2006年07月27日

ちょいとサボります

 誰かに「ちょいとじゃくて、お前はサボりすぎ!」と突っ込まれるかもしれませんが、週末にかけて出かけることが急遽決まりました。

 うどんどんさん、もしこれを読んでいたらごめんなさい。四国に来るときは教えて!とのことでしたが、なんせ行くことを決めたのは今日(きのうまでこの週末に出かける予定は全くありませんでした)だし、うどんどんさんのメールアドレスを知らないので連絡のしようがありません。私だって高松のおいしいうどん屋を教えてもらいたかったのに残念です。

 Seesaaブログにも新機能がいろいろと追加されているし、8月からは心を入れ替えて更新するつもりできるかなぁ。
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2006年07月25日

ブログで知るレバノン情勢

 20日に東北旅行から帰ってきてから、英語で書かれているレバノン人のブログをいくつか探して読んでいた。テレビや新聞よりもずっと鮮明に現地情勢が伝わってくるからだ(少なくとも私の場合)。

 ここ数日本当にヤバくなってきたと思うのは、ウォッチしていたブログの主宰者が海外に脱出しているからだ。たとえばLebanon Israeli CrisisのBeezerさんはヨルダンに脱出したし、Live from BeirutのSamar Mazloumさんはシリアのダマスカスにいるといった具合だ。

 このうちLebanon Israeli Crisisの7月24日付のエントリーを部分訳して紹介する。彼がレバノンを出国する決意をしたのは友人が殺されたからだ。その友人はトラックから木材を降ろして自分の農場に運ぶところだったという。まったくの民間人だ。エントリーの最後の部分はこうなっている。
 私は自分の国を去るしかなかった。私たちには防空壕もないし、空襲警報(のシステム)もない。何も持っていないのだ。もしあるとしたら純粋に運だけだ。

 (レバノンで)これ以上我慢できないと思い至った被害状況の写真をアップしたかったけど、メモリーカードリーダーが見当たらない。荷造りしたのは確かだ。でも、国境を3つ越える際に何回も検査されてカバンを開けたり閉めたりしたから、なくなったか落としたかしたんだろう。

 きょうはここまでにしておく。(ヨルダンでは)ネット接続は高価なので更新は最低限になる見通し。それにレバノンの銀行は閉まっていたから、人々は着の身着のままで逃げるしかなかったんだ。
 その直後のエントリーによると、ヨルダンの避難先で落ち着く間もなく、再び移動しなくてはならなくなったそうだ。

 このエントリーの末尾にアップされている英インディペンデント紙の画像が印象的だ。「中東:誰が即時停戦を支持しているか」という見出しに続いて「イエス」には日本を含む189カ国の国旗、「ノー」にはイスラエル、米、英の国旗がぽつんと掲載されている。ま、もともとライス米国務長官に期待していた人は少なかっただろう。
 
 何もできない自分が歯がゆい。平和を愛する世界のブロガーの横のつながりで世界を変えられればいいのに、などと夢のようなことをぼんやりと考えた。そんな時代は来るのだろうか。
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2006年07月24日

