2011年03月19日

台湾のチャリティ番組が日本に21億円の義援金

台湾のみなさん、どうもありがとうございます!

 昨晩台湾で東日本大震災の被災者救援を呼びかけるチャリティ番組を放送したところ、生放送の時間中に7億8800万元(約21億5000万円)寄せられたそうだ(毎日新聞)。最初は数字の誤植で単位が1ケタ多いんじゃないかと疑ってしまったし、夫も「日本円への換算が間違っているんじゃないの?」なんて言っていた。でも本当だった。

 台湾の人口は2300万人余りだし、物価と平均所得はどうみたって日本よりも低い。しかも海外で起きた災害。それなのにこんなケタ外れな金額が集まるなんて、24時間テレビをはじめとする日本のチャリティ番組が(申し訳ないけれど)子供だましの茶番劇に思えてきた。

 馬英九総統まで電話受け付けをやっていたし、自身で55万円を寄付してくれたそうだ。私は独立支持派なので「あの人は外省人だから…」なんて感じでいつもなら批判的な立場なんだけど、今日ばかりは感謝しないわけにいかない。

 確か昨日か今日の午前中に見たテレビの字幕で、日テレの24時間テレビに寄せられた大震災向けの義援金は4億円余りと表示されていたと記憶している。日本で4時間のチャリティ番組を放送して、果たして台湾と同水準の義援金を集められるだろうか…。(ちなみに、昨年夏の24時間テレビが集めた寄付金はwikiによると約9億7400万円だ)

 仮に台湾で同じような災害が起きた場合、日本のどのテレビ局もチャリティ番組なんて絶対に放送するはずないし、20億円も集まらないのは確実だ。台湾で10年以上前に大地震があったときと2年前の台風被害(八八水災)の際にわずかな募金をしたけれど、今考えるとあまりにも小額で恥ずかしい。

 このブログを以前から読んでくれている人なら、台湾の人たちのメンタリティは既にご存知かもしれない。知らないけれど興味があるという人は時系列で(1)(2)(3)(4)(5)などの過去記事をご覧になれば分かっていただけるはず。

 私が接した台湾の人たちは自分よりも相手のことを考え、「義」と「情」にあつい人たち。翻って日本人をみると、残念ながら「我」の人にみえちゃう(石原都知事の指摘通りだ)。自分も十分理解しているつもりだったのに、それでも今回のニュースには驚いた。日本ではそれほど大きく報道されていないように思うのだけれど、気のせいかなぁ。もっと大ニュースとして伝えてよ。 

 今度台湾に行く時には、台湾の人たちにお礼の気持をすこしでも伝えたいけれど、どうすればいいだろう。「義援金をありがとう」みたいなメッセージを中国語で書いたワッペンみたいなものを作ってバックパックに縫いつけていこうか。センスに自信のない私のことだから、みっともない姿になりそうな気もする。とりあえず、台湾の友人にお礼のメールを書こう。もし彼らが番組を見ていなかったらちょっと気まずいけれど、何かしなくちゃいられない気分だ。

 ユーチューブで見つけたチャリティ番組の紹介ビデオが素晴らしいので是非みてね↓
posted by らくだ at 21:41 | Comment(6) | TrackBack(0) | 話題 | 更新情報をチェックする

南米チリからの応援メッセージ

 1年前に大地震に見舞われたチリから寄せられた日本への応援メッセージがユーチューブにアップされている。世界一周旅行中の方が旅先で自分にできることをしようと行動した結果らしい。下に出てくる広告は右側のバツ印をクリックすると消すことができるので、ゆっくりご覧あれ。



 チリの人たちがなれない手つきで鶴を折る姿が微笑ましい。500人もの人に鶴を折ってもらい、それを動画に収めて編集して…という作業もすごいなあと感服する。

 1日目の最後に出てくる場所は、私がサイフをすられた瞬間に気付いてスリを捕まえたサンチャゴのアルマス広場にみえる。こんなことを書くとチリは危ないところだと思われちゃうかもしれないけれど、チリを旅している時にあった人たちは、ほとんどみんないい人だった。

 長距離バスで移動中に食事休憩でドライブインによると、ほかの乗客が「注文できる?」と心配してくれ、トイレの場所は英語で説明できないからと案内してくれた。1人で観光ツアーに参加すると「1人だと自分の写真が撮れないでしょ。撮ってあげるからカメラ貸して」と参加者が気を使ってくれたっけ。

 1人ひとりの顔は覚えていないけれど、あの時に接したやさしさがよみがえってきた。チリのみなさん、ありがとうございます。
     
posted by らくだ at 14:36 | Comment(0) | TrackBack(0) | 話題 | 更新情報をチェックする