2006年03月30日

満開!

2006桜1

 私は桜にゃ滅法弱い。毎年、マンション裏の桜並木を観察して自分なりにいつ頃開花するか予想している。それが今年は気がついたら咲いていたって感じだ。ちょっと悔しい。(写真上は石神井川)

 先週後半に出かけたので、その数日前からバタバタしていて観察を怠ったまま出発してしまった。日曜日に帰宅したらもう咲いていた。この冬は寒かったから、開花はもう少し遅めだと最初に思い込んだのがまずかった。

 気象庁の開花予想が出ても半信半疑だった。そうしたら本当に高知や静岡から開花のニュースが伝わり始めてあせった。まさか桜のために旅の予定を変えるわけにも行かないしねぇ。

 旅先の岡山では温泉で一緒になったおばちゃんたちに「桜が咲くのは4月の10日ごろだよ。あんた、なんで何もない一番つまらない時期に来たの?」と言われちゃった。

2006桜2

 私の見立てでは我が家の近所はきょうが満開。携帯カメラやデジカメを持って上を見ながら歩いている人が朝から多い。明日あたりから散り始めそうな雰囲気だ。風も強くなってきた。『このまま散らないで』と思いながらも『はかなく散るから桜は愛されるのだ』と自分に言い聞かせている。(写真上は近所の公園)

 このまま桜前線と一緒にどこまでも北へふらふらと旅ができたらどんなにかいいだろう。桜前線の移動速度は1日30キロと聞く。これって自転車はもちろん、歩きでも十分追いつける速さだな。毎日30キロ歩くのはしんどくても、自転車ならラクできそうだ。誰かそんな贅沢な旅をしている人はいるのだろうか。
posted by らくだ at 18:01 | Comment(3) | TrackBack(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

2006年03月28日

「もっと書くこと」

 ネット上の悪意にたじろぐ人は多いかもしれないが、最近の私はネットで知り合った人の好意にたじろいでばかりだ。

 先日タイへ行ったときも、まったく知らない人にお世話になった。別のところに書いているコラムに、その人がコメントしてくれたのがきっかけだった。

「タイに来るときは連絡ください」という書き込みをいただいたので、軽い気持ちで公共交通機関の使い方を尋ねたところ、案内してくれるという。ここんとこの感覚が私には分からず、先方がまったくの善意で提案してくれているのに「旅行業の方ですか? おいくらになりますか?」みたいな失礼な返事を差し上げてしまった。

 結局は送迎つきで2日にわたってあちこち案内していただき、当初計画以上の取材ができた。要所要所で「すみません、○○のことを聞いていだだけます?」などと、通訳までお願いしてしまった図々しい私だ。

 先週末もネットで知り合った方に大阪を案内していただいた。私の行きたいところに連れてってもらって、お勧めのお店にも案内してもらって、しかもお土産つきだった…。

 こうして次々に手を差し伸べてくれる人がいるのってすっごく嬉しい半面、『たとえ逆の立場になったとしても、私にはこういう人たちの真似はできないなぁ。何もお返しできないじゃん』と思ったりもして、自分の中ではちょっと悶々としているところだ。

 ちょうど仕事でお世話になっている大先輩から別件でメールが来たので、その返事に少しだけこのことを書いてみたら、きょう返事が来た。一部だけ引用しちゃう。
気にすることはない。その人たちは君自身というよりも、これまで君がネット上で書いたことを称賛しているのだから。これまで書いてきたことへのご褒美だと思いなさい。それでも有り余ると思うのなら、君にできるのはもっと書くこと以外にない。
 なんてまっとうな意見なんだろう。そうだよな。同じことしなくちゃいけないなんて、不可能なこと考えてもしょうがないのだ。しかし、最近書くことをサボってばかりの私、「もっと書くこと」というのは、ちょっと痛いところをつかれた。
posted by らくだ at 23:40 | Comment(6) | TrackBack(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

2006年03月22日

日曜まで更新できません

 3月26日(日)まで更新を休止します(といっても、既に休止ばかり…。どうもすみません)。
posted by らくだ at 21:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | お知らせ、訂正など | 更新情報をチェックする

2006年03月20日

WBCを知らないアメリカ人

 きょうの話題はどちらを向いても野球だらけ。アメリカでやっている例のWBCというやつ。きのうは外出していたので日韓戦はまったく見なかった(挙句に強風の影響で東北線が止まってしまい、足止めをくらった)。

