2011年05月02日

不安と風評被害

 4月29日に内閣官房参与を辞任した小佐古敏荘氏の辞任会見の資料全文がNHK科学文化部のブログに掲載され、話題になっている。テレビでは同氏が涙ぐむ場面ばかりが繰り返し放送されていた。これを読む限り、このオッサン(失礼!)の言うことはまともに感じられる。

 私が断片的に覚えている最近の報道は、(1)福島第一原発から20km圏内が警戒区域に指定されて立ち入り禁止になった、(2)福島県内の一部の公園に「利用は1日1時間までにしてください」と看板が立った、(3)その昔夫が通っていた学校を含め、郡山市の一部の小学校で校庭の表土が取り除かれた−−と、不安になる材料ばかりが記憶に残っている。

 それなのに、不安だと言いにくい雰囲気をどことなく感じている。東京の人間が使う電気を作っていたのだから…とか、原発の近くに住んでいる人はもっと大変なのだから…と言われればその通りなんだけど、この漠然とした不安を「風評被害」に結び付けられるのは違和感がある。

 原発関連の問題は断片的に伝えられるとはいえ、全体的な風潮として「被災地は大変で観光客が来ないと復興もできないのだから、放射能に対する不安や文句は口にしてはいけない。それが風評被害につながるのだから」というような重苦しい空気を感じるのが、放射能そのものよりも不気味だ。

 自分のモヤモヤ感というか、のどに小骨が引っかかっているような気持ちをうまく説明できないのがもどかしい。こんな風に感じるのはひねくれ者の私だけ?
posted by らくだ at 23:22 | Comment(2) | TrackBack(0) | 話題 | 更新情報をチェックする

1日早いけれど…

 「謝謝台湾計画」の新聞広告が掲載されるのは明日(3日)だけど、それとは別の「謝謝台湾」を見つけた。3月20日の記事で紹介した「台灣如何看待日本311」に対する日本からの動画レスポンスだそうで、同じように手のひらに書いた感謝のメッセージを次々につないでいる。

posted by らくだ at 00:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | 話題 | 更新情報をチェックする