地震のあと、私の部屋の本棚が前に傾いたのは既に書いた通り。組み立て家具なのでネジが緩んだのかと思っていたのだが、もっと深刻だった。転倒防止のために天井とのすきまにボックス家具を置いていて、転倒しないで済んだのはよかったのだが、地震の力が強かったために本棚が歪んでしまっていた。ネジを締め直すとかそういう問題じゃなかった。
応急措置として本棚の下に何か挟んで真っ直ぐにするとして、とにかく本が多すぎるのは自分でも分かっている。そこで100冊程度を処分することにした。80冊程度をブックオフに引きとってもらう手続きをし、売り物になりそうにない20冊程度は資源ごみにした。
テレビはずっとつけっ放しだ。死者・行方不明者は1400人あまりというけれど、テレビを見ればみるほど、そんなレベルではとても済まないのでは…と、不吉な予感が胸のあたりにザワザワする。と思ったら、南三陸町の町民約1万人が行方不明になっていると報道された…(
読売新聞の報道)。
ネットで海外のニュースサイトを見ると、日本の各種報道よりも深刻な状況を示す写真が載っているような気がするのだが、気のせいだろうか。それとも日本と海外の写真選択センスの違い? あるいは日本の報道各社が被災者や一般市民への心理的ダメージを避けようと自己規制しているのだろうか。
日本赤十字のサイトはアクセス殺到でサーバがダウンしているのか、閲覧できない。私がアクセスするのも負担を増やすことになると思い、アクセスはしばらく自粛することにした。今の自分にできるのは節電くらい? もっと前向きな貢献がしたいのだが、何もできなくて歯がゆい。
スーパーに買い物に出かけた夫によると、パン、冷凍食品、惣菜類などの棚は全部空っぽだったという。表向き被害のない我が家周辺でもそんな状態になっている。
海外の友人からは引き続きお見舞いメールが届く。「日本で大震災」と報道されているので、日本全体が壊滅的な被害を受けたと心配している人もいる。一人ひとりの心遣いが嬉しい。そういえば、昨日は歩いて自宅に帰る人に対し、ボランティアで飲み物を配っている人がいたそうだ。こんな悲惨な大災害の時には、人間の優しさだけが救いだと感じる。