鼎泰豊は新宿高島屋のに行ったことがあるだけで、台湾で行くのは初めて。店の前は入店待ちの客でごったがえしていて、いやがおうにも期待感が高まる。客の回転はよく、人がたくさんたむろしているわりには20分もしないで店に入れた。
名物の小龍包(写真)のほか、空心菜炒め、海老ワンタンスープ、海老チャーハンを頼む。かなり期待していたのだが、あれれ、それほどでもない。
初めてだという夫も「有名になると名前だけで商売ができるからいいね」と言うほどで肩透かしだった。一番おいしかったのはチャーハン。海老の甘みがうまく出ていて、全体のバランスがよかった。
それでも「ニューヨークタイムズ紙が選ぶ世界の10大レストラン」という実感はなかった。少なくとも私にしてみれば、10年近く前に仕事で台北に行った時に現地の人が連れて行ってくれた小汚い店の小龍包のほうがおいしかった。
よく食べていたのは駅弁と車内販売のお弁当だ。写真は礁渓温泉のある礁渓駅のホームで買った「礁渓温泉月台便富」で、月台はプラットホームのこと、弁当は台湾でも「ベントー」と言って売っているが、字が違って「便富」だ(正確にはうかんむりじゃない=写真参照)。
中身はどれもだいたい同じ。ご飯が敷き詰めてあって、その上に肉、ソーセージ、煮卵、高菜みたいなものが載っている。車内で買っても、ホームで買っても暖かいのが嬉しい。これで50元(200円弱)だから安い。
台北駅構内のセブンイレブンでは(というかどこのセブンイレブンでも)、名古屋城の絵の包み紙の「みそかつ弁当」まで売っていた。これは70元だったかな。わざわざ台湾に来てまでみそかつを食べることもないか、と思って買わなかった。
タグ:台湾