2005年11月29日

11月29日の雑報・雑感

■松井秀喜帰国
 以前はもっと顔がデコボコというかアバタが酷い人っていう印象だったのに、なんか前よりお肌がつややかになったような気がする。恋の力なのか…。

■耐震性偽造で衆院国土交通委参考人質疑
 録画に失敗して途中から見た。ヒューザーの小嶋社長って誰かに雰囲気が似ていると思ったら、戸塚ヨットスクールの戸塚宏かな。要するに人相が悪い。それだけじゃなくて口も悪く、議員顔負けのヤジを飛ばしていた。すげぇ。

 言っていることは相変わらず支離滅裂。自らの責任を認めて自力で何とかすると断言したかと思ったら「国の責任と権限で対処していただきたいと伝えた」とか言うし。おまけに「コストダウンと経済設計が悪いということであれば、不経済設計をしろ、コストアップをしろということが正しいんですか?」と逆ギレした。まさにそのヒューザー流の「コストダウン」と「経済設計」が悪いと思うのだが…。

 さっそくBBCも小嶋社長の写真入りで伝えている。出たがりのオジャマモンは自分の顔が海外にまで伝えられていることを知っているのだろうか。

■1人歩きの小学生
 つい数年前までは1人で歩いている小学生を『かわいい』と好意的に見ていたのだが、最近は『危ないなぁ。大丈夫かなか』とハラハラしてしまう。

 声を掛けようかと迷うのだが、「知らない人から話しかけられたら防犯ベルを鳴らしなさい」なんて教えられていたら困る。見守るだけだ。自分が小学生の時は集団登校で帰りはバラバラだった。1人で歩くことだって多かったのだが。

 マンションといい広島の小学1年生の殺人事件といい、世の中なんでも疑ってかからないといけないようだ。性善説の世界から性悪説の世界への過渡期なんだろうか。
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2005年11月27日

結婚記念日

 きのうは結婚記念日だった。我が家はあまり外食をしない。誕生日だってクリスマスだって「うちメシ」だ。だけど、なぜか結婚記念日だけは別。毎年、近所の店に行くことにしている。

 今年はリゾットのランチを出す店に行ってみた。写真のデミグラス・リゾットとチーズ・リゾットを半分こした。本格的なリゾットと聞いていたのでアルボリオ米を使うのかと思ったら、五穀米でつくったコシのあるリゾットで、大きめの野菜がゴロゴロ入っていてなかなかおいしかった。

20051127 大き目の野菜といえば、カレーの具は大きめの野菜が好きな私。ジャガイモもニンジンも大きめに切ってゴロゴロしているのが好きだ。一方の夫は小さめに切った野菜が煮崩れるほとになっているのが好き…。私も今では野菜を自分の好みよりも小さめに切るようになった。最初はいちいち「結婚て異文化の衝突だなぁ」と大げさなことを考えていたっけ。

 きのうは西武でシーツを買ったついでに、おもちゃ売り場を通りかかったら鉄道模型売り場があった。夫は立ち止まって売り場を一周。布製の針刺しというかミニクッションみたいなのがあったので「あれ何?」と指差したら、近くにいた男性が驚いたように振り返り、「感心なことだ。女性が鉄道模型に興味を示している」と大きな声で独り言を言った。恥ずかしかった。

 私は鉄道模型に興味があるわけじゃなくて、夫につきあっているだけなのだが…。2人で苦笑しながらその場を離れた。知らない人にあそこまで大きな声で褒めてもらったのは初めてだ。

 最近ネット上での人付き合いがおっくうになり、このブログも更新がかなり疎かになっていた。悪いこともあれば、いいこともある。捨てる神あれば拾う神あり。そろそろ復活しないといけない。
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2005年11月25日

「デフォルト」

デフォルト[債務不履行] デフォルト[債務不履行](相場英雄著、ダイヤモンド社)を借りて読んだ。

 著者の相場英雄氏はこの作品で第2回ダイヤモンド経済小説大賞を受賞したそうだ。つまりこれが小説としてのデビュー作ということになる。シンプルなプロフィールしか載っていないが、作品を読む限り日銀の記者クラブに在籍したことがあるか、少なくとも金融担当記者だった経験がある方だと想像する。

 というのも、背景とか小道具の描写には現場の雰囲気が伝わってきて納得できる部分もあるからだ。筋も練られているとは思うのだが、随所で描写が粗いというか話の展開が雑というか、登場人物が描ききれていないような気がしたのが残念。登場人物の心理描写をもうちょっと丁寧にすれば、手に汗握って一気に読みたくなる本になったかもしれない。

