2009年07月31日

長い1日

 7月30日は時差のせいで1日が長かった。午後5時半に出発してロサンゼルスに到着したのは同じく30日の午前11時すぎ。それからまた乗り継いでニューヨークに着いたのが午後10時頃(日本時間だと31日の午前11時)だ。これでもまだ目的地まで3分の2くらいしか来ていない様子。

 ロサンゼルス到着時は機内アナウンスを聞かずに眠りこけていて時計をサマータイムに合わせるのを忘れ、1時間遅いつもりでターミナル内をふらふらと徘徊。ふとモニター画面を見ると自分のフライトが「搭乗中」になっている。それでもまだ『あれ、何で一時間も前から搭乗してるの?』と寝ぼけていたのだが、私が一番最後の乗客だった。もう少しで呼び出しを受けるところだった。

 10年ぶりのニューヨークは気温こそ東京よりも少し低いものの、湿度は大して変わらない。蒸し暑い。今朝(31日の朝)は猛烈な雨が窓を叩いている音で目が覚めた。雨は30分ほどで上がったものの、湿度は半端なく高そう。

 これから久しぶりにマンハッタンをぶらぶら歩いて夜のフライトまで時間をつぶす。今日も長くて汗まみれの1日になりそうだ。
 
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2009年07月30日

遠くへ!

 成田空港から更新中。あと1時間半もすれば、既に離陸して東に向かっているはず。今回はかなりの遠出になるし、友人との4人旅というのも私にしてみれば珍しい。途中で1回くらい更新できるかな。↓のジャンボで旅立ちます。

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 というわけで、夏休み入りしてしばらく更新をサボります(多分)。ここ数日は更新できるかもしれないけれど、それ以降は8月中旬まで期待しないでください。
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2009年07月25日

凹み中

 ここ数日、とてもじゃないけどブログを書く気になれなかった。

 今週号の週刊現代に「人は最後に相続でもめる」って記事があって、その中の「富裕層よりも、相続財産のあまり多くない一般人のほうが、よくもめるんです」とか「もめる相続人には共通点がある。それは、こどもが『親の財産をもらうのは当たり前』と思っている点です。そこに感謝の心がないから、自分の権利ばかり主張する。反対に『ありがたい』と感謝する相続人は、円満に、あっという間に相続手続きまで進みます」いう部分があって、ものすご〜く身に染みた。と書くことで、何があったか察してください。(><)

 え、あたし? 回ってくるのは請求書ばかり。葬儀費用に始まって誰も住んでいない実家の固定資産税やら公共料金、墓の改修費・管理費の支払い、父がお世話になった人へのお礼(これは自分で勝手にやっているんだけど)も含め、お金はほとんど出ていく一方よ。ヘタれな私は動物が羨ましい。金銭欲や物欲とは無縁そうだもの。あれ、動物も獲物を確保するというのは物欲の一種なんだろうか?
 
 ずっと凹んでいるわけにもいかないので、来週後半からちょっと弾けてくるぞ!
 
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2009年07月22日

安全ではない貴重品ロッカー

 旅館内部の人間が盗撮して逮捕されたと思ったら、日帰り温泉の貴重品用ロッカーに入れておいた貴重品が盗まれた−−。もう何を信用していいのやらって感じだ。

 MBSの憤懣本舗(この番組に私の別ブログが数秒映ったことがあり、懐かしい思い出になっている)によると、有馬温泉の「金の湯」でフロント前にある貴重品用のロッカーから家族3人分の財布、携帯電話、車のキーが盗まれた。といっても被害者には何の落ち度もない。ロッカーのカギはちゃんと身につけていたという。えっ、そんなことがあるの?とにわかには信じられなかった。

 警察の推理によると、私の予想をはるかに超える手の込んだ犯罪だった。まず、犯人が貴重品ロッカーを利用してカギを持ち出し、合鍵を作ってからカギを元通りにしておく。そして獲物(被害者)が当該ロッカーを使うのを待ち構え、貴重品を入れたところをみはからって合鍵で中の物を全部持ち出すっていう筋書きだ。

