朝ごはんは左の写真みたいにカフェオーレ&クロワッサンか甘いペストリー類ばかりだった。どの街もカフェが多い。店先の歩道に並べられたテーブル席は朝はガラガラなのに、午後から夜には男性ばかりでビッシリ埋まってしまう。
右側のミントティーはモロッコの一般的なお茶。ミントの葉っぱがこれでもか、といわんばかりにコップに押し込んである。コップの底に沈んだ黒っぽい粉末はひょっとして土? ミントの風味はあまり好きじゃないので1回しか飲まなかった。
上のタジンは代表的なモロッコ料理。肉や野菜が蒸し煮状態になっている。左はフェズ、右はメクネスで食べたもので、随分見かけは異なるものの同じチキンのタジン。行く前にネットで集めた情報では「おいしい」という声が多かったので期待していたのだが、店の選択をあやまったのか、そんなにおいしいとは思えなかった。
それどころか、夫は1口食べただけで「うぅ、マズイ…」と絶句し、「一口で胃の動きが止まっちゃった」とモロッコにいる間、食欲はいつもの半分以下。ちなみに夫は最初の一口目にプラム(梅)を食べたらしい。
私は海外旅行中はもの珍しさからイロイロ食べたい人間なので、食欲はいつもの3割増しってとこ。それに日本食は数年食べなくても大丈夫(最近はトシのせいかダメかもしれない…)。夫は日本を出て目的地に着いた途端に「和定食とかないかな?」などと言い出す人間。いつも2人の食欲を調整するのに苦労する。
タジンは上の写真のように円錐形のふたがある専用のタジン鍋で作る。煮込み料理の割には私が食べた時は2回ともぬるかったのも、ちょっと期待はずれだった一因。どこの店で食べるべきか、もっと調べていくべきだった。
左はタンジェ(タンジール)で食べたクスクス。上のタジンの下に粒々のクスクスが敷き詰めてあるような感じで味は煮ている。トッピングは野菜と牛肉。
なんかパサパサしていて、正直いって自分の作るクスクス料理のほうがおいしいと思った。とはいえ、夫は「トリの餌みたい…」とクスクスが嫌いなので、もう何年も作っていない。言われてみると細かい粒々がトリの餌によく似ているなぁ。
カサブランカで食べたシーフード3種のミックスフライ(エビ、イカ、白身魚)はモロッコ料理とはいえない。でも、これが無難で一番おいしかったかも。カラッと揚がっていて、ムシャムシャ食べた。
夫も予想以上に食べていた。ただし、レモンと塩で食べればの話。トマトベースのソースが出てきたのでつけたら、それだけでモロッコ風味になってイマイチの味わいだった。
写真によく写らなかったところでは、国民的スープのハリラはまぁまぁ。トマトベースで中にパスタやお米が少量入っている。どこで飲んでも東洋風のどんぶりで出てきた。あちこちの国で食べているケバブ(串焼き)やケフタ(ひき肉の串焼き)は普通においしかった。
常々「マックもスタバもない国に行きたい」と思っている割に、夫が食欲をなくしていたこともあり、モロッコでマックに入ってしまった(写真はカサブランカ)。見知らぬ土地でトイレに行きたくなった時、マックは便利だ。フィレオフィッシュとポテトとドリンクのセットで日本円換算すると約570円。高い!あと中国料理屋で焼きそばも食べた。