福島第一原発は汚染水の“お漏らし”がたびたび報じられるし、政治は一段とグチャグチャで辞めるのを前提に続投した人が「脱原発」なんて言い出してもまともに聞いている人はいないし、毎日暑いしで、どうもパッとしない日本だけど、彼女たちの活躍が一服の清涼剤になった。
特に2点目を入れてからは安心して見ていられた。日本とスウェーデンの平均身長は10センチも違うそうで、カメラが寄ると確かに『スウェーデンの選手は本当にデカイな〜』と思ったし、キーパーの体格は大人と子供ほど違った。とはいえ、カメラが引くと体格のハンデを全く感じなかった。
みんな頼もしく、格好良く、イキイキと輝いてみえた。ツラ構えも試合運びもいい。3点目を含め後ろから積極的にシュートを蹴る思い切りの良さを感じた。男子の試合だと、後ろでボールもらってもチマチマと前に運んでからシュートしようと試みて失敗する例をたくさん見たような記憶がある。
こんなことを書くと彼女たちには失礼かもしれないけれど、私には「なでしこJAPAN」というよりも「サムライJAPAN」のほうがしっくりくるし、ある意味では男子チームよりも「サムライ」なんじゃないかと思った(特に私の大好きな澤選手)。
彼女たちのプレーに感動するのは日本人の身びいきってだけじゃないみたいだ。FWの永里優季選手のツイッター(リンク先は写真付のついっぷる)によると、スタバに行ったら店の人に日本の選手か尋ねられて、素晴らしい試合をありがとうとご馳走してくれたそうだ。海外の一般の人がそんな風に褒めてくれたなんて、どうしてか分からないけれど自分がほめられたかのように嬉しい。
このところ冴えない日本を活気づけるためにも、なんとか決勝戦でアメリカに勝ってほしい。もう、すぐそこにカップはあるのだから。
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