 さらに驚いたのは、金の湯では1カ月前に同じような被害があって全部のカギを取り替えたばかりだったという。同じようにして合鍵を作られてしまったら犯罪は防げないっていうのに、認識が甘いとしか思えない。

 犯人は盗難車を運転していて事故を起こしてつかまったそうだ。それでもこの被害者の車のキーや免許証は見つかっていないという。怖い。

 貴重品ロッカーといえばフロント前にあることことが多いし、それでなくても人の目につきやすいところにある。脱衣所のロッカーが不安だから貴重品ロッカーに預けるっていうのに、こんな犯罪が起きていたなんて全然知らなかった。

 そのうち貴重品用防水袋ができて「貴重品は肌身離さずお風呂の中までお持ちください」と言われる日が来るかもしれない。私も湯めぐりに出かける際は、なるべくクレジットカード等を持たずに最低限のキャッシュ持参で出かけるようにしよう。どうぞ皆さんご注意を。
  
posted by らくだ at 01:05 | Comment(2) | TrackBack(0) | 温泉・温浴 | 更新情報をチェックする

2009年07月21日

若者の海外旅行離れ−その2

 1年ほど前に書いた「若者の海外旅行離れ」の続報に当たる記事を7月20日付の朝日新聞に見つけた。そういえば1年前も朝日がネタ元だった。毎年この時期に同じ話題の暇ネタを掲載することになっているんだろうか?

 今年のバージョンでは、1998年から2008年の年代別海外旅行人口について、人口の推移と比較している。それによると、20代の人口は10年間で22%減少しているのに対し、海外旅行者は37%減少。一方、60代は人口が13%増に対して海外旅行者は39%増と、それぞれ人口増減率を上回る変化をみせた。

 1年前の記事が出た段階で、『総人口に占める若者の割合が減少しているのだから、ことさら若者が海外旅行をしなくなった訳じゃない』っていう指摘は見かけたのだが、やはり人口の推移を超える変化があったってことか。

 自分も旅先や飛行機の中で感じる。明らかに若者に会わない。若者人口が減っているのを前提にして、これまで5人会っていたところ3、4くらいなら理解できるのだが、感覚的にはゼロから1人、たま〜に2人といったところ。

 ま、私の旅先が若者向きじゃないってだけかもしれないけどね。若者だけじゃなく日本人全般に会うことが減り、最近では中国人とタイ人(ちょっと前はインド人)の旅行者が増えているようにも感じる。

 1年前の記事に「そんなこと(海外旅行)に金を使うくらいなら、保障されていない自分の老後のために蓄えておく」という若い読者(年齢は知らない)からのコメントがつき、自分ではその時点で納得できた。時代は明らかに変わったのだと。だって、私が20代のときに自分はもちろん、そんなこと言う友人は1人もいなかったもの。

 1年前の記事を書いた段階では「旅せよ若者」と言いたかったのだが、あのコメントを読んだあとは「それでも旅したほうがいい」とはとても言えなくなった。なんていうのかな、「オバサンたら若い時にさんざん楽しんじゃってごめんね」って、若者にどことなく申し訳ない気持ちだ。
  
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2009年07月20日

100歳以上のアメリカ人のネット利用統計

 100歳以上のアメリカ人の3%がツイッターを使っているというロイター電の記事を見て興味を持った。どうもネットをつかいこなしているスーパー100歳が多いらしい。この記事だとサンプル数が分からないので調査結果の原文(PDFファイル)を調べてみた。

 インターネットを使っている人は21%だから5人に1人以上いることになる。週に1回以上メールを送っている人は10%。音楽のダウンロードをしている人は4%いた。私が使っていないサービスでは、写真共有サイトの利用者が12%、ツイッターは最初に書いた通り3%。