絶景世界遺産ランキング

 22日の夜、NHK総合テレビで世界遺産の人気ランキングをやっていた。途中から見たので趣旨はイマイチはっきりしないが、世界遺産の中でも絶景スポットに絞って投票を募ったらしい。結果は以下の通り。 
 1 マチュピチュ(ペルー)*
 2 モン・サン・ミッシェル(フランス)
 3 イグアスの滝(ブラジル・アルゼンチン国境)*
 4 九寨溝(中国)
 5 ピラミッド(エジプト)
 6 アンコール遺跡群(カンボジア)*
 7 グランドキャニオン国立公園(アメリカ)*
 8 ナスカ地上絵(ペルー)
 9 タージマハル(インド)*
10 ベネチア(イタリア)
11 フィレンツェ歴史地区(イタリア)*
12 イースター島(チリ)
13 ガラパゴス諸島(エクアドル)
14 グレートバリアリーフ(オーストラリア)
15 エアーズロック(オーストラリア)
16 バルセロナ・ガウディ建築群(スペイン)
17 アルハンブラ宮殿(スペイン)*
18 黄龍(中国)
19 万里の長城(中国)
20 イエローストーン国立公園(アメリカ)
21 屋久島(日本)
22 カナイマ国立公園(ベネズエラ)
23 ローマの歴史地区(イタリア)*
24 カッパドキア(トルコ)
25 アルベルベッロ(イタリア)
26 サンタ・マリア・デッレ・グラチエ修道院(イタリア)
27 ヨセミテ国立公園(アメリカ)
28 ぺトラ(ヨルダン)*
29 カナディアン・ロッキー山岳公園(カナダ)*
30 メテオラ(ギリシャ)*
 *印は私が行ったことのあるところで、30カ所中全部で11カ所だ。あらためてリストを見直すと、天邪鬼な私はこういう人気スポットにはそれほど興味がない(11カ所も行っているくせに)。

 だって、人気の絶景ポイントって、雑誌やテレビで見た写真の確認みたいになっちゃうんだもの。あたしゃ2、3枚写真を撮ったら『もう十分』て気分になってしまい、同行者がいる場合は「えっ、もういいの?」って驚かれてばかりだ。行く前に歴史的背景などを深く予習していかないせいかもしれない。

 おまけに世界遺産に指定されてしまうと、それだけで人がたくさんやってくるから、よそ者は「カモ」って感じ。目が$マークになったような人がわらわらと寄ってきてウザイことこの上ない。世界遺産への登録を受けて入場料が跳ね上がったりする。どこに行ってもお金の臭いがして私は和めない。

 私は景色よりも人間が好きだな。私にとって海外の旅の醍醐味は、知らない土地に住んでいる知らない言葉を話す人と苦労してコミュニケーションして、心が触れ合ったと思える瞬間。『人間に生まれてよかったな』と感じるときだ。 
タグ:世界遺産
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2006年07月22日

「Web2.0でビジネスが変わる」

Web2.0でビジネスが変わる 雨後のタケノコのように出てくるWeb2.0関連本のひとつ「Web2.0でビジネスが変わる」を今回のみちのく旅行に持参した。それほど深さはなくさらっと読める。前にちらっと紹介した「ウェブ進化論」よりも初心者向きで私にも分かりやすかった。

 最近になってWeb2.0という言葉だけが一人歩きしているような気がしていたのだが、この本を読んで、私が昨年秋に無意識のうちに始めたもうひとつのブログは「消費者発信型メディア」と訳されるCGM(Consumer Generated Media)のひとつであり、Web2.0の世界に足を踏み入れているのだと確信することができた。まぁ、なんつうかそれなりにスッキリした。

 ただ同意できないこともある。この本では個人のサイトはWeb1.0的でブログはWeb2.0的と区分けしている。でも、私がこのブログを書き始めたのは、CGIスクリプトで書いていたWEB日記がISPのトラブルで何日も書けなくなったせいだ。つまり個人サイトとブログの間の違いは全くといっていいほど感じていなかった。ただ『コメントが書けるのは便利だな。トラックバックってなんだろう?』と感じたぐらい。このブログはいまだに自己完結型で何も変わっていない。

 もうひとつのブログは自分で意識しない当初段階から他人を巻き込むことになった。黙っていても協力者が集まってきた。そしてその輪がどんどんと広がっていっている。ネットの世界では個人情報の開示はご法度と思っていたのに、いつのまにか本名や住所を載せたブログ用の名刺をあちこちで配っているのが自分でも不思議だ。

 当初3カ月の実験として始めたはずのプロジェクトを1年間に延長、最近では「多分もう止められないよ。回りが許してくれない」という人が増えてきた。自分でも薄々とはそれに気づきながら、ブログ2つと個人サイト1つを運営していく自信もない。さてどうしよう。

