2008年01月30日

電車「乗り入れ」の悲劇

 最近はJR・私鉄(地下鉄含む)を問わず、いろんな路線が複雑に乗り入れているから、普段行かない場所に行くときはちょっと緊張する。自分の乗る電車が来るプラットホームだからといって、やって来る全ての電車が自分の目的地に行くわけじゃない。

 自分の行くのが「○○駅」だと分かっていても、電車や駅の案内板に出ているのは終点の駅名と、よくても途中の大きな駅だけ。だから、自分の降りる駅だけじゃなく、終点まで知っていないと、とんでもないところに行ってしまう恐れがある(終着駅はとんでもない遠隔地にあって聞いたこともなかったりする)。

 駅員に確かめようにも、最近はどの鉄道会社も合理化を進めていてホームにいる駅員が少ない。仕方なく他の乗客に聞いても「ごめんなさい、自分の行くところしか分かりません」と言われることが多いし、私だって聞かれたら「すみません、自分が目的地にたどり着けるかどうかも怪しいんです」って謝るしかない。

 さすがに東京では記憶にないけれど、関西で一度「ここはどこ?」状態になったことがある。何回も利用している駅からいつも乗る電車に乗ったつもりが違う線に乗り入れていて、気が付いてみたら全く知らないところを走っていたのだ。

 こんなことを書く気になったのは、たまたまこんなコラムを発見したから(この遙洋子さんという人がどんな人物なのかは全然知らない)。さすがに東京から1時間も乗ったのに目的地の海浜幕張じゃなくて府中に到着しちゃったらショックだろうな。それに(自分で書くのもなんだけど)東京の人間は知らない人に冷たいし。正確にいうと東京の人間が冷たいと自覚しているわけじゃない。関西に行くと『関西の人って面倒見がいいなぁ』と実感するってこと。

 乗り入れも慣れれば便利なんだけどね。面倒な乗り換えの回数が減るし。いつも使っている有楽町線も東上線、西武線と乗り入れていて、6月には副都心線が開通する。きっと戸惑う人がたくさん出るに違いない。せめて尋ねられたときには正しい情報を教えてあげたいもんだ。
posted by らくだ at 21:57 | Comment(5) | TrackBack(1) | 話題 | 更新情報をチェックする