世界遺産の白川郷に行ってきた。予想を大きく上回る人気ぶりだった。改めて「世界遺産」のパワーを感じた。
上の写真は高山から白川郷へのバス車内。1時間に1本あるのにすごい混雑ぶりで、補助席を全部使って最大定員45人のところ43人乗っていた。つまり補助席が2つ余っていただけ。乗客のうち4分の1程度は見ただけで外国からの観光客と分かる人たち。中国や韓国からの人たちもいるだろうから外国人比率はもっと高いだろう。
東海北陸自動車道の全通で所要時間はわずか50分。しかし運賃は2400円と結構高い。高山から富山への高速バスは2時半半弱かかるのに2000円だ。しかも、富山行きは乗客が1人も乗っていないまま高山を出て行くのもある。
白川郷へ向かうのはバスだけじゃなくて車も多い。白川ICから駐車場までの2キロ程度の道のりに先日の連休中日には2時間!かかったそうだ。まだ紅葉も本番とはいえないのに。
白川郷に到着し、数々のポスターなどでお馴染みの眺めが見られる展望台へ早速向かう。軟弱にも歩かずにシャトルバスに乗った。こちらも満員で座れない人がいるほど。
展望台にはカメラをぶら下げた人が2人いて「デジカメや携帯のシャッター押します」と声をかけては自分のカメラでも「テストです」と撮影、あとで記念写真を売りつけようとしている。
この人たちのカメラにはフラッシュのあたりから角というか尻尾のようなアンテナが出ていて無線で建物内にデータを送信。40秒でプリントされて出てくる。昔の観光地の写真に比べればすごいスピードアップだ。
なぜか我が家の写真は2枚撮られていた。1000円というので2枚で1000円かと思ったら1枚1000円だという。ずいぶん強気の商売だ。我が家はもちろん買わなかった(買っている人たちも多かった)。
実際に合掌造りの家の内部を見学することもできる。一軒だけ見学させてもらった。5階建てのうち4階部分まで公開されている。しかも住民が住んでいて生活部分を除いて歩き回ってもいいという。見学料300円。次から次に見学客がやってきていた。
古きよき日本の原風景が残っているといえばその通りとはいえ、合掌造りの家々の美しさよりも人の多さが印象に残ったというのが正直なところ。これじゃ世界遺産への登録をめぐって観光地や自治体が大騒ぎするのも無理はないなぁと思った次第。