 本の話に戻ると、ブログの特徴のひとつとして「自分にとても近い他人が見つかる」ことが挙げられていたのが興味深かった。著者によると、トラックバックを追いかけることで、会ったことはなくても興味が自分に近い他人を見つけられるというのだ。そしてリアルな世界の友達も「たまたま職場や学校が一緒だから」という理由で付き合っているかもしれず、むしろブログのほうが「本当に知り合いになるべき他人と出会うことが可能なのかもしれない」としている。

 そんな風に考えたこともなかったけど、一理あるかもね。これまでは「遠くの親戚より近くの他人」といったけど、Web2.0は「近くの友人より遠くの他人」の時代なのかな、などと考えてしまった。 
タグ:Web2.0 書評
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2006年07月21日

ワシントンポストだけじゃない笑える失敗

 米ワシントンポストが20日付のレバノン関連の記事(登録していないと開けないかも。その場合は2段落目にあるWonketteを参照してください)で、レバノンからの退避に関する米国内の問い合わせ先を誤記していた。

 記事の上にある訂正によると、正しい番号は888-407-4747だそう。Wonketteで知ったのだが、間違って800-407-4747と掲載されてしまったそうだ。888も800も日本の0120に相当するフリーダイアルだから、まあ考えられる失敗ではある。

 ここからが問題。このWonketteが間違った番号に電話したところ、“Feeling horny? Try these red hot lines from National. Live hot fun at just 69 cents per minute.”と言われたそうだ。すごくお上品に意訳すると、「エッチな気分なの? 1分たった69セントで…」といったところ。要するにアダルト電話サービス(正しい日本語表現が分からない)だったのだ。

 800も888も同じようなものだから、ほかにも間違えているところはあるんじゃないかと探してみたら、ABC系列のサイトにも2004年12月のインド洋大津波関連のニュース記事に、国務省の電話番号としてこの1-800-407-4747が載っていた。

 おもしろいのは米国務省自身が作っている各国にある米大使館関連のページ。1-800-407-4747 でググるとカンボジア・プノンペンにある米国大使館のページが引っかかってくるし、キャッシュをみると、ちゃんと"travelers may obtain up-to-date information on security conditions by calling 1-800-407-4747 toll-free in the U.S."(旅行者は最新の安全状況に関する情報を米国内で通話無料の1-800-407-4747 に電話すれば得られる)と書いてある。ところが、少し前に訂正したらしく、最新のページはしっかりと1-888-407-4747 に訂正されているところが笑えた。国務省がアダルト電話の番号を掲載して宣伝しちゃいかんよ。
posted by らくだ at 20:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | メディア | 更新情報をチェックする

2006年07月15日

ルイ・ガノのお兄さん

(16から20日まで出かけるので、その間の更新はありません)

 暑い。おまけに3日続けてにわか雨だ。うっとうしい日はできるだけ涼しい格好をしたい。我が家で着ていたままのミニスカート姿で近所に出かけた。そんな遠くに行わけじゃないし、夫も「別におかしくない」と言うから、ま、いっかと思ったのだ。

 歩道を歩いていたら、白い自転車が脇をサ〜ッと通り過ぎて行った。フレームの大きな文字を見て『あ、ルイ・ガノだ! カッコいい♪』と思った瞬間、乗っていたお兄さんはスピードを落とし、体全体で振り向いて私をジロッと見た。ありゃどうみても非難の目つき。あんな厳しい目であと数秒にらまれたら「ひ〜っ、ごめんなさい、ごめんなさい。もう二度とこんな格好で外を歩きません」て謝っていたかもしれない。

 いい年してミニスカートなんぞはいて出かけるもんじゃない…。明日からはコンサバティブな格好で、雨のみちのく1人旅(部分的に2人旅)に出かけることにした。
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2006年07月13日

