要点を書いたメモをちらちらみながら話していた。内容としては自分の言いたかったことは話せたと思う。これは2カ月前よりも進歩した。ディベートじゃないのだから、自分の意見を一方的に話すだけでいい。それなのに、頭の中で『あれ、さっき「思います」っていう文末にしたから、次は違う表現にしなくちゃ』なんて少し先を考えながら話しているので、途中でしどろもどろになってしまった。
要するにボキャブラリーが少なすぎて、表現が陳腐になってしまうのだ。話しているうちに自分でそれに気付いてしまうほどなのだから情けない。「これが私」と腹をくくって陳腐な表現のまま押し通せばよかった。原稿を完ぺきに準備してそれを朗読する形にはしたくないので慣れるしかない。
この2カ月でスピーチやプレゼンについての実用書を何冊か読んだ。一向に効き目を実感していないのだが、ふらっと入った本屋で池上彰の「<わかりやすさ>の勉強法 (講談社現代新書)」を見つけてつい買ってしまった。先日会った友人が「池上彰さんて話がうまいよね〜」とベタ誉めしていたし。何もやらないよりはいいだろうと信じ、この本を読んでみよう。