2008年02月29日

三浦騒動

 この一週間近く、サイパンで逮捕された三浦和義氏の話題でメディアは大賑わい。中国で農薬入り餃子の取材をしていた人たちがこぞってサイパンに大移動したかと思わせるほどだった。実際は担当が違うんだろうけどね。

 不思議なのはマスコミがこぞって三浦氏を「元社長」という肩書きで呼んでいること。さすがに日本で無罪になった(&有罪分の刑期を終えた)人のことを「容疑者」と呼べないとはいえ、元社長といわれてもどんな会社の社長をいつまでしていたかなんていうのは多分大半の人が知らないことだし、どうでもいいこと。「三浦和義氏」にすればいいのに、なんで「元社長」なんて肩書きが必要なんだろう。

 もっと気になっていることがある。三浦氏は一美さん殺害の件については「無罪」が確定している。彼につきまとうある種の「胡散臭さ」は置いておくとして、日本政府はせめて表向きだけでも「彼はわが国の最高裁で無罪になった人物なので、逮捕は不当。日本に返しなさい」みたいなことを言わなくてもいいのだろうか?

 関連報道を丹念にフォローするつもりもないから、たまたま私が知らないだけかもしれない。でも、町村さんが「(アメリカから捜査協力を依頼されたら)できないわけではない」みたいなことを言っていたのだけは聞いた。

 なんとなく「有罪にしたかったのに無罪になってしまったから、アメリカで思う存分やってください」って雰囲気だ。私のような無関係な野次馬が無責任にそう言ったり書いたりするのなら分かるのだが、政府がわが国の司法を尊重しなくていいのだろうか?
posted by らくだ at 23:34 | Comment(2) | TrackBack(0) | 話題 | 更新情報をチェックする