 健康のために運動をしている人も多い。ウォーキング&ハイキングが50%、自転車8%、ランニング3%、ヨガ&太極拳9%。ボランティア活動をしている人が3分の1もいる。アメリカ人の"never too late"精神をこの調査に見たような気がする。100歳になってもなお好奇心を失わない素敵な高齢者に敬意を表したい。

 サンプルは99歳以上の健康な高齢者105人で調査は4月13日から22日にかけて。それほどサンプル数が多いとは言えないけれど傾向は明らかだ。日本で同じような調査をやったら、多分ネットやメールの利用率は携帯電話を含めてもずっと低いのではないだろうか。人間はどうやって好奇心を失っていくのだろうと考えさせられた。
 
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2009年07月19日

失敗続き



 雨が降ったわけでもないのに、日没の直前に虹が出た。なんだか得をした気分。大失敗を続けて2回しでかして落ち込んでたんだけど、いいことがありそうな予感がした。以下に失敗を懺悔しておく。

失敗1)包丁が行方不明になった。私がメインで使っているのは普通の包丁ではなくぺティナイフよりやや大きめのミニ包丁。そのミニ包丁が定位置に見当たらない。キッチン中探してもない。

 包丁を持って移動した記憶はないのだが、自分の部屋まで探してしまった。やはりない。朝ごはんに食べたヨーグルトの容器に差したような気もすると、ゴミ置き場に出したゴミ袋をチェックしに行ったけれどない。

 家中いくら探してもないので、やはりゴミ袋が怪しいということになった。ゴミ置き場から持ち帰って徹底的に探すとゴミ袋の底の方、トウモロコシの葉っぱの中から出てきた。

 前の日にトウモロコシの皮をワシワシとむいていったんシンクに入れ、それを拾い上げてゴミ袋に捨てたんだけど、その際にシンクに入っていたミニ包丁も一緒に拾い上げて入れちゃったらしい。皮がたくさんあったのでフカフカで全然気付かなかった。

 自分がケガしないで済んだのはもちろんラッキーだったけれど、このままゴミとして出していれば、ゴミの収集や処理の人がケガをしていたかもしれない。自分の不注意さ加減に自分でも呆れかえっている。

失敗2)義母のパソコンを遠隔操作で壊しちゃった。1月にパソコンを買い替え、夫、義母、私が同じパソコンを使うようになったのは既に書いた通り。1月の段階で義母のところまで行って、ネット接続や写真の取り込みなど一通りの作業はできるようにしておいたつもりだった。

 先日義母から電話があったとき、デジカメの記録メディアは今のパソコンなら直接させると言っってしまったのだが、説明が足りなかった。その義母から再び電話があり、言われた通りにカードをパソコンに挿入したら奥まで入って見えなくなってしまったという。

 えっ、私は1月にちゃんと作業できたのに、と思って記憶を手繰りよせたら、義母の記録メディア(メモリースティックPro Duo)はアダプターが必要で、1月はそのアダプターを買って持参した上でデモンストレーションをしたのだった。自分はSDカード利用だし、半年も前のことなのですっかり忘れていた。

 義母だって半年ぶりの作業で、そんなことはもちろん忘れていた。というか、「アダプターって何ですか?」という雰囲気だった。きっとアダプターは義母宅のどこかでひっそりと眠っているに違いない。

 義母のパソコンは修理に出すことになってしまった。3人で同じ型のパソコンを買ったメリットは今のところ感じられない。
 
posted by らくだ at 23:07 | Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

2009年07月18日

カテゴリを新設しました

 かねてより知人から「カテゴリの数が少なくて過去記事を探しにくい」という声がよせられていたため、「国内政治」と「温泉・温浴」カテゴリを新設し、今年1月からのバンクナンバーを分類しました。

 「温泉カテゴリ」と作ったといっても、以前、別ブログでやっていたように温泉関連の情報を垂れ流すつもりはありませんのでご安心を。旅関連と重複しそうな時は、温泉と旅のどちらの部分が多いかでどちらのカテゴリに分類するか決めます。ここでは入浴記みたいなものを書いていないので、分類については多分それほど迷わないと思います。
 
posted by らくだ at 21:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | お知らせ、訂正など | 更新情報をチェックする

