そもそも親族だけでなく知人の葬儀にも長いこと出ていないので勝手が分からない。しかも事情により長子ではない私が喪主にならざるを得ず、葬儀に集まったのは身内のみとはいえご挨拶の口上を述べたりと、慣れないこと続き。どっぷり疲れた。
身近な人間の死は、テレビやネットで日常触れているものとは全然違い、ずっしりとした重みがあった。改めて実感したのは、命には限りがあるってことだ。
私たちはみな、生まれ落ちたその瞬間から死に向けてのカウントダウンが始まっている。カウント期間があらかじめ分かっていれば、計画的に充実した人生を送ることができるのかもしれない。その期間が漠然としているため、ついつい時間を無駄にしてきたなぁとわが身を振り返った。
去り行く人が教えてくれたのは、よりよい自分になること。昨日よりも良い自分になることが今日の私の使命であり、人間が生きる意味はそこにあるのだと、ぼんやりと自分に言い聞かせている。たくさんいただいたお悔やみメールの返信を書き始めたところだ。