各社出揃った麻生内閣の第1回世論調査結果。40〜50%強といったところかな。森内閣以来の低さで小泉以来最低という話になっていて、どことなく『低さ』を強調したいような雰囲気。でも、解散・総選挙が目の前にぶら下がっている(といわれる)のを考慮すれば、かなり高いと思った。
それにしても福田さんのベストポジションが官房長官だったように、麻生さんも首相という座にはどうもピンとこない。それじゃ何が適任だろうと考えるとそれも思い浮かばない。つかみどころのない「党内有力者の一角」というのがいいところ?
11月の連休に総選挙だと投票率が低下しそうでおもしろくない。それが狙いなんだろうけれど。
早くも「新党日本」の車が環七を走っているところをみた。有田芳生の名前は連呼しなくても、あれは立派な選挙カーだと思う。
■米金融危機
10年一昔というように、10年前には「神」とあがめられていたグリーンスパン前FRB議長は今じゃ「戦犯」扱いだ。今考えるとITバブルなんて期間も短く泡も小さく被害はごく軽微だった。不動産バブルはITバブルが始まるずっと前から膨らんでいたのだから。
私の勝手な想像では前議長はこうなる可能性を十分に知っていたはずだし、ず〜っと前から不動産市場を警戒する発言はしていた。今にしてみれば「市場対話型」の彼の姿勢は、結果としては市場を甘やかしただけだったのかもしれない。グリーンスパンが10年後にどう評価されているか楽しみだ。
アメリカが公的資金投入といっても、さすがにもう驚かないのだが、ウォール街の前に「bail me out(私を救済して)」というプラカードを持った人たちが集まってデモしている様子をテレビで見て、日本との違いを改めて感じた。日本で金融機関に公的資金を投入して救済した際、大手町や日本橋で「救済するなら私を」なんてデモがあったなんて話を聞いたことはないから。一般的に税金の使い道にはかなり無頓着だし、日本人はかなりこういう問題には何かにつけかなり冷めている。
■クマと話せ!?
あちこち1人で歩き回っていると「クマに注意」という掲示をよく見かける。注意してもどうなるってもんじゃなく、正直言ってクマに出会わないことを前提に歩き回っている(せっかく注意を促してもらっているのに申し訳ない)。実際にクマが現れたら、どうしていいか分からない。
そこへ友人が「クマ対策」を教えてくれた。なんでも“クマ博士”と呼ばれている門崎允昭・北海道野生動物研究所所長によると、クマに話しかけるのが有効で、クマに向かって「なんでこんなところにいるんだ」「近寄るな」と大声でいうと、おどおどして退散してくれるそうだ(日刊ゲンダイ9月18日)。いざというときにクマに話しかけられる余裕があるだろうか。たとえ話しかけても「お前こそなんてこんなところにいるんだよ!」という感じで襲われないか、やっぱり不安だ。