2009年07月21日

若者の海外旅行離れ−その2

 1年ほど前に書いた「若者の海外旅行離れ」の続報に当たる記事を7月20日付の朝日新聞に見つけた。そういえば1年前も朝日がネタ元だった。毎年この時期に同じ話題の暇ネタを掲載することになっているんだろうか?

 今年のバージョンでは、1998年から2008年の年代別海外旅行人口について、人口の推移と比較している。それによると、20代の人口は10年間で22%減少しているのに対し、海外旅行者は37%減少。一方、60代は人口が13%増に対して海外旅行者は39%増と、それぞれ人口増減率を上回る変化をみせた。

 1年前の記事が出た段階で、『総人口に占める若者の割合が減少しているのだから、ことさら若者が海外旅行をしなくなった訳じゃない』っていう指摘は見かけたのだが、やはり人口の推移を超える変化があったってことか。

 自分も旅先や飛行機の中で感じる。明らかに若者に会わない。若者人口が減っているのを前提にして、これまで5人会っていたところ3、4くらいなら理解できるのだが、感覚的にはゼロから1人、たま〜に2人といったところ。

 ま、私の旅先が若者向きじゃないってだけかもしれないけどね。若者だけじゃなく日本人全般に会うことが減り、最近では中国人とタイ人(ちょっと前はインド人)の旅行者が増えているようにも感じる。

 1年前の記事に「そんなこと(海外旅行)に金を使うくらいなら、保障されていない自分の老後のために蓄えておく」という若い読者(年齢は知らない)からのコメントがつき、自分ではその時点で納得できた。時代は明らかに変わったのだと。だって、私が20代のときに自分はもちろん、そんなこと言う友人は1人もいなかったもの。

 1年前の記事を書いた段階では「旅せよ若者」と言いたかったのだが、あのコメントを読んだあとは「それでも旅したほうがいい」とはとても言えなくなった。なんていうのかな、「オバサンたら若い時にさんざん楽しんじゃってごめんね」って、若者にどことなく申し訳ない気持ちだ。
  
posted by らくだ at 23:59 | Comment(7) | TrackBack(0) | 旅日記ほか旅関連 | 更新情報をチェックする