幸福度ランキング−日本はアジアで下から6番目

 ヤフーのトップページで「地球幸福度指標」なる時事通信のニュースを発見して、早速発表元の英シンクタンクNew Economics Foundation(NEF)のサイトに見に行ってきた(英語の原文=PDFファイル)。なんとも不思議なランキングで世界の上位10位は以下の通り。
 1位 バヌアツ
 2位 コロンビア
 3位 コスタリカ
 4位 ドミニカ
 5位 パナマ
 6位 キューバ
 7位 ホンジュラス
 8位 グアテマラ
 9位 エルサルバドル
10位 セントビンセント・グレナディーン諸島
 このうち私が行ったことのあるのはキューバ、ホンジュラス、コスタリカだけど、う〜ん、キューバは大好きな国で2回行っているけど訪問者として好きなのであって、あの国に住んでいたら結構しんどいと思う。ホンジュラスもコスタリカはパッとしない国だった。自然がいっぱいなのが評価されているのかな。コロンビアとパナマなんて、私が南米長期旅行をしている際には旅行者にとって最も危険な中南米2大国というイメージだったな。

 この「地球幸福度指標」とやらの算出方法は、かなり変わっている。GDPとかGNPとか関係ない。算出の3つの柱は(1)生活満足度(2)平均余命(3)環境条件−だそう。

 このうち(3)の環境条件は、化石燃料から発散する二酸化炭素を吸収するのに必要な土地など、世界の環境に与える影響を数値化したものだが、ちょっと複雑だ。たとえばコスタリカにあるチキータのバナナ農園は、コスタリカではなくてバナナ消費国の環境条件として算出されている。環境団体「地球の友」との共同プロジェクトだけある。

 ところで、我が日本はというと、全178カ国中95位と全体の半分以下に位置している。南米と中米・カリブ海諸国はすべて日本よりも上位だ。いわゆる先進国のランクは決して高くない。アメリカは150位、フランス129位、英国108位、カナダ111位と日本を下回っている。

 アジアだけでみると、日本は24カ国中19位というか下から6番目という低さだ。平均余命の長さで知られる日本のランクがこれだけ低い理由は、内訳をみると環境部門での評価が低いためみたいだ。アジアの1位はベトナム。都市部(特にホーチミンシティ)の排気ガスなんてあんなにすごいのにね。と負け惜しみを書いておく。アジアのランキング一覧は次の通り。
 1位 ベトナム
 2位 ブータン
 3位 スリランカ
 4位 フィリピン
 5位 インドネシア
 6位 中国
 7位 タイ
 8位 モルジブ
 9位 バングラデシュ
10位 マレーシア
11位 東チモール
12位 ネパール
13位 モンゴル
14位 インド
15位 ビルマ
16位 台湾
17位 香港
18位 カンボジア
19位 日本
20位 ブルネイ
21位 韓国
22位 ラオス
23位 パキスタン
24位 シンガポール
 ベトナムやブータンに生まれていたら、それよりもバヌアツあたりに生まれていたら、今よりもずっと幸せだったんだろうか?
posted by らくだ at 23:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 話題 | 更新情報をチェックする

【お知らせ】7月20日朝方は閲覧できません

 このブログサービスを提供しているSeesaaがメンテナンスを実施するため、7月20日の午前2時から午前8時頃まで当ブログにはアクセスできなくなります。メンテナンス作業時間が前後することもあります。ご了承ください。
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2006年07月10日

7月10日の雑報・雑感

■ジダン退場
 W杯決勝は1時間早く始まったこともあり、リアルタイムで見るのを諦めた。で、朝起きたらジダンにレッドカードが出た場面をやっていた。野次馬としてはマテラッツィに何を言われたのか知りたいけど、ジダンには「奴にこんなことを言われたんだよ」とペラペラしゃべってほしくない、という複雑な心境だ。

■日本の先制攻撃????
 あの〜AP通信がこんな記事(英文)を流しているんですけど…。きょうはほとんどニュースをチェックしていないので、国内のメディアがこんなニュースを流しているかどうか不明。
Japan said Monday it was considering whether a pre-emptive strike on the North's missile bases would violate its constitution, signaling a hardening stance ahead of a possible U.N. Security Council vote on Tokyo's proposal for sanctions against the regime.
 引用部分の前半を素直に訳すと、「日本(政府)は月曜日、北朝鮮のミサイル基地への先制攻撃が憲法に違反するかどうかを検討していると明らかにした」になる。記者はMARI YAMAGUCHIという名前なので日本人だと思う。これに相当する日本メディアの記事をご覧になった方は教えてください。

