台湾のみなさん、どうもありがとうございます!
昨晩台湾で東日本大震災の被災者救援を呼びかけるチャリティ番組を放送したところ、生放送の時間中に7億8800万元(約21億5000万円)寄せられたそうだ(毎日新聞)。最初は数字の誤植で単位が1ケタ多いんじゃないかと疑ってしまったし、夫も「日本円への換算が間違っているんじゃないの?」なんて言っていた。でも本当だった。
台湾の人口は2300万人余りだし、物価と平均所得はどうみたって日本よりも低い。しかも海外で起きた災害。それなのにこんなケタ外れな金額が集まるなんて、24時間テレビをはじめとする日本のチャリティ番組が(申し訳ないけれど)子供だましの茶番劇に思えてきた。
馬英九総統まで電話受け付けをやっていたし、自身で55万円を寄付してくれたそうだ。私は独立支持派なので「あの人は外省人だから…」なんて感じでいつもなら批判的な立場なんだけど、今日ばかりは感謝しないわけにいかない。
確か昨日か今日の午前中に見たテレビの字幕で、日テレの24時間テレビに寄せられた大震災向けの義援金は4億円余りと表示されていたと記憶している。日本で4時間のチャリティ番組を放送して、果たして台湾と同水準の義援金を集められるだろうか…。(ちなみに、昨年夏の24時間テレビが集めた寄付金はwikiによると約9億7400万円だ)
仮に台湾で同じような災害が起きた場合、日本のどのテレビ局もチャリティ番組なんて絶対に放送するはずないし、20億円も集まらないのは確実だ。台湾で10年以上前に大地震があったときと2年前の台風被害(八八水災)の際にわずかな募金をしたけれど、今考えるとあまりにも小額で恥ずかしい。
このブログを以前から読んでくれている人なら、台湾の人たちのメンタリティは既にご存知かもしれない。知らないけれど興味があるという人は時系列で(1)、(2)、(3)、(4)、(5)などの過去記事をご覧になれば分かっていただけるはず。
私が接した台湾の人たちは自分よりも相手のことを考え、「義」と「情」にあつい人たち。翻って日本人をみると、残念ながら「我」の人にみえちゃう(石原都知事の指摘通りだ)。自分も十分理解しているつもりだったのに、それでも今回のニュースには驚いた。日本ではそれほど大きく報道されていないように思うのだけれど、気のせいかなぁ。もっと大ニュースとして伝えてよ。
今度台湾に行く時には、台湾の人たちにお礼の気持をすこしでも伝えたいけれど、どうすればいいだろう。「義援金をありがとう」みたいなメッセージを中国語で書いたワッペンみたいなものを作ってバックパックに縫いつけていこうか。センスに自信のない私のことだから、みっともない姿になりそうな気もする。とりあえず、台湾の友人にお礼のメールを書こう。もし彼らが番組を見ていなかったらちょっと気まずいけれど、何かしなくちゃいられない気分だ。
ユーチューブで見つけたチャリティ番組の紹介ビデオが素晴らしいので是非みてね↓