BBCのサイトで豚インフル関連のニュースを見ていたら、読者からの投稿がまとめられたページがあった。BBCが取捨選択して掲載した基準は不明なので、投稿内容の真偽は不明ながら部分的に私版の“超訳”で紹介する。時間をかけずにさらっと(つまりテキトーに)拾って訳したので、全文をしっかり読みたい人は英語の原文にあたってくださいませ。
■4月25日(土)ホルヘさんはマスクを手に入れられたのだろうか? まだだったら私のを送ってあげたいくらいだ(それじゃ間に合わないよね)。テレビを見ると街角で警察だが軍が無料で配布しているみたいだったけれど…。マスクに慣れていない人もいるようで、口だけ覆って鼻を出している人を数人テレビで見た。そういえば海外でマスク姿の人ってほとんど見かけない。春先の日本は異常だと思う。
○私はメキシコシティで最大規模の病院の一つに勤務する医師ですが、メディアは真実を伝えていません。当局が医療関係者に配布しているワクチンは効果がありません。なぜなら一緒に働いている2人のインターンがワクチン接種を受けたにもかかわらず、わずか6日のうちに死亡したからです。公式発表の死者数は20人ですが、実際には200人以上います。パニックを避けなくてはいけないことは分かりますが、今はこれ以上の死者を出さないようにすることを優先すべきです。(メキシコシティ・ダビラさん)
○私の住むオアハカ州の州都では豚インフルで死者の出た病院が閉鎖されました。新聞ではオアハカでの死者は2人と報道されましたが、病院や関連業界に勤務する友人は、医師と看護師1人ずつを含めて19人死んだと話しています。本当のことは話さないようにと言われているそうです。(オアハカシティ・リカルデスさん)
○私はメキシコ国立健康機関(?)に所属する呼吸器疾患と集中治療専門の医師です。問題は、抗ウイルス治療やワクチンが何の効き目もないとみられることです。たとえ大量に投与しても。医療スタッフの感染リスクは非常に高く、恐怖が広がっています。多くのスタッフが退職したり休暇を申請しています。本当のところ、死亡率は当局の発表よりも高いのです。少なくとも私の勤務する病院に関しては毎日3、4人なくなるのが3週間以上も続いています。(メキシコ市、チャベスさん)
■4月26日(日)
○若者が呼吸器の感染症で死亡する例が少し前から報告されていましたが、政府が警告を出す前だったので必要な検査は実施されませんでした。私たち医師は政府が警告を出してワクチン接種を呼びかける1週間前から何かが起きていると分かっていました。政府がパニックを引き起こしたくなかったのは理解できますが、個人的な意見としては警告を出したのが遅すぎたと思います。
■4月27日(月)
○私はヌエボレオン州の医者です。2週間前から高熱、筋肉痛、のどの痛みや咳を訴える患者が増えました。これらの症状は少し奇妙なものでしたが、豚インフルのことは知らなかったので豚インフルとは診断しませんでした。この地域で最初の死者が出たのは日曜日で、メキシコシティからやってきた人です。しかし、豚インフルによるものなのかを確認する手段はありません。(モンテレー、ビゼンテ・トレスさん)
○私は家族全員のマスクを買おうと思っているのですが、どこでも買えません。6軒の薬屋に行きましたが全部売り切れで、火曜日まで入荷しないと言われました。政府が(マスクをするように)言っているのに、これでは心配でなりません。政府はどこで入手できるかについては明快な情報を出していません。(メキシコシティ、ホルヘさん)
○病院はよくやっています。長蛇の列に文句を言う人もいますが、多くの場合は心配性の人たちが原因です。くしゃみが出たからといって病院に駆け込むべきではありません。私たちには十分な抗ウイルス剤があります。メキシコ社会保障機関(?)の薬剤調達責任者と話をする機会がありましたが、先週末は(薬品の調達に)ずっとかかりきりだったとうです。十分にあるのです。現在は対策が講じられる前に感染した例が明るみに出てきたところで、今後は新規の感染件数は減って対策が成功したことが裏付けられると思っています。(ヴァルガスさん、メキシコシティ)