2009年10月30日

守られるべきはどっち?

 ここ数日というもの、結婚詐欺女の殺人容疑が大きく報道されている。怖いな〜と思うのは、伝えられている女の手口だけじゃない。詐欺女の実名や顔写真は伏せられている一方で、被害者の男性たちは顔写真も実名も繰り返し晒されていることだ。死人に口なしじゃなくてプライバシーも名誉もなし?

 8月に殺されたとされる男性なんて、自分のブログに「婚前旅行に行きます」とか「相手の家族と会います」と書いていたとかで、テレビではそのブログの画像まで映していた。本人が実名でやっていたならともかく、ハンドルを使って運営していたブログだとしたら、こんな風に晒すのは問題なんじゃ? 他人事ながらものすごく抵抗感がある。

 仮に自分が被害者の立場だったとして、死んでしまえばそれまでだから、誰がこのブログを興味本位に取り上げようと基本的に構わない。でも、あんな風に取り上げられたら、残された自分の家族が第三者からいろいろ言われて迷惑を被るかもしれない。それを考えると背筋が寒くなる。

 メディアの人たちは被害者の遺族の了解を得た上で、ブログの内容を報道しているのだろうか? 仮に了解を得たとして、大きく伝えられた今でも遺族は納得しているのだろうか? 一般的なブロガーの皆さんはどうですか? 抵抗ありませんか? イヤだな〜と思う私はこのブログに「私の死後、このブログを勝手に利用することを禁止します」とでも書いておけばいいのだろうか。

 私にはどうも詐欺女のプライバシーや人権ばかりが尊重されて、被害者のがおろそかにされているように感じられてならない。しかも、詐欺女は殺人についてはまだ立証されていないけれど、ネット詐欺で執行猶予中なのに結婚詐欺をやったわけでしょ。なんで名前と写真を出せないのかなぁ。不思議でしょうがない。

 週刊新潮には詐欺女の名前や最近のものと思しき写真が掲載され、被害者の名前がAさんになっていた。納得できる報道姿勢だ。私の人権意識が週刊新潮並みになってしまったってことは、やっぱり私に問題あり?
       
posted by らくだ at 18:00 | Comment(6) | TrackBack(0) | メディア | 更新情報をチェックする
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