■ネットわらしべ長者
 ネット上でだらだらと雑文を書き散らかしているのがきっかけとなって、全く知らない人にいろいろと助けてもらったり協力してもらったりすることが多々ある。「おんぶに抱っこ」状態でよくしてもらうといつも『あたしってネットわらしべ長者みたいだ〜』と幸せをかみ締めているのだが、本物の「ネットわらしべ長者」がいた。

 ペーパークリップをいろんなものと交換して、最後には家を手に入れたっていうのだからすごい。しかも1年弱で。家はいらないから何かください、と思ったら、途中で交換したものはキャンプストーブ、発電機、レコーディング契約、アリス・クーパーと半日一緒にいられる権利、ハリウッド映画に出演できる権利−などなど、はっきりいってどれもいらない…。 
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2006年07月08日

「マオ 誰も知らなかった毛沢東」

マオ―誰も知らなかった毛沢東 上 マオ―誰も知らなかった毛沢東 下

 ここ数日、ブログを更新する暇を惜しんでユン・チアン&ジョン・ハリデイ夫妻共作の「マオ 誰も知らなかった毛沢東」を読んでいた(もう1つのブログは更新してただろ!と言われたら、ハイその通り。どうもすみません)。膨大な資料と多数の関係者へのインタビューに裏打ちされた力作だ。

 毛沢東をはじめとする登場人物のキャラクターが鮮やかでいきいきと表現されていて、飽きずに上下巻を読んでしまった。

 毛沢東といえば人民による人民のための革命を指揮した人ってよりも、冷酷非情な専制君主だったということは、今では定説になっている。この本はそうした見方にさらに磨きをかけ(?)、変質的なまでに自己愛が強く他人を全く信じない人間、他人を追い落とすことでトップの座に上り詰め、それを維持した孤独な独裁者として毛沢東を描いている。

 毛沢東関連本をたくさん読んでいるわけじゃないけど、ここまで辛辣なのは初めて読んだかもしれない。文革で辛酸を舐めた著者が書いていることを思えば納得もいく。

 個人的に意外だったのは周恩来の扱い。米中国交回復などで活躍したせいか、私としては悪役というイメージはそんなになかった。それがこの本では自己保身のために毛沢東の腰巾着に成り下がる日和見迎合主義者のイヤらしい奴として描かれている。毛沢東にいくら尽くしても、ガンの治療を許可してもらえなかったというのが哀れだ。ま、でも私の中では周恩来はかなりイメージダウンした。

 人民の味方をした真のヒーローとされているのは劉少奇と彭徳懐。劉少奇は夫人の王光美とともに気骨のある人物として描かれ、毛沢東の謀で失脚する場面は読むのがつらかった。

 名著「ワイルド・スワン」の著者が書いているだけに文革についての記述が多いのかと思っていたら、予想以上にあっさり。江青&四人組についてもそれほど書き込まれていなかったのが意外だった。要するに各時代がバランスよく書かれていた。

 私のような門外漢にはとても面白い本だった。果たして中国専門家はこの本にどんな評価を下しているのだろう。キワ物扱いの人もいるかもしれない。 

 この本の登場人物に1人だけ会ったことがある。毛沢東シンパとして名前が出てくるハン・スーイン女史(映画「慕情」の原作者)だ。彼女の名誉のために書いておくと、少なくとも80年代末の段階では彼女は毛沢東についての本を書いたことを恥じていて、サインをお願いしたら「私が書いた一番つまらない本にサインしろなんて物好きね」と苦笑された。
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2006年07月04日

ザルカウイ殺害でアルカイダとアメリカが裏取引?