 仲間との復讐劇としては、随分昔に読んだジェフリー・アーチャーの「百万ドルをとり返せ!」は文句なく面白かったな。
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2005年11月23日

「ミイラ鳥」

 日本語を勉強している友人からメールが来た。原文は英語なのだが「ミイラトリってどんな鳥?」と書いてある。思わず笑ってしまったのだが、本人には深刻な問題だった。

 通っている語学学校のリスニング試験で「ミイラトリ」という表現が出てきたのだが、それまでは考古学とか鳥とかミイラには一切関係ない話をしていたのだという。いきなり「ミイラトリ」の話になって意味が分からなくなり、パニックになってそこからは何が何だか分からなくなってテストが終わってしまったそうだ。

 いや〜、それは「ミイラトリ」じゃなくて「ミイラ取りがミイラになる」ということわざだよと意味を説明したら、さらに返事が来た。「一体どのミイラの話なんだ? 日本の発掘隊がエジプトに行って遭難したとかそういう事実に基づいているのか?」と書いてある。

 どんな故事に基づいているかなんて知らないし考えたこともない。一瞬、彼のために調べてあげようかとも思ったが、時間がかかりそうだからやめておいた。

 理屈っぽい人はいるんだよな。「日本人は体育館のことを『たいくかん』と読むのに、『たいいくかん』と入力しないと漢字変換できない。なぜ『たいいくかん』と正しく発音しないのか」とか、「四時はなぜ『よんじ』じゃなくて『よじ』なのか」、「『紅葉』には『もみじ』と『こうよう』の二通りの読み方があるが、日本人はどうやって読み分けているのか」−などなど。

 あたしゃ日本語教師じゃないからそんなの知らないってば。日本人はそんなこと考えずに話したり書いたりしているんだし。どの言葉だって同じだ。語学の勉強って、何でも理詰めで考える理屈っぽい人にはあまり向かないような気がする。なるべくその言葉を読んで、聞いて、話して、書いて、とにかく自然と体で覚えるのが一番だ。
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2005年11月21日

乗鞍

norikura 週末は1泊2日で長野・乗鞍高原に行ってきた。紅葉が終わり、スキーシーズンにはまだ早い中途半端な時期だったから、旅行者も少なくてのんびりできた。

 鼻水が2本のツララになりそうなほど寒く、空気がピキピキいいそうなほど尖っていた。土曜日は小雪がちらつき、久しぶりに雪の結晶をじっくりと見た。私はどちらかといえば南方志向だから、寒い時期にわざわざ寒いところに行くのなんて久しぶり。すごく新鮮な気分になれた。

 何をするわけでもなく、温泉に入ってたくさん食べてよく寝た。なんだかんだと頭と心が(というよりもインターネットに)疲れていたみたいだ。いくらでも眠れた。宿にあるPCでちらっとブログをのぞいただけで、メールチェックもしなかったのがよかった。リフレッシュできた。

 スッキリした気分で帰宅してメールチェックをしていたら、サイトの訪問者から「あなたに必要なのは『お前はすっ込んでろ!』と啖呵を切る勇気」という指摘が届いていてドキっとした。自分でもその通りだと思う。
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2005年11月18日

「無料不用品回収」に注意

<19日と20日は休載します>

 数日前「無料不用品回収」というチラシがポストに入っていた。テレビ、CD・MDコンポ、ラジカセ、ステレオ、パソコン、モニター、ノートパソコンを電話1本で引き取りに来てくれるという。

 古いノートパソコンの処分を怠っていて、先日ようやく1台処分したところだ。3000円余りかかった。『なんだ、無料で回収してくれるこんなサービスがあるのなら、わざわざメーカーの正規ルートで処分することもなかったな』と思い、残りの1台を処分しようと電話してみた。

 最初の感触はよかったのだが、話しているうちに「実物を見てから料金を決める」と言われて混乱した。無料回収に何の料金がかかるんだろうとよくよく聞いて、初めて仕組みが分かった。チラシの「無料不用品回収」という言葉、「不用品無料回収」とは違うのだ。正しくは「無料不良品有料回収」の有料が省略されているってところだな。

 つまり、「無料不用品回収」の「無料」は文法上は「不用品」にかかっている。だから「業者にとって無料の不用品」を回収してあげるという有料サービスだそうだ。不用品というのはそもそも「いらないもの」ってことなんだから、どう考えても普通無料だと思うんだけどねぇ。国民生活センターにちくるか…。
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2005年11月17日

