2007年06月30日

鼎泰豊&駅弁

 ここ数日バタバタしていて、いつもの「旅の食」報告がおろそかになっていた。といっても、台湾滞在中は毎日のように雨というか豪雨に見舞われ、夜市にも出かけずじまい。タクシーで鼎泰豊(ディンタイフォン)本店に往復したくらいで終わった。

 鼎泰豊は新宿高島屋のに行ったことがあるだけで、台湾で行くのは初めて。店の前は入店待ちの客でごったがえしていて、いやがおうにも期待感が高まる。客の回転はよく、人がたくさんたむろしているわりには20分もしないで店に入れた。

小龍包 名物の小龍包(写真)のほか、空心菜炒め、海老ワンタンスープ、海老チャーハンを頼む。かなり期待していたのだが、あれれ、それほどでもない。

 初めてだという夫も「有名になると名前だけで商売ができるからいいね」と言うほどで肩透かしだった。一番おいしかったのはチャーハン。海老の甘みがうまく出ていて、全体のバランスがよかった。

 それでも「ニューヨークタイムズ紙が選ぶ世界の10大レストラン」という実感はなかった。少なくとも私にしてみれば、10年近く前に仕事で台北に行った時に現地の人が連れて行ってくれた小汚い店の小龍包のほうがおいしかった。

駅弁外観

 よく食べていたのは駅弁と車内販売のお弁当だ。写真は礁渓温泉のある礁渓駅のホームで買った「礁渓温泉月台便富」で、月台はプラットホームのこと、弁当は台湾でも「ベントー」と言って売っているが、字が違って「便富」だ(正確にはうかんむりじゃない=写真参照)。

駅弁中身

 中身はどれもだいたい同じ。ご飯が敷き詰めてあって、その上に肉、ソーセージ、煮卵、高菜みたいなものが載っている。車内で買っても、ホームで買っても暖かいのが嬉しい。これで50元(200円弱)だから安い。

 台北駅構内のセブンイレブンでは(というかどこのセブンイレブンでも)、名古屋城の絵の包み紙の「みそかつ弁当」まで売っていた。これは70元だったかな。わざわざ台湾に来てまでみそかつを食べることもないか、と思って買わなかった。
タグ:台湾
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2007年06月24日

ライトダウンキャンペーン

 何年か前からライトダウンキャンペーンが始まった。温暖化防止のために電灯を消すってやつで、環境省の肝いり。ことしは6月22日から24日がキャンペーン期間。最終日のきょうは「ブラックイルミネーション2007」として夜8時から10時までの消灯が呼びかけられている。

 この日に2時間だけ電気を消したからどうなるってもんじゃないだろう、と文句をいいつつ毎年ちょっとだけ参加している。今も部屋の電気を消してデスクライトだけでこれを書いているところだ。一般家庭にどれだけ浸透しているのだろう? 東京タワーは真っ暗だそうだけど、我が家の窓から外を見るといつもと何も変わらない。

 2年前のこの日だったか、照明を消してロウソクをつけていたら、カーテンがふわっと広がってヒヤリとしたことがある。インドで生活していたときは毎日といっていいほど停電があり、夜はランプをつかっていた。本を読むのに顔を近づけないと暗い。近づくと暑くてたまらない。地球にやさしい生活は結構しんどい。火を使えば危険も伴う。いつもの明るい便利な暮らしに慣れすぎている。

 温泉もそうだ。そこかしこに温泉ができて「ちょいと近所の温泉へ」って、ごく当たり前になった。「あまりにもあちこちで掘り過ぎじゃないのかなぁ」とか「私が地球だったら「いい加減にしろ!」って言いたくもなるだろうな」と思いつつ、新しいところがオープンすると行ってみたくなり、ホイホイ出かけていた。どうみても言行不一致だ。

 そこへあの事故。数日たって分かってきたのだが、メタンガスを密閉するとあのような爆発事故の恐れがある。教えてもらったところでは、メタンは二酸化炭素に次いで地球温暖化に及ぼす影響が大きな温室効果ガスで(100年間の地球温暖化係数は二酸化炭素の20倍強にもなり、考えようによっては二酸化炭素の20倍の温室効果があるそうだ)、大気中に放出すると地球温暖化を促進しちゃう。

