私が苦手なブログは考えてみたら3種類あった。あくまで個人的な嗜好なので、ほかの人はまったく気にならないかもしれない。
(1)
まずオリジナリティに乏しいもの。ニュースサイトで見つけた目ぼしい記事や他人のブログ記事を全文転載(ひどいときは画像まで…)するだけ、あるいは「こんなこともあるんですね」とか数行のコメントしかない。
ある分野に絞った情報提供をするなど、付加価値があればオリジナリティを感じる。私が苦手なのは、読んでつまらないだけじゃなくて情報としての価値もないブログだ。もちろんブログなんて本人が好きなことを書けばいい。訪問者としての私の好みは書き手の個性が感じられるブログにあるってことだ。
そんなブログは日ごろなるべく避けているのだが、たまに「私ブログやっているんです。来て見てコメントしてくださいね♪」と頼まれることもある。行ってみて中身スカスカ・ブログだと後ずさりしたくなる。以前は社交辞令のコメントを書き込んでいたのだが、最近は「ネット上の活動にムリは禁物」と自分に言い聞かせているので、見なかったことにしてブラウザを閉じることが多くなった。
(2)
ブログランキングなどのクリックをおねだりするもの。「よろしかったらクリックお願いします」ぐらいならまだ可愛いけれど、「更新の励みになります」とか書いてあると、『クリックしなけりゃ更新意欲が湧かないなら、無理して書かなければいいのに』と思う。
多分、気にならない人はまったく気にならないだろうし、むしろ「クリックのお願いがあると必ずクリックしてあげる」なんていう慈愛あふれる人もたくさんいるのかもしれない。要するに私はケチなんだな。
とにかく私はおねだりされるのが苦手なので、
きっこのブログよりも
きっこの日記を読むことにしている。
(3)
「続きを読む」リンクをクリックしないと全文読めないもの。トップページには数行、あるいは数段落しか書いていなくて、全文読むには「続きを読む」をクリックしなくてはならない。(2)にも共通するのだが、私は読者に何かを要求するサイトは苦手なのだと思う。
それに、こういうサイトの場合、たとえ「続きを読む」をクリックしても、これまでの経験からすると9割は後悔するんだよね。いかにももったいぶって「おいしいところは隠してありますよ。フフフ…」って感じなのに、開けてみるとほとんどの場合「エッ!」と絶句するほどつまらない。
なんでこんなことを書く気になったかっていうと、きょう私はもうひとつのブログで(3)をやってしまったからだ。あまりにも長文になってしまったので、それをズラズラとトップページに載せるには忍びなく、ついつい分割して「続きを読む」リンクにしてしまった。
書きながら『なんで一銭にもならない文章だとこうスラスラ書けるんだろう』とか『自分が読まないぐらいだから、書いても読んでくれる人なんてほとんどいないよな〜』と思っていた。自分のイヤなことを人にはヤル。私ってイヤな奴だ。