書けそうで書けないメール

 山梨県甲府市の湯村温泉に湯村ホテルというホテルがある。今年の1月、雑誌の特典を利用して無料で入浴させていただき、その印象を個人サイトにつづっていたら、このホテルの方から何日か前にメールが送られてきて驚いた。

 件名は「ご紹介ありがとうございます」だし、本文の書き出しも「紹介ありがとうございます」「とてもうれしいです」「感謝、感謝です」と書き連ねてある。そのうえで「1カ所誤記がありましたので…」と、私が他の施設の電話番号をが記載していることを指摘していた。私はいつも既存の入浴記を使いまわして上書きしているので、恥ずかしながら電話番号のところを更新し忘れていた。

 このメールには、私が疑問に思って書いていた源泉温度についても最近上昇しているとの丁寧な説明が書いてあった。本当に驚いたし恐縮してしまった。

 というのも、私は湯村ホテルをほめちぎったつもりはなく、自分の入浴記を読み返してみても、露天風呂について「これだけ小さな風呂なんだから、わざわざ電気風呂にしなくてもいいのに」なんて書いてある(その施設のいいところだけを書く提灯記事は商業的な出版物やサイトに任せればいいと思っているので、いつも感じたことをできるだけ素直に書いているつもりだ)。

 私がホテル側だったら『雑誌の特典で無料入浴しておいて勝手なことを書いた揚句、電話番号まで間違っている…』と、どちらかといえば不愉快に思ったんじゃないかな。その上で『個人が匿名でやっているサイトなんて相手にしなくてよし!』とスルーしていたにちがいない。

 そんなわけでメール一通でこのホテルのファンになってしまった。サイトを訂正するとともにお詫びとお礼のメールを送ったところ、返事の返事が来た。それによると、このホテルに関するブログ記事や口コミなども見つけたらお礼のメールやレスをしているとのこと。つまり、私が電話番号を誤記していなくても、目にとまったらメールを送ってくれたということになる。地道な広報活動には頭が下がる思いだ。

 同じことをしている施設を他に知らない。似たようなことをやっている施設はあったと思う(ただし印象が薄くて覚えていない)。その場合は「ご紹介ありがとうございます」と、誰に出すメールも同じ文面を使いまわしていることがありありとうかがえた。それじゃ、気持ちは伝わらない。匿名サイトの主催者に一通ずつ心のこもったメールを送れる人がどれだけいるだろうか?

 例えば相互リンク依頼のメール。リンクなんてものは好き勝手に張ったり切ったりすればいいと思っているので、サイトには「相互リンクは受け付けておりません」と書いてある。にもかかわらず、毎週のように「相互リンクのお願い」というメールが届く。

 不思議なのはどの人から届くメールも文面がほぼ一緒だってこと。「素敵なホームページですね」とか書いてあって「よろしかったら相互リンクをお願いします」として、相手のサイトの紹介文例まで書いてある。

 ちょっと待ってよ、と言いたい。私は自分のお気に入りのサイトを自分の言葉で紹介したい。押しつけがましいのは苦手だ。こんなメールもらったってちっとも嬉しくない。私のサイトを閲覧していないのは明らかだ。どこかに「相互リンクの依頼の仕方」なんていうマニュアルでもあるのだろうか?

 仮に「あなたのホームページを見ました。○○が楽しかったです」とか具体的な感想が書いてあって「リンクさせていただきました」って書いてあれば印象はまったく違ったものになり、『それじゃ、こちらからもリンクするか…』って気にもなるのに。

 こうしてみると、メール一通書くのって簡単そうに思えるけれど、なかなか奥が深い。たかがメール、されどメールだ。
 
posted by らくだ at 21:29 | Comment(2) | TrackBack(0) | 温泉・温浴 | 更新情報をチェックする

2009年07月16日

恥知らずはあんただ!

