2007年01月15日

イスラムのおっかさん

 イスラム教徒の女性ってベールで全身覆っていて目だけ出ていたりすると神秘的なイメージがある。確かに若い女性には息をのむほど美しい人も見かけたのだが、どうも中年以上になると「おっかさん」というか「肝っ玉母さん」といった印象のふくよかな人が多い。ボディラインを隠す服のせいだろうか。

 この「おっかさん」の中には結構こわい人がいる。今回の旅行中、2回も舌打ちされちゃった。両方ともモロッコの駅での話。タンジール(タンジェ)駅構内でベンチに座り、夜行列車の改札が始まるのを待っていたところ、おっかさんがやってきた。髪と体は黒い服とスカーフで覆われているものの、顔だけは出ている。アラビア語で何か言うのだが、こっちは意味が分からない。舌打ちして去っていくのを見て、『あんた、ちょっとこの席譲ってくれない? あたし座りたいのよ』とか何とか言っていたのだろうと推察できた。

 もう1回は駅で切符を買おうとしていたときのこと。モロッコでは行列を作って順番待ちなんてことはまずない(ラバト・ヴィル駅だけは別で駅員が整列させていた)。窓口を中心とした半円状の塊を形成し、四方八方から窓口に手を差し込もうとする。私が切符を買おうとした瞬間、おばさんが横から割り込んできた。駅員がおばさんに「あんたは後」とか言ったらしく、おばさんは私の顔をにらんで舌打ち。怖かった〜。

 ところ変わってアラブ首長国連邦(UAE)のドバイはコスモポリタンシティ。観光客もさまざまな国から来ている。デザート(砂漠)サファリツアーに参加したら、同じツアーの別の車には全身覆われて目だけ出している女性が2人参加していた。どこの国の人かは知らない。

砂漠サファリ で、このサファリときたら写真のようにトヨタの車ばかり(日本車は優秀なんだな)20〜30台が連なって砂漠の中を走り回るわけ。レールのないジェットコースターみたいな感じで、シートベルトをしていても天井に頭をぶつけそうになり、みんなでキャーキャー言って楽しんだ。

 そんな中、斜面を走り回っていた車が止まり、全身黒ずくめの女性が1人だけ車外に出た。同じツアーの車だ。私は『あ、トイレか。足首まであるコートを着ているから、これだけ車が走り回っている砂漠の中でも気にならないのかな。結構勇気があるなぁ』などと思ったのだが、彼女はおもむろにお祈りを始めた。

 この写真を見てちょっと想像してみてくださいな。斜面に止まった車の傍らで地べたに土下座状態にお祈りしている人がいて、周りの車は砂を巻き上げて走り回っているところを。

 それから5分ほどしてもう一度車が止まり、今度は別の女性(だと思われる)が降りてきてお祈りを始めた。TPOなんてものよりも信仰が大事なんだろうけど、それにしてもなんで2人一緒にやらないんだ? すごく不思議な光景だった。イスラムのおっかさんにはとてもかなわないな〜と実感した旅だった。
posted by らくだ at 22:59 | Comment(4) | TrackBack(0) | 旅日記ほか旅関連 | 更新情報をチェックする
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