私はもう絶対にパソコン人で、携帯メールはかなり苦手。あの小さな画面で文字を打って文章をまとめるのは難しいし、呼びかけも挨拶もない素っ気ない文章になってしまうのを絵文字でごまかしているようなところがある。自分の言いたいことが伝わらなかったり、誤解を招くような気がして、極力送らないようにしてきた。
ブログの更新だって携帯でチマチマやってらんない。いらいらしちゃう。「ケータイって若者が使うもんでしょ」とオバサンは言いたい(オバサン仲間でもバリバリのケータイ人もいるから年齢のせいだけじゃないかもしれない)。
世の中には自分と違う人種のケータイ人がいると実感したのは、この夏のことだ。ある人物が一晩で300通のメールを私に送りつけてきたという話をした際、若い女性に「同じ人から立て続けに300通もパソコンにメール送られたらドン引きするけど、ケータイだと一晩で100通や200通のやり取りは、ノリのいい相手だったら普通だよね」って言われたからだ。
それを聞いてこっちがドン引きした(なんてことは、もちろん黙っていた)。聞いてみると彼女の書くメールは極端な場合「うん」の一言だけ。短文のやり取りが中心で、チャット感覚みたい。同じ「メール」でも、のんびり挨拶から入る私のとはまったく別物だ。
私は自分から携帯メールを送ることはまずないので、こちらから積極的にメールアドレスを教えたことはなかった。たとえ相手が教えてくれても「パソコンに送っていただければ、携帯にも転送されますので…」と逃げてきた。それでも、緊急時には携帯からメールを送らなくちゃならない。そしてケータイ人に1回でも携帯メールを送るとあら不思議。それ以降のメールはすべて携帯に来ちゃう。
携帯あてのメールにもパソコンから返信するなど一応は抵抗してきたが、最近はなんとなくケータイ勢力に引き込まれ始めている。既に新しい携帯のメールアドレスは何人かのケータイ人に自ら教えてしまった。無駄な抵抗をやめ、携帯メールには携帯から返信することが増えてきた。
ぎこちなく携帯を操って返信するでしょ。それで待受画面に戻ると、あらら、もう返信の返信が来てる…。文章を練りながら書けて1日1往復ぐらいのパソコンメールがやっぱりいいなぁ。
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