2006年05月17日

冒険者たち

(1) 両足が義足のニュージーランド人男性Mark Inglisさん(47)がチョモランマ(エベレスト)の登頂に成功したそうだ(BBC=写真あり)。おめでとうございます。

 両足を失ったのはNZ最高峰のマウントクックで2週間足止めを食らって凍傷になったため。そんな目に遭っているのに、それでもなおつらい目に遭いに出かけるっていうのが私には理解できないが、素直に尊敬する。ベースキャンプ4まで戻ったというから無事に下山したのだろうか。

(2)一週間前のニュースだけど、きょう友人に教えてもらった話(ニューヨークタイムズの原文=登録していないと閲覧できないかも)。世界旅行をしているドイツ人のサイクリストが、イギリスのポーツマスで自転車を盗まれた。

 それだけならニュースでもなんでもない。このHeinz Stückeさん(66歳)のスゴイところは、旅に出発したのが1962年! 44年間かけて世界211カ国、33万5000マイル(約53万6000キロ)をその自転車で走りぬいてきたという。

 そんなオンボロ自転車(44年前の自転車で50万キロ以上乗っていれば絶対にボロイはずだ)を盗んだ人がいるっていうのもスゴイ。これも古いものを大切に使うイギリス人気質か?

 ちなみにStückeさんの写真はこちらで閲覧可能(一番上の写真の左側の人)。自転車も写っている。確かに最近見かけないタイプのものだ。

(3)悲しい話。お気に入りに登録して、数カ月おきぐらいの頻度でのぞきに行く自転車旅行のサイトがあった。テクテク爺さんの自転車旅行記だ。

 南米パラグアイから今回の旅を始めたという旅日記の1日目までは読んでいた。そして『更新されてるかな♪』と続きを読みに行ったら…。テクテク爺さんこと中川容一さんはイグアスの滝に向けて首都アスンシオンを出発したその日に交通事故に遭って亡くなられていた。なんてこった。すごいショックだ。

 2年前くらいから愛読していたのにメールを送ったこともなかったのを、今になって後悔している。享年64歳。ご冥福をお祈りします。 
posted by らくだ at 23:32 | Comment(2) | TrackBack(0) | 話題 | 更新情報をチェックする