 アメリカ人の友人への返信メールの末尾に「アメリカはWBCでベスト4になれなくて残念だったね」と社交辞令を書いたら、「WBCって一体なんのこと?」という返事がすぐに来た。

 正直言って私もWBCのCがクラシックだということを知らず、ワールド・ベースボール・チャンピオンシップだと思っていた。そう返事を書いてから、あわてて「ごめん、クラシックだった」と訂正を送ったのだが、「どっちにしても、そんなの知らなかった。本当にそんなのを国内でやっているのかと思って新聞を見たら、確かに載っていたよ」とさらに返事が来た。

 そうなんだよな。日本人て本当にスポーツが(というよりもスポーツ観戦かな)好きだ。一般的なニュース番組でも、スポーツニュースに割く時間が長いと思う。しかも、きのうなんて新聞の号外が配られたそうだ。まだ優勝したわけじゃないのに、そこまで騒ぐ必要あるのかねぇ。

 この友人、スポーツ観戦といったらバスケットボールしか関心ないそうだ。あとはまったく眼中になし。アメリカに住んでいたときの友人はこんな人が多かった。野球好き、バスケ好き、冬はアメフト好きにアイスホッケー好き。割とはっきりしていた。しかも一般の大手テレビ局ではスポーツ中継なんてあまりやらないから、見たい人はスポーツチャンネルを利用する。

 それに比べると、日本人は全般的にオールマイティだ。先月オリンピックで熱くなった(なれなかったかも…)かと思うと、WBCで熱くなり、もうすぐサッカーで熱くなりそうだ。これってマスコミの影響なんだろうか?
posted by らくだ at 22:55 | Comment(7) | TrackBack(0) | スポーツ | 更新情報をチェックする

2006年03月18日

らくだ版ロングテール理論(?)

 去年の10月に別のブログを始めた。「温泉ニュースBlog」という温泉についてのニュースサイトだ。夏に「ブログ 世界を変える個人メディア」という本を読み、影響されやすい私は「ブログというツールをこんなダラダラ系の文章を垂れ流すために使っているのはもったいないかも…」と思い、試験的に始めてみたのだ。

 別に題材はなんでもよかった。温泉が好きだから温泉を取り上げることにしただけ。半年弱やってみて、ブログは本当に個人メディアとして利用できそうだなぁと思えてきたところだ。

 翻ってみると、このひとりごとはまさにチラウラ・ブログ(チラシの裏に書きゃいいようなことを書いているブログ)。ブログでなくてもウェブ日記でも旧来の日記帳でも、それこそチラシの裏にでも書きゃ済みそうだ。そんなことを考えているせいか、最近の更新がどうも疎かになっていけない(と、ここで言い訳しておく)。
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posted by らくだ at 22:05 | Comment(2) | TrackBack(0) | Web&ブログ | 更新情報をチェックする

2006年03月15日

「他人を見下す若者たち」

他人を見下す若者たち 日曜日に新聞でこの他人を見下す若者たち(速水敏彦著)の広告を見て、「自分以外はバカの時代!」というコピーがなぜか頭に残り、きのう書店で見かけて買ってしまった。

 読んで初めて分かった。この「自分以外はバカの時代!」という言葉は吉岡忍が2003年7月9日の夕刊に寄稿した小論のタイトルだった。要するに借り物。コピーの使い方がうまいな〜。つい引っかかって?しまった。

 なんでこの本に関心を持ったかというと、若者かどうかは別として、他人を見下す人が増えているように漠然と感じていたからだ。ネット上でも「自分だけは絶対に正しくて、周りが全員間違っている」みたいに熱くなっている人に出くわすことがある。

 で、そういう人への対処法が分かるかなと思って読んでみた。結果としては対処法は分からなかったものの、フムフムなるほどと思いながら一通り読んだ。それなりにおもしろかった。

 筆者がいうには、怒りを頻繁に感じる子供が増えている。物質的に恵まれて、我慢を知らない子、思い通りになる子が増えてきたのが背景だという。そして「やる気」というか上昇志向がなくなり、他人を軽視することで自分が優位にあるように思い込む(筆者はこれを「仮想的有能感」と表現)人たちが増えているというのだ。

