結果を見て一番意外だったのは、丸川元アナの当選。NYからの帰任時に住民登録していなかったにもかかわらず、意気揚々と期日前投票に出かけて恥をかいた様子があちこちで伝えられて失笑をかっていたから、よもや当選することはないだろうと思っていた。
68万票以上も集めたんだね。寛大な有権者が多いのか、有名人に弱いのか…。それとも私が普段接しているのがマイナー情報すぎて、多くの人には失態が伝わっていなかったのかな。
3年間のうちに何回か選挙はあったはずで、1度も投票用紙が送られてこなかったら『なんかおかしい』と思ってもよさそうなものだ。そのまま立候補するのもさせるのも甘すぎると思っていたら、有権者も甘いんだ。
川田さんの当選も意外といえば意外だ。某駅前で見かけたとき、傍らのスタッフが彼の名前のノボリを持っていたから『あぁ、あの薬害エイズの人か』と思い当たった。テレビで見るよりもずっと若く見えた。彼はどこかへ移動する途中なのか、演説をするわけでもなく駅前をブラブラ。
驚いたのは、駅前を行きかう人がもう全く川田さんに興味を示していなかったことだ。寄っていく人はもちろん、立ち止まる人も皆無。チラッと目をやってそのまま通りすぎていく人ばかり。それだから『無所属候補は大変だな。この関心の低さじゃ厳しいんだろうな』と思っていた。
たまたま私が見た光景が例外だったのか、最後の最後に彼の主張に共感した人が多かったのか、消去法的に候補を選んだ人たちに知名度でアピールしたのか、どれなんだろう。
民主の新人、大河原さんのトップ当選は不思議でもなんでもない。現職の鈴木さんは「当確」だとみた有権者が、もう一人投票させようと大河原さんへの投票に回った結果だとみている。
ひそかに注目していたドクター中松と黒川紀章の争い(なぜかこの2人はさん付けにする気がおきない)、ドクター中松が88772票、黒川紀章が66884票でドクター中松の勝ち。考えようによっちゃ、9万票以上も集められるなんてスゴイといえなくもない。今回は日本スマイル党のマック赤坂なんていう新たなキワモノ候補もデビュー。今後の活躍にひそかに期待している。