こんな状態ではもう使えないだろうと9割方諦めた。とはいえ悪あがきせずにいられない。とにかく乾かすことにする。足温器の上に載せて乾かす一方で水没携帯の対処方法を検索すると、1週間ほど乾かしたほうがいいと出ているサイトもある。気の長い話だ。1週間待った末にやっぱりダメだった…なんてことになるのも悲しい。復旧作業を調べるのに並行して、オークションサイトで白ロムの相場も調べる。
さらに調べたら携帯電話の乾燥機「ドライヤー・ボックス」なるものがあることが分かった。我が家から行きやすいところではヨドバシカメラ新宿西口本店に置いてあり、これをつかえば30分で乾燥できるという。しかも、乾燥しても携帯が使えなかった場合の利用料はタダ、治った場合でも1000円で済む。
早速、ダメ元で新宿に出掛けた。目指す乾燥機はヨドバシ新宿西口本店の携帯電話館2階にある。利用をお願いすると、作業同意書への署名を求められた。「一部の機種では本体に変形等が起きる場合があります」「一部の機種ではキーボタンが押しづらくなる場合があります」「一部の機種では画面が映らなくなることがあります」などといろいろ書いてある。
「画面が映らなくなることがある」っていうのは、復旧しないってことと同じでは?などと思ったが、このまま使えなくなるくらいなら試してみようと思って署名。30分ほどブラブラして店に戻った。
ホカホカと温かい携帯電話に電池をセットして電源を入れると、なんと電源が入った。店員さんに促されてSIMカードを入れると、それもちゃんと認識している。ここまでで電池が切れてしまったのでメールや通話の機能は試さないまま満足して1000円払って帰ってきた。
帰宅してから充電して試してみると、通話もメールもワンセグも使える。これで元通りに直ったと喜んでいいのだろうか? ドライヤー・ボックスのおかげで助かった。ヨドバシ新宿西口本店以外にはマルチメディアAkiba、マルチメディア横浜、マルチメディア川崎ルフロン、マルチメディア吉祥寺、マルチメディア梅田、 ウィルコムプラザ青森店(他社携帯も利用可能)にあるそうなので、同じような目に遭ったらぜひ行ってみてください。ただし、iPhoneはサービス対象外。