 6月7日に米軍がザルカウイを殺害した裏側にはアルカイダと米国の裏取引があった−−。本当かどうか知らないけど、ザルカウイの第一夫人とされる女性がイタリア日刊紙レプブリカとのインタビューでこう話したそうだ(私が読んだのはAPの英文転電)。

 この記事によると、アルカイダは米国がビンラディンの追跡を少なくとも目先はやめることを条件にザルカウイを「売った」。アルカイダにはザルカウイが権力を身に付けすぎたという判断があり、交渉の仲介役はスンニ派の部族とヨルダンのシークレットサービスが務めたとか。

 この第一夫人はUm Mohammedと名乗り本名を明かしていない。自称ヨルダン人で約40歳。インタビューはスイスのジュネーブで行われた。個人情報がそれしか明らかにされていないので、機密情報を入手できる立場にいるのかどうか不明。

 個人的には眉唾情報じゃないかって気がするけど断言はできない。きょうは関連ニュースなどの検索をする時間がないので、書き飛ばし状態にて失礼。
posted by らくだ at 23:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | 国際ニュース | 更新情報をチェックする

2006年07月02日

「髪はなくてもスキルは健在」

 ニューヨーク・タイムズって失礼というか大胆だ。サッカーW杯のフランス−ブラジル戦についての記事はこんな書き出しになっている。
At age 34, Zinédine Zidane has prematurely lost much of his hair but little of his magnificent soccer skill(ジダンは34歳にして早くも大部分の髪の毛を失ったが、素晴らしいサッカーのワザはほとんど失っていない=らくだ訳)
 確かにその通りなんだけど、本人が読んだらどう思うかな。私だったらほめられているような気がしない。

 思えば前回のW杯の時期、ジダンはカップヌードルのCMに出ていた(下の画像はフランス敗退後の大阪・長居会場にて撮影=乾物屋さん提供)。敗退したからか、すぐに見なくなっちゃったように記憶している。W杯後にはベッカムだらけだった。今回のW杯前はセゾンカードのCMでロナウジーニョのスーツ姿を何回も見た。

zidane

 今回のW杯は誰がヒーローなんだろう? 個人的な印象では、たとえドイツが優勝しても、バラックとかクローゼって地味すぎ。どうも華がない。CM向きに見えない。4年後のW杯の時期だったらアルゼンチンのメッシあたりかな。事前に騒がれると期待ほどの活躍をしないような気もするので、安易に日本のCMには出ないほうがいいかも。 
posted by らくだ at 23:59 | Comment(0) | TrackBack(1) | スポーツ | 更新情報をチェックする

2006年07月01日

寝不足

 体調もお肌もボロボロ。さすがに2日続けて3時間ほどしか寝ていないと中年の身にはこたえる。ISPとサッカーのせいだ。

 まず、木曜夜。ネット接続が突然不安定になった。というか、断続的に接続できなくなった。ネットが使えないと私はまさにダルマ状態。金曜日になるころまで一切検索エンジンが使えず、メールの送受信もできなくなってイライラさせられた。ISPのカスタマーサービスは9時で終わっていてクレームのつけようもない。寝たのは明るくなるころだった。

 昨晩はサッカーだよ。ドイツ・アルゼンチン戦を最後まで見ちゃった。ドイツが同点に追いついたところで、ひょっとしたらこの展開はヤバイんじゃないかって予感はした。アルゼンチンを応援していたし。そういう悪い予感は的中するもので、試合が終わったあともメールの返信書きなどで寝たのは3時すぎ。

 なぜか7時前には目が覚めちゃうのが年をとった証拠か…。雨は上がったけれど、さすがにきょうはジョギングする気になれない。夫が旅行中なので深夜にサッカー観戦をするにしても寝袋を使わなくてもすむのが不幸中の幸い。

 きょうも見たいな〜フランス・ブラジル戦。私が応援するチームはたいてい負ける。きょうはフランスを応援するつもり。ジダン最後の試合になっちゃうかもしれないから、やっぱり見ちゃうだろうな。
posted by らくだ at 09:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | 更新情報をチェックする