 きのうから何回かテレビで見るたびに不愉快になる。前回の衆院選の際にホリエモンのことを「我が息子」と公言していた人間のことだ。麻生サンのことをしたり顔で「徳がない」とこき下ろしていた。恥を知る心もないんだとか。最初に聞いたときは『よくもまぁヌケヌケと言えるよね〜』と、思わず口をポカンと開けてしまった。

 そこまで問題があるのだったら、最初から自民党総裁に選ばなければよかっただけの話。内閣不信任案が造反議員を出さずに否決されたってのに、別のところでこんな風に人格を攻撃するのって、人間としての信義に欠ける卑怯な行為だ。テレビを見た一般市民がどう感じるか全く察することができないらしい。どこまでも鈍感なヤツだ。

 あたしゃ麻生サンだって嫌いだけど、引きつった顔で記者団に無難な返事をしよう(&漢字の読み間違いをしないように)と一生懸命に努力しているところを見る限り、人間としては政界のホリエモン父よりもずっとマシに思える。麻生サンだって、前任者2人のことを考えればそうそう簡単に辞めるわけにはいかないだろうし。「2度あることは3度ある」にならないよう、歯を食いしばって頑張っているのだ。

 反自民の私はこれまで、2人には「目くそ鼻くそ」程度の違いしかないと思っていたのだが、そんな風に思ってたってことは、目くそと鼻くそに大変失礼だったことに今になって気付いた。

 武部みたいな人って乗っている船が沈没しかかったら、他の人を押しのけて真っ先に救命ボートに乗り込むタイプだ。自分の性根の悪さを隠さないところにむしろ好感を持つべきなんだろうか?

 いずれにしても、現段階では船が沈むことはほぼ確実なんだから、いかに潔く美しい最後を見せられるかがその後の復活のカギになると思うのだが。早々に出馬見送りを発表したタイゾー先生は、自民党議員の中でもしごくまともな人物に思えてきた。
 
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2009年07月15日

返金バーガー

 ロッテリアが新しく発売した「絶妙ハンバーガー」は購入後に「マズかった」と申告すれば返金してくれる(7月31日までの期間限定)と話題になっている。

 もちろん条件はいくつかある。(1)半分以上食べていない(2)レシートと現物を持って購入当日に購入店に行く(3)アンケートに回答する(4)1人1回のみ(5)個数限定なので予定よりも早く打ち切る可能性がある−−など。しかし、1人1回限定なんて、どうやって確認するんだろう? 

 ニッコリと返金してくれるのかどうか、アンケートの内容はどうなっているのか、実際に試してみたい気もするのだが、『このオバサン、半分近くタダ食いしてくれたわね』という冷たい視線を浴びそうだし、さすがに好奇心だけではわざわざハンバーガーを買って「まずかったのでお金を返してください」とは言うのははばかられる。そもそもロッテリアには何年も入っていない。

 一体何パーセントくらいの購入者が返金を求めるんだろう? すでにあちこちで話題になっているから宣伝効果は抜群のはず。返金分を差し引いても十分にお釣りがくるような気がする。話題作りがうまいな〜と感心した。

 この話を聞いて愛知県の湯谷温泉にある旅館「はづ別館」のことを思い出した。客に評価と売上を全面的に委ねるという点が似ているのだ。ここは宿泊料金が決まっておらず、チェックアウト時に客が適当と思った金額を置いていく仕組みになっている。このシステムをいつ導入したのか知らないが、私は10年ほど前にこのシステムを知って驚いた。

 つまり、少なくとも10年はこのシステムが存続しているわけで、非常識な金額を支払う客は多くないってことみたいだ。消費者って案外まともなのかもしれない。

 私は『いくら払えば妥当だろう?』なんて考えたり迷ったりして、かえって気疲れしてしまいそう。貧乏性にできているもんで…。だからこの旅館に泊まる気にはなれない。最初から金額が決まっていて、それに見合ったサービスに期待するほうが気分的にはラクだ。