 要するに、南関東ガス田がある一帯で温泉の大深度掘削をしたら、地球をほじくりかえすことと、メタンガスを放出することで、二重に環境を破壊することになる。いままでそんな風に考えたことはなかった。

 癒しを求める人がたくさんいるから多くの業者が一儲けを狙って参入してきて、あちこちに温泉ができて、それで今回のような事故が起きて、大気中に自然放出すれば大丈夫って話になって地球温暖化が進む…。そんなサイクルを考えていたら、人間の罪深さをひしひしと感じてここ数日妙に暗くなっていた。

 きょうだけは寝るまでデスクライトだけ使い、わずかばかりの罪ほろぼしをしよう。
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2007年06月21日

機内のケータイ 日本は逮捕、欧州は使用解禁

 何日か前に飛行機の中で携帯の電源を切らなかった人が逮捕されたというニュースがあった(朝日新聞)。いよいよそんな時代になったか〜と感心していたら、欧州では機内での電話が9月から認められるという(International Herald Tribuneの記事=英語)。

 OnAir社のシステムを備えたエアバス機で高度3000メートル以上なら携帯電話による通話やメール交換が認められる。客室乗務員が必要に応じてシステムのスイッチを切ったり、機能を文字送信だけに限定することもできるそうだ。

 エールフランスのA318を皮切りに、英BMI、ポルトガルTAP、格安ライアンエアーで利用できるようになる見通し。通話料はまだ決定したわけでないが、通話は1分2.5ドル、ショートメッセージは1通50セント程度になる見通し。

 OnAir社は、乗客と乗務員の10−25%は携帯電話の電源を機内でも切っていないとみており、安全性には問題がないと自信をのぞかせている。

 個人的には飛行機の中まで携帯を使いたくない。と書きつつ、台湾からは携帯メールをずいぶん送った。ソフトバンクモバイルは最初の100文字程度の先行受信が無料だから全メールを携帯に転送しているのだ。それでついついメールチェックすると、返事を書きたくなってしまう。
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2007年06月19日

温泉爆発報道

 東京の真ん中で痛ましい死亡事故が起きた。シエスパ(別館)の爆発だ。温泉絡みということもあり、一部始終とはいかないものの夕方からずっとニュースを見ていた。事実とは異なる断定的な報道がすごく気になった。

 私が事故に気づいたときには「ボイラーが爆発した」と断定している報道がほとんどだった。消極的な報道でも「ボイラーが爆発したとみられる」という表現で、とにかくボイラー主犯説だった。

 確かに近所の人(居住者か勤務者か定かではない)は「あの建物の中にボイラーがあった」と発言していた。記事中に「近所の人の話によると建物の地下にはボイラーがあった」と書くのは格好悪い。だけど、施設側に確認もしないで「地下1階にあるボイラーが爆発した」と断定的に書ける神経が理解できない。

 テレビを見ていたら、施設側の記者会見でボイラーがほかの建物にあるっていう場面が出てきた。つじつまが合わなくてもニュースキャスター連中は全然動じない。私は「えっ、話が全然違うじゃない」って目をパチクリ。最終的に正しい報道になれば、途中経過はどうてもいいってもんじゃないと思う。
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2007年06月17日

台北のおばあちゃん

台北市内の温泉 台北市内にある廃墟のような温泉(写真)に行ったら、そこで一緒になったおばあちゃんに気に入られ、バス停まで一緒に歩いてバスで地下鉄駅まで一緒に戻った。おばあちゃんは健康のため毎日この温泉に入りに来ているそうだ。

 戦時中に日本語を習ったおばあちゃんは、ちょっと怪しいながらも日本語ペラペラ。私が台北を「タイペイ」と言うのに対し、おばあちゃんは「タイホク」、北投は私が「ペイトウ」、おばあちゃんは「ホクトウ」だ。

