2010年07月16日

イギリスのお風呂事情

 12日付の英テレグラフ紙に、お風呂に関してイギリスで実施されたアンケート調査のことが載っていて興味深い。

 調査対象は3000世帯。成人がお風呂に入る(浴槽につかる)頻度は1カ月当たり平均5回で、10年前の9回から大きく減った。しかも回答者の11%は過去数年の間に自宅の浴槽を撤去したそうだ。代わりに増えているのがシャワー。1970年にはシャワーの世帯普及率はわずか5%だったのに現在は約80%まで達している。要するに浴槽を取り外してシャワーだけにする家庭が増えているのだ。

 記事によると、その理由は現代人が忙しくなっていて、浴槽に浸かる時間をひねり出せるのは週末だけだから。水資源とか環境問題には触れていない。

 そういえば何年か前、ヨーロッパでホームステイ留学をした日本人学生が「風呂に入りすぎる」との理由で追い出されたなんていう話を聞いたことがある。イギリスにはもちろんスーパー銭湯も共同浴場もない。自宅の浴槽を取り外してしまったら、浴槽につかる機会なんて旅先のホテル程度だろうか。一般的な日本人は限りなく贅沢な風呂ライフを送っているといえそうだ。
    
posted by らくだ at 23:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | 温泉・温浴 | 更新情報をチェックする