 そんな私は多分、ロッテリアのハンバーカーも「返金してください」とは言えない。
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2009年07月13日

勝手に梅雨明け宣言

 今日は暑かった。しばらく忘れていた東京の夏、あの不快なモワッ感を久しぶりに思い出した。雨が続くと『ったく、雨ばかりで体にカビがはえそう。早く梅雨明けしないかな』と思うのに、晴れれば晴れるで不満はつきない。

 週間天気予報をみると、木曜日に雨マークがあるものの、あとは軒並み晴れと曇りマーク。しかも最高気温は29−32度、最低も25度を挟む水準になっている。気がつけば我が家の近所に植わっている紫陽花は、花が茶色く枯れてドライフラワー状になっている。

 夫はこの夏初めてエアコンがないと寝られないと言い出した。私はエアコンをつけっぱなしで寝ると体調に響く。我慢をしてエアコンの効いた寝室で寝ていたこともあるのだが、翌日は体がだるくてしょうない。皮膚感覚が違うらしいと諦め、真夏の間は別々に寝ることにしている。我が家は今日から真夏なのだ。

 そこで、勝手に梅雨明け宣言をすることにして、バナーの画像を夏用に変えた。雲がブログ名にかぶって邪魔なので、ブログ名を動かしているうちにヘンな位置に落ち着いた。今にしてみれば、ブログ名の位置はそのままで文字の色を変えればよかったんじゃないかって反省している。そのうち時間のあるときに調節しよう。
 
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2009年07月12日

いつもの消去法的投票

 都議選。「政局の行方に大きな影響を及ぼす」とメディアが煽っていた割に、投票所はそれほど混んでいなかった。

 私だって投票用紙を渡されて初めて候補者の人数と名前を把握したくらいだ。当然ながら積極的に投票したい候補がいるはずもなく、いつものように消去法的に名前を書いてきた。候補者のこれまでの活動や政策理念を理解したうえで「この人だ!」と投票している都民はいったいどれくらいいるんだろう? 

 私が投票に行ったのは夕方近く。投票所に張り出されていた当該投票所の投票率によると午後4時の段階で31.9%。『うわ〜低いな〜』と思わず声が出た。NHKは最終的に50%を上回る見通しだと伝えているので、東京都全体としては従来の都議選よりも高いんだろう。これでもそれなりに盛り上がったといえそうだ。

 都議選で自民がボロボロに負けたところで東国原知事が救世主のように現れたとしたら、評価はまた違ったものになったかもしれない。ちょっと早く話題になって引っ張りすぎた。東国原知事は自民から出馬しても断念しても、どちらでもボロクソに言われそうな雰囲気。
 
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2009年07月11日

「剣岳 点の記」

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 封切り後3週間にしてようやく映画「剣岳 点の記」を見に行くことができた。友人(正確には父の友人だが今じゃ私にとっても友人だ)が技術指導やチョイ役、危険シーンのスタントで撮影に関わり、ぜひ見てほしいと前売り券を送ってくれたのだ。

 見る前に原作を読んだ方がいいと言われ、実家にあった昭和52年の初版本(写真右上)を読んで行った。私の場合は確かに前もって原作を読んでいってよかったと思う。原作の淡々とした感じは映画にも反映されていた。原作にないドラマチックな演出は多少あったけれど。

 絵にこだわってつくっただけあり、山の景色が素晴らしい。雪渓を登っていく人間たちがなんとちっぽけに見えることか。撮影は想像を絶する大変さだったに違いない。ヴィヴァルディの音楽が山のシーンによく合っていた。

 ただ、アムンゼン対スコットみたいな話や人間模様を期待して見に行くと、肩透かしを食らった気分になるかもしれない。新田次郎は集めた資料を忠実に小説として再現、基本的に映画もそのスタンスを貫いているからだ。

 要するに“映像”として心に残るシーンはいくつもあったのだが、“映画”としていつまでも私の心に残るかっていうと、それは疑問だ。山好きの人なら絶対に気に入ると、自信を持ってお勧めできる。逆にいうと一般人の評価は分かれるかもしれない。

