2011年07月06日

事故から4年あまりたったシエスパの様子

 直前に書いた映画「無常素描」の上映館・オーディトリアム渋谷がシエスパのすぐ近くだったので、久しぶりに様子を見に行ってきた。去年の8月に行っているので約1年ぶりだ。

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 2007年6月に爆発事故が起きたシエスパ別棟。基本的に変わっていないけれど、ブルーシートが風化してほとんど役目を果たしていない。

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 近づくと(というか望遠で撮ると)ブルーシートが薄くなった分だけ、鉄骨がグニャリと曲がっているのがよく分かるようになった。

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 すでに献花台はなく、張り紙にもお詫びの言葉はなくなっていた。「老朽化」の文字が悲しい。刑事・民事の裁判はどこまで進んでいるのだろう? 私の知る限り今年の6月19日に「事故から4年」という記事はどこにも見かけなかった。風化しているのはブルーシートだけじゃなくて事故そのものといえる。
        
posted by らくだ at 23:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | 温泉・温浴 | 更新情報をチェックする

東日本大震災のドキュメンタリー映画「無常素描」

20110706.jpg 友人のKさんが送ってくれた鑑賞券で東日本大震災のドキュメンタリー映画「無常素描」を見てきた。音楽もナレーションも地名などのテロップも一切なく、長回しのカメラで被災地と被災者の姿を淡々と綴っている。素描=スケッチに対してまとまった感想を書くのは難しいのだが、思いつくままに書いてみる。

 印象に残った場面はガレキの山の高さや集められた写真の多さなどたくさんある。その中でも目を引いたのが嗚咽する被災男性の肩越しに映るラッパ水仙。単なる背景のヒトコマなんだけど、津波に洗われても変わらずに花を咲かせているその黄色が画面のそこだけ鮮やかでドキッとした。テレビではこうはいかない。

 また、「あんまり海の近くには住みたくない」という祖母に対し、「でも、海が好きだもん」という女の子がカメラに向かって「海の近くに住んでみた方がいいですよ」と語りかけたのは意外だった。終盤にまっすぐな視線を向ける彼女が再び登場したことに、私としては希望を感じることができた。

 アクセントになっているのは随所に挿入される芥川賞作家の僧侶、玄侑宋久さんのインタビュー。暗い中でメモも取らずに聞いていたのでうろ覚えだが、ラオス(のある場所?)では橋が毎年洪水で流されているので、またそのうち流されることを前提に竹で橋を作っているとか、(東北でも)次の津波がきた際に大丈夫なように新しい町を作ったら昔の町は忘れられていく、という話がなぜかストンと自分の中に入ってきた。

 これまで西アジアなどで大地震が起きると「なんで鉄筋を入れずに日干しレンガを積み上げて家を作るんだろう。同じことを繰り返していたら、次の地震が来たら同じように壊れちゃうのに…」と不思議だった。彼らからしてみれば実現可能な最善策に違いなく、そんなことを感じる私は単に被災国を見下す傲慢な人間なのかもしれないと初めて思った。

東京・オーディトリアム渋谷での上映は15日までの予定(10日は上映なし)
       
posted by らくだ at 23:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書評・芸能など | 更新情報をチェックする
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