 その解決方法とは(1)しつけの回復(2)自尊感情の強化(3)他人と直接交流する場を増やす−だそうだ。仮想的有能感の解説は詳しくて読み出があるのだが、解決方法はさらりとしている。結局のところ、人と人との関係が希薄になっているのがすべてのような気がした。
posted by らくだ at 23:31 | Comment(6) | TrackBack(0) | 書評・芸能など | 更新情報をチェックする

2006年03月12日

弘山晴美にホロリときた

 昼ごはんの仕度がてらテレビをつけたら、名古屋国際女子マラソンがスタートして先頭集団が数キロまで進んだところだった。

 テレビは当然ながら渋井陽子を中心に実況中継していて、弘山が出ているのに気づくまで5分ほどかかった。正直いって「あれ、まだ走っているんだ」と思ったし、実況でも「10回目のマラソンです」といっているぐらいで注目度は低かった。

 渋井はペースメーカーを振り切って独走したかと思ったら集団に飲み込まれ、気づいたらまたトップを独走していた。こうなったからには、このまま最後まで行くんだろうなぁと思い、テレビの前をいったん離れた。

 過去を振り返ってみれば、弘山がマラソンレースでゴールして嬉しそうな顔をしたのを長らく見たことがない。オリンピック代表選考レースでも涙をのんできて、「トラックの栄光を打ち捨ててマラソンに転向したものの、その後はパッとしない人」のイメージが強かった。

 その弘山がきょうは違った。テレビで見ていてもトップを走る渋井との差をじりじりと縮め、ラスト1キロぐらいで追いつくと一気に抜き去った。どこにそんな力が残っていたのだろう。10回目にして初優勝だそうだ。

 ゴールしてからコーチをしているご主人とガバッと抱き合ったのを見たら、ついつい涙が出てきた。37歳。おめでとう。優勝インタビューでは「これからも走る」というようなことを言っていた。いけるところまでいっちゃえ!

 マスコミ受けするようなことは言わないし、華やかさもない。テレビのバラエティ番組にはまったく似合わない。でも、こんな地味な選手が頑張ってくれたことが静かに嬉しい。彼女らしい勝ち方だった。

 渋井はゴールしてうつむき加減。コーチや同僚に抱きかかえられているときは泣いていたみたいだった。ゴール後に弘山に歩み寄って祝福の言葉ぐらい掛ける欲しかったけど、よほど悔しかったんだろう。この2人、レース運びも対照的だったな。

 夜7時のNHKニュースではカーリング、フィギュアスケート男子ジュニアのニュースのほうが先に伝えられていたのは、ちょっとさびしかった。
タグ:マラソン
posted by らくだ at 21:32 | Comment(2) | TrackBack(0) | スポーツ | 更新情報をチェックする

2006年03月10日

追突事故(というほどでもないか…)

 赤信号で停車していたら(といっても私が運転していたわけじゃない)、いきなりガックンときた。後ろのトラックに追突されたのだ。それほど大きな衝撃はなかった。トラックの運転手は前方不注意というよりも、停車しようとして目測をあやまったという感じ。当たりはソフトだった。

 それでも車の後部はへこんだし、相手のトラックもへこんでた。警察を呼んで実況見分なんていうのは初めて。写真を撮りたかったのだが、いかにも被害者らしく神妙にしていたほうがいいかなと思って、すごく困ったという顔をして突っ立っていた。

 幸い相手が100%の過失を認めている。いまのところ体はなんともない。数日たってからムチウチの症状が出ることってあるのだろうか? 
posted by らくだ at 00:39 | Comment(11) | TrackBack(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

2006年03月06日

南京虫

 全身のあちこちがかゆい。バンコクのホテルで南京虫にやられた。駅前にあるホテルで日本のツアー客も利用しているようなところなのに。

 最終日の夜中になんだかかゆくて目が覚めた。蚊がぶ〜んと飛んでいるわけでもなく、そのまま寝てしまったんだけど、日本に帰ってきてからあちこち赤くプツプツと腫れてきて、猛烈にかゆい。

 学生時代に泊まった安宿で南京虫の被害にあったことはある。まさか、日本からホテルレップを通じて予約できるところで南京虫が出るとは思わなかった。さらに解せないのは、同じ部屋に泊まった夫は何ともない。私のベッドだけ南京虫がいたのかなぁ? それともお肌が敏感なのかしら?

