そういう記入欄を設ける側にしてみれば、「メール以外でお答えすることもある」ということらしい。でも、最近の私の経験では、こうやって個人情報を集めるところに限って返信が遅い(といっても経験したのは2例だけど)。
兵庫県あての問い合わせには、確か住所、本名、電話番号を記入しなくてはならなかった。内容がかなり批判的な質問だったので、別に悪いことをしているわけじゃないのだから大丈夫だと自分に言い聞かせたものの、記入するのは正直言っていやだった。返信がくるまで1カ月半かかった(答えにくい質問だったことは自分も認識している)。
長野に出かける1週間ほど前に長野電鉄に割引きっぷについて問い合わせを送ったときなんて、住所、電話番号、本名に加えて年齢まで書き込む欄があった。返事は出発までに来なかった。現地で長野駅の切符売り場の窓口が閉まっていたので改札口で尋ねたら、あからさまにイヤな顔をされた。金曜日の午後6時すぎで帰宅ラッシュの時間帯だったから無理もない。
でも、こっちも思わずムッとして「こちらはインターネットからのお問い合わせというページから住所や電話番号、年齢まで書き込んで質問したのに1週間たっても返事が来なかったんです。個人情報だけ集めて質問には答えてもらえないんですか?」と嫌味を言った。向こうは「それはすみません」と態度が変わり、割引きっぷの仕組みについて教えてくれた。
それから1時間半後にメールで返事が来た。これまで無視していて金曜日の夜7時半に返事を送って来たというのは、多分、改札の人から「こんなうるさい女が来た」って情報がいったんだと思う。うるさい女の住所、電話番号、年齢までばれてるってワケだ。
で、メールの内容を読むと改札で教えてくれたきっぷの買い方は間違っていて、聞いた通りにきっぷを買ったら、かなり損をするところだった(結局、急用ができて帰宅することになり、長野電鉄は利用せずに終わった)。
こんなことがあったのでちょっと疑心暗鬼になっている。今また問い合わせしたい企業があるのだが、公式サイトにはメールアドレスが載っていなくてメールフォームのみ。氏名、メールアドレス、住所、電話番号の記入が必須だ。
しかも、何気なくのぞいた「個人情報の取り扱い」というページには、「個人情報を次の目的に利用します」として、不動産、リゾート、教育関連など6項目の業務が箇条書きされている。その上、個人情報をグループ内の各社で共有するとして14社の名称を羅列。それだけでも怖いのに、個人情報の開示についての問い合わせは有料だって書いてあった。すっかり問い合わせをする気をなくした。
まだインターネットなんていうものがなかった時代、自分の住所や電話番号を載せた名刺を勉強会やサークル活動など(要するに仕事以外)で何も考えずに配り歩いていたっけ。そんな時代が懐かしい。
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