 「これじゃどっちが日本人か分かりませんね」と笑ったら、おばあちゃんは「私の心は日本人なんだよ」と真面目な顔で言う。話を聞くと、こういうわけだった。

 おばあちゃんは貧しい家庭に生まれたから学校に行くのは諦めていた。日本人が来て近くに学校を作ったので、2年間だけながら初めて学校に通うことができたのだ。

 そんな昔の話をすごく嬉しそうにするおばあちゃん、「私のおかあさん、日本の兵隊さんが来るとご飯をたくさん、たくさん食べさせたんだよ」とご飯を山盛りに盛り付ける仕草をした。「台湾の兵隊さんにはちょっとだけ」とククッと笑うと子供みたいだ。

 今では日本語を使うこともないというおばあちゃんに「よく今でもこんなにペラペラ話せますね」と言ったら「当たり前だよ。感謝の気持ちを忘れていないから」と言われた。予想外の発言だった。

 すごく嬉しいようなちょっと悲しいような切ないような複雑な気持ちだった。こんなことを言ってくれるのは世界広しといえども台湾の人だけだろう。どうしていいか分からずもじもじしちゃった。

 別れ際「話ができて本当によかったです」と言ったら「また台湾に来て温泉に入りに来なさいね」と言ってくれ、お互いに何回も「ありがとう」と言って別れた。
タグ:台湾
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2007年06月14日

台湾の「の」人気

超の油切関子嶺温泉看板

 9年ぶり3回目の台湾。日本語の「の」をよく見かけた。確か数カ月前の日経新聞でそんな話を読んだ記憶がある。あれは香港の話だったかな。アジアの漢字圏では「の」の文字に心をくすぐられる人が多いのだろうか。

 写真左は旅行中よく飲んでいたペットボトル入りの緑茶。その名も「超の油切」だ。一体なんて読むのだろう。「ちょうのあぶらぎり」あるいは「あぶらきり」、でも送り仮名がないから「ゆせつ」…んなわけないか。きっと台湾の人は「の」以外は中国語読みしているのだろう。これが600ミリリットル入りで20元(80円弱)。

 一緒に写っているおむすびも20元。写真じゃよく分からないが「嘉義とりめし」と日本語入り。セブンイレブンのおむすびは、すべて日本語表記つきで中身が分かる。前回行った時はおむすびなんて売っていたかなぁ。初めて行ったときはコンビニすら見かけなかった。

 「の」の話に戻ると、私があちこちで出入りした温浴施設でも多くみかけた。右の写真は台南県の関子嶺温泉で見かけた看板。このほか「極上の湯」とか、わざわざ「女の湯」「男の湯」なんて看板を出しているところもあった。ごく自然に「の」が生活に溶け込んでいるのだ。

 「の」という字は、漢字圏の人にとってみれば、丸っこくて可愛い(台湾では「カワイー」で通じる)形らしい。シンプルで書くのも簡単だから親しみを覚えるみたいだ。「の」人気がうらやましい。

 中学生のときだっただろうか。&という文字というか記号を覚えた際、なんとなく格好良く思えて「○○と△△」と書くのを、わざと「○○&△△」なんて書いていた。あれと同じ感覚なのかな。「の」の国際化がもっと進んだら嬉しいな。
タグ:台湾
posted by らくだ at 20:46 | Comment(2) | TrackBack(0) | 旅日記ほか旅関連 | 更新情報をチェックする

2007年06月07日

いざ台湾、だが…

ユナイテッドのマイルを利用して台湾へ行くことになり、成田1タミにやってきた。

さあチェックインというところで欠航だと言われた。なんでも成田で折り返すはずだった飛行機が、台北離陸後にエンジンから火を噴き、30分ほど飛んで燃料を使ってから台北に引き返したそうだ。

 こんな話を爽やかな笑顔で「一番新しい飛行機なんですけどねぇ」なんてサラリと言ってのけるカウンターのお兄さんにはすがさがしさを覚え、ぜんぜん嫌な気分はしなかった。

日本アジア航空の一時間半遅い便に振り替えてくれたので2タミに移動。カウンターでは「ユナイテッド航空からお名前のデータがまだ回ってきておりませんので、お待ちください」と椅子を用意してくれた。