 南京虫は世界的な問題になりつつあることは知っていた。温暖化が進んでいること、人々の国際的な往来が盛んになっていること、強力な殺虫剤の使用が規制されていることが背景だという。

 ニューヨークでは数年前にHelmsley Park Lane Hotelに宿泊した客が南京虫に噛まれたとして訴訟を起こした(後に和解)し、昨年末もペンシルベニア・ホテルに宿泊したスウェーデン人が南京虫の被害にあったとしてホテルを訴えている。

 あたしゃ訴訟を起こす気はないけれど、あのホテルにだけは2度と泊まらないと思う。

【参考】
Hotel Bed Bugaboos(英文) 
posted by らくだ at 23:26 | Comment(3) | TrackBack(0) | 旅日記ほか旅関連 | 更新情報をチェックする

2006年03月04日

近ごろ都に流行るもの

rotiboy 都といってもタイ・バンコクの話。サイアム・スクエアとシーロム(BTSサラデーン駅近く)の2カ所で百数十メートルの行列を見た。列の先はいずれも同じこのロティボーイ。写真はサイアム・スクエア店。

 メキシコ風のパンを売る店でマレーシアに本店があるのだとか。インドネシア、シンガポールにも展開しているそう。行列の長さがとにかく異常だ。パッと見は甘食みたいに地味な外観なのに、そんなにおいしいのだろうか。

 どんな味がするのかすごく興味があったのだが、列の最後尾あたりで聞いたら30〜40分待ちは当たり前だとか。短期間の旅行で炎天下に何十分も並ぶ気になれず、味は分からずじまい。

 ロティボーイの公式ホームページはこちら。そのうち日本にも出店するかな?  
posted by らくだ at 22:44 | Comment(3) | TrackBack(0) | 旅日記ほか旅関連 | 更新情報をチェックする

中国国際航空で行くバンコク

 ちょうど1週間タイに行っていた。航空会社指定なしで2万4500円という航空券を見つけ、「これなら安い!」と飛びついたのだ。結局は5000円増しの土曜日発しか券が取れず、保険料とか燃料サーチャージなどが上乗せされて4万円ぐらいになってしまった。

 自分では最近話題のJALになるのではないかと予想していたのだが、出発の1週間前になって指定されたのは中国国際航空。北京乗換えだった。成田から北京までの機内で入国カードなどが配られても「不要」などと余裕を見せていたら、トランジットの常識を無視した北京空港のシステムに面食らった。

 飛行機を降りたところに「トランジット」の札を持った女性が立っているのはよく見る光景だ。あとについて歩き出したら、トランジットカウンターは閉まっている。連れていかれたのは北京で降りる人が通ったあとの検疫コーナー。

『そっか、鳥インフルエンザとかあるからトランジットでも検疫の質問書を出す必要があるんだな』と素直に書き込んで提出する。次いで連れて行かれたのは、どうみても入国審査。トランジット客は一般入国客と別の窓口とはいえ、入国カードに書き込んで出さなくちゃいけない。なぜか入国スタンプまで押された。

 案内嬢は「下の階に行ってから上に戻ってチェックインしなさい」と言って去っていった。なんのことはない。要求されるまま税関申告書も提出し(別に内容なんて見もしないで集めるだけ)、空港の出発ロビーに回って新規にチェックイン。出国審査は一般客と一緒で、入国した早々出国するということで怪しまれてしまった。

「北京で何をした?」
「何もしていません。トランジットです」
「どこへ行く?」
「最終目的地はタイのバンコクです」
「タイに行く目的は?」
「観光です」

と言ったところで、入国審査官はフッと笑ってどこかに電話をして別の係官を呼んできた。私に向かって「彼の後についていけ」という。ひょっとして別室で取り調べ? なんでこんな目に…。幸いやってきた係官はパスポートをパラパラみただけで私が怪しい人間ではないと分かったらしく、すぐに放免してくれた。

 きょうの復路はなぜかトランジットカウンターが機能していた。それでもミニ入国審査があり、出入国カードを両方同時に提出、パスポートにもスタンプが1つ押された。行きと帰りで手続きが違うというのも中国らしい。 
posted by らくだ at 22:09 | Comment(2) | TrackBack(0) | 旅日記ほか旅関連 | 更新情報をチェックする