2010年04月02日

代理投票の不思議

 参院本会議で自民の若林サンが青木サンの投票ボタンを代理で押していたとして辞任した。民主が混迷しているこの時期に自民が反攻に出るどころかこんなボロを出すというのが政界のお粗末さを露呈していて笑っちゃうしかない。

 不思議なことがある。若林サンは青木サンからの依頼は受けておらず、自分で投票したという。それが本当だとして、青木サンの意中を想像して投票したということなのだろうか。同じ自民だから同じ意見のはずと言ってしまえばそれまでだが、勝手に想像したということなら怖すぎる。すぐに戻ってくると思ったから押したという理由も理解できない。すぐに戻ってくれば、結果として頭数がそろうからバレないと思っていたのだろうか。

 青木サンの反応も理解できない。報道によると「驚いた。本人から電話があって初めて知った」という極めて冷静な対応。もちろん代理投票を依頼した事実はないとしている。冷静なのはマスコミ向けの態度かもしれないが、私だったら「勝手にそんなことをされて非常に迷惑しているし、怒っている」という態度を明らかにすると思う。怒りのかけらも感じられないなんてどうも腑に落ちない。

 結局のところ、既に政界引退を表明していた若林さんがトカゲの尻尾切り的に辞任することで一件落着を狙っているように感じてしまうのだが、勘ぐりすぎだろうか。
     
posted by らくだ at 20:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | 国内政治 | 更新情報をチェックする