そして待つこと30分。無事に出発できるのだろうか。やや不安になってきた。

【追記】待つこと1時間近くでようやくチェックインできた。無料でインターネットが使えるヤフーのコーナーがない!と一瞬ガッカリしたものの移動して狭くなっただけで健在。久しぶりにジャンボの2階席に乗れるし、日本アジア航空の機内食の方がUAよりもよさそうだし、結果としてはラッキーだった。
タグ:台湾
posted by らくだ at 17:08 | Comment(3) | TrackBack(0) | 旅日記ほか旅関連 | 更新情報をチェックする

ゴルフとマナー

 私はゴルフのことを全くといっていいほど知らない。その私でも耳に入ってくるのが最近の「ハニカミ王子」フィーバーだ。

 今やっている大会にギャラリーが多数押し寄せているそうで、マナーが問題とされている。私みたいにゴルフのことを全く知らない人が多いのだろう。カメラの持ち込みは禁止、携帯の使用も禁止なのに、そんなのはお構いなく写真を撮ったり、石川君本人に触ったりする人がいるそうだ。

 メディアは「マナーをわきまえない人が多い」と他人事のように伝えているのだが、そもそも発端は「ハニカミ王子」なんていうあだ名をつけて大騒ぎを始めたメディアにある。

 ギャラリーのマナーをとやかく言う前に、自分たちのマナーも考えて欲しい。上位の選手のことはほとんど何も伝えず、毎日石川君のことばかり。たとえ途中経過とはいえ、上位の選手にもっと敬意を払うべきだ。ここ数日の報道をみていると、スポーツ報道というよりも若手アイドルの追っかけ。ほかの人はただの添え物みたいな扱いだ。

 こんなの本人にとっても他のプレーヤーにとっても良いこととは思えない。アマチュアの高校生スポーツ選手を芸能人アイドル扱いするのを禁止できないものだろうか。
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2007年06月06日

新しい広告スペース

 新たな広告スペースとして屋根が注目されているという(USA Todayの元記事=英語)。Google Earthなど衛星写真サイトの利用が増えてきたからだ。

 記事で実際に紹介されている広告はテキサス州の2件。メンフィスのピーボディ・プレースの屋上にかかれた"Come Downtown and Play"とグレープヴァインの"Fellowship Church"だけ。あとはNYロングアイランドで屋根に書かれたプロポーズの言葉などの例が紹介されているくらい。

 それでもアメリカじゃRoofshout.com とかRoofadsなどの屋根を専門とした広告代理店まで現れているそうだから、有望媒体とみている人もいるのだろう。今ならまだ広告がGoogle Earthで見られるってだけで話題になりそうだから、広告だけでなくて広報効果だって大きいかも。町の美観を理由に地上の広告を規制している地域でも屋根なら大丈夫だろう。

 あと何年かたったら、屋根に広告を出すのが当たり前の時代になるのかもしれない。
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2007年06月01日

ひかり電話その2

 5月16日に「ひかり電話」を書いた際、誤請求について「まだまだ何かありそうな予感がする」と書いたのが大当たりしちゃった。私は悪いことにかけては勘が鋭いのだ。

 使ってもいないナンバーディスプレイ機能の料金が4月分で請求されてクレームをつけ、クオカードを郵送で送ってもらって一件落着したばかりだというのに、なんと5月分もしっかり請求されていた。

 NTTの人にここまで学習効果がないと、尊敬の念すら覚える。こっちは請求書をみた瞬間に、しゅるしゅると身体からすべての力が抜けていった。

 何回も電話をかけたりかかったきたりした末、NTT東日本の人が2人して我が家に謝罪に来た。我が家がBフレッツを導入したときの営業担当者とその上司にすべての責任があり、偶然2人ともすでに退職したっていう話を聞かされただけだった。NTT東ってそんなに辞める人が多いの? とにかく、こんな不毛なことで何時間も費やすのはこれで終わりにしたい。
  
posted by らくだ at 23:51 | Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | 更新情報をチェックする