろうじて免れ、「風評被害」があるとはいえ毎日何とか暮らしていける福島県でも唯一と言っても良い地方でした。しかしそこが未曾有の打撃を受けてしまったのです。この豪雨と「電源開発」、「東北電力」2社によるダム放水コントロールの判断ミスは、川の津波を引き起こし、その破壊力は凄まじいものでした。濁流は何棟もの家を押し流し、幾つもの橋と鉄橋を破壊し、山と砂防堰堤を崩し、家屋、田畑に流れ込みました。自然災害と人為ミスによる災害の複合はここでも被害の規模と範囲を大きくしました。
地域の復活無くして「たつみ荘」の復活も無し、とはいえ、私たちは出来ることから始めたい。それは共に語り、泣き、笑いして来た「たつみ荘」の復活・再興だと考えます。すでに一家は浸水の直後から立ち尽くすこと無く、再生に向け出来る限りの力を注いでいます。私たちもまた、私たちの拠り所である「たつみ荘」の一刻も早い再興を図るべく物心両面の支援を行っていきたいと思います。
どうか心ある皆様の、熱き或いは温泉のように温かいご支援をお願いいたします。当面一家の生活と再興に向けた取組への義援金・支援金を下記講座に集中して下さい!
郵便振替口座名義 三瓶修兒(さんぺい しゅうじ) 口座番号2200−7−134080(振込用紙の口座記号番号欄の左端に0が印字されていない場合は02200−7−134080)
銀行からは 店名二二九 預金種目 当座 番号0134080
1口5,000円で何口でも(申し訳ありませんが振込手数料は各自でご負担下さい。)
2011年8月
呼びかけ人
渓流たつみ会 会長 鎌倉市 大宮 明
P.S.1 町の調査により、地盤が動いたため「家屋全壊」の判定を受けました。
P.S.2 「たつみ荘」ブログが新しくなりました http://tatsumisou.blog.ocn.ne.jp/