 豪華キャストの中でガイド・長次郎役の香川照之の演技が光っていた。この人の演技は期待外れだった記憶がない。いつもうまい。安心して見ていられる。次は何を演じるのか楽しみな俳優の1人だ(この映画とは関係ないけれど、若手ではマツケンこと松山ケンイチに注目している)。

 個人的には最後に字幕で説明が欲しかった。この映画(というか原作)は実話に基づいていること、測量隊の選んだルートの谷は長次郎の名前にちなんで「長次郎谷」と名づけられ、これからも語り継がれていくであろうことを。そうしたらもっと感動していたと思う。ま、そういうことをしないのがこの映画の持ち味なのかもしれない。

 2月にもらったプレスシート(劇場用パンフレットと内容が違うかも…)には新田次郎の息子の藤原正彦が文章を寄せていて、「これを一番見てほしかったのは父だ、としきりに思った」とまとめている。私も父に見せてあげたかった。映像を楽むのはもちろん、友人の名前をエンドロールに見つけてすごく喜んだに違いないから。私もなんだか誇らしい気持ちになって映画館を後にした。

【過去の関連記事】
二次の隔たり(2009年3月25日)
泣き笑い(2008年11月26日)
  
posted by らくだ at 23:56 | Comment(2) | TrackBack(0) | 書評・芸能など | 更新情報をチェックする

2009年07月09日

身近な危機・盗撮

 群馬県の万座温泉にある旅館「豊国館」で、経営者の次男が女性用の脱衣所を盗撮して逮捕されたという10日ほど前のニュース(読売新聞)はすご〜くショックだったし悲しかった。

 盗撮のニュースは頻繁に流れているとはいえ(1)自分が行ったことがあり、しかもお気に入りのところ(2)街中から離れているし、盗撮とは無縁そうな地味な旅館(3)施設関係者による犯行−−という点で、私にとっては他の盗撮報道よりもずっしりとこたえた。今まで他人事のように感じていた盗撮だが、今回初めて身近な犯罪に感じた。

 最近この旅館を利用した女性が今どんな気分かを想像すると、やりきれない(私の訪問は数年前だから大丈夫と断言できるわけでもないが)。背中あたりに何かとりついているような気持ち悪さを感じるのは、盗撮の事実だけじゃなく、その画像がどこかで公開されているかもしれないという不安があるからだ。

 今回の犯行は客の女性が換気口内に仕掛けられたカメラを見つけて発覚したそうだ。しかし、少し前にTVで見たところによると、最近の盗撮カメラの中には直径1センチ程度の物だってある。こんなの使われたらまず分からない。犯人が客の1人だったら不審な動きをしてバレることがあるかもしれないが、誰もいないときに施設の人がそんな超小型カメラを仕掛けていたらまず発覚しないだろう。

 そう考えてみると、危ないのは温浴施設だけじゃない。商店や飲食店、駅など公共施設だってトイレがある。いってみればデンジャーゾーンだらけだ。

 昔は盗撮なんていう犯罪を犯す人はいないという漠然とした信頼感みたいなものがあった。これを性善説というのだろうか? それがそんな目的でやってくる卑劣な人もいるってことが分かってきて、今度は内部関係者がそんな犯行に手を染めていることが分かった。今回の事件は旅館に限らずいろいろな業界の「中の人」に対する不信感に結びつくのではないだろうか。

 盗撮に対抗する手段がないってのが悔しい。究極の対策は「引きこもり」だ。あまりにも非現実的すぎる。普通に生活しながら被害を完全に防ぐ方法なんて思いつかない。もし被害に遭ったとしたら、個人的には犯人が「こんなおばさんの画像イラネ」と削除してくれることを願うしかない。こんな消極的なことしか思いつかないのが情けない。
 
posted by らくだ at 23:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | 温泉・温浴 | 更新情報をチェックする