あのエントリーがなんでそんなに読まれたのか、いまだに分からない。分かっているのは、自分はこれだけ多くの人に読まれる文章をあとにも先にもほかに書けそうにないってことだ。
それまでの私は大方のブロガーと同様『アクセスが増えるといいな〜。どうにかして増えないかな〜』と思っていた。大物ブロガーにとっては1日数万のアクセスなんて日常茶飯事だろう。でも、実際に万単位のアクセスが何日も続くというのは私にとっては嬉しさを通り越して脅威だった(そのヘンが私の小物ぶりを物語っているわけよ)。
「席を譲らなかった若者」とそれ以降のエントリーに大量のトラックバックやコメントをもらって分かったのは、自分の国語力が劣っていることだ。自分が感じたこと、考えたことをできるだけ忠実に文字にしたつもりでも、すべての読者が自分の意図したように受け止めてくれるわけじゃないというのは結構ショックだった。自分の表現力のなさに日々落ち込んでいた。
たくさんの人に読んでもらうのには慣れていなかったので、突然読者が増えたのは窮屈でもあった。で、更新頻度を落としたり、どうでもいい話を書いたりしてアクセス減に努めた(冗談じゃなくて本気だった)。仕事でもなく好き勝手に書いている文章だから自分が楽しめることが一番大切。来年は本来のグ〜タラな自分らしく、ダラダラともっと自由気ままに書いていこう。
近所の寺から除夜の鐘の音が聞こえてくる。これを読んでくれているみなさん、よいお年を!