神様のプレゼント

 数年かけてコツコツ築いてきた(つもりの)物が、きのうの午前9時半から半日足らずの間に全壊した。なくなってみると、まぁそんなもんかなとも思うし、実際のところ実に清々しい気分だ。今まで自分がいかに余計な神経を使っていたかがよ〜〜く分かった。

 あたしゃ父の入院で多忙になった上、原稿の締め切りは迫っているし、さらに週末は遠出をしなくちゃいけない。そんな私を慮っての神様のプレゼントかもしれない。感謝感激でナミダがちょちょぎれそうだ。

 最も、私にもっともっとラクをさせようとこのブログにまで破壊工作が及んだら、ストレスのはけ口がなくなってしまう。そこで、このエントリーに限定してコメントもトラックバックも受け付けない設定にしておく。

 (このブログの読者には何のことやらサッパリ分からないかもしれません。ごめんなさい。でも、これはあくまで「ひとりごと」なんで許してね)
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2005年11月15日

やっと入院

 父がやっと入院した。当初は2人部屋が空いたと連絡が来たが、入院直前になって希望通り個室に入れることになった。差額ベッド代は2万1000円だ。今回は本人の希望だから差額ベッド代を払うのもやぶさかではない(と書いておく)。

 前の病院と差額ベッド代は同じながら、部屋の設備はずいぶん違う。前の病院は部屋にユニットバス、台所(シンクだけ)、応接3点セット付きだったのに、今回の部屋はトイレのほかはソファがあるだけだ。当然ながら狭い。テレビは液晶でプリペイドカードを買わなくても見られるのだが、全般に設備は前の病院のほうがいい。

 それでも転院してよかったと思ったのは、「担当させていただく○○です」と看護士さんが挨拶に来て、部屋に案内してくれた後もいちいち丁寧に説明してくれたことだ。主治医と担当医も2人揃ってすぐに現れたので挨拶できた。大仁田みたいなことをいう(書く)の恥ずかしいが、挨拶は大切だ。

 前の病院は指示された病室で待つように言われて数十分待っても誰も来ず、こっちから再度ナースステーションに出向いたら、看護士さんが面倒くさそうに紙切れを持ってきて「これに書いておいてくださいね。あと体温も測っておいてください」と事務的に言われただけ。こっちが一生懸命挨拶しているのに、まったく手ごたえがなかった。病院によってこんなに対応が違っていいんだろうか。

【関連バックナンバー】
「子の心親知らず」(11月9日)
転院は疲れる(10月24日)
差額ベッド代(10月4日)
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2005年11月14日

人間の退化?

 町田市の高校の女子生徒が男子生徒に殺された事件、マスコミが連日大きく取り上げている。こういうときに必ず出てくるのが「少年の心の闇に迫る」とか「命の大切さを教える」とかいう表現だ。

 これまでも同じようなことが言われてきたけど、事態は改善するどころか青少年の残虐な事件はむしろ増えているような気がする。マスコミが犯罪を犯した子たちの「心の闇」にどれだけ迫っても、教育現場で「命はいかに大切か」を懸命に教えても、残念ながらこれからも同様の事件は起きると思う。

 私はエライ先生じゃないから理由なんて分からない。ただ漠然とこの種の事件は増えこそすれ減らないんじゃないのかなぁと感じるだけだ。ひょっとしたら人間の退化が始まっているのかもしれないなどと、苦し紛れに考えている(もちろん科学的な裏付けなんて一切ない)。だって永遠に進化を続けるなんて保証されたワケじゃないんだし。

 今回の事件、一部の報道では少年が女子生徒を襲って殺害するまで30分間あったとされている。近所の人は物音や悲鳴を聞いたというが、その時点で誰かが警察に通報したという話はこれまで聞いていないし読んでもいない。早い段階で、誰かが様子を見に行ったり(襲われて却って危ないかなぁ)警察に通報していれば、あるいは彼女は助かったかもしれない。

「たられば」の話ではあるけれど、なんかやるせない。翌朝になって仕事を終えて帰宅した母親が惨殺された娘の死体を見つけるまで一晩そのままだったというのがすごく悲しい。

 少年の母親にしても然り。制服に血をつけて家に帰ったら、それが転んだせいなのかどうか母親なら一目で分かるはずだ。翌日になって「ブレザーをクリーニングに出したから」と犯人の生徒の登校に付き添ったっていうが、自分の子どもに遠慮して何も聞けなかったんだろうか?

 近所の人ばかりか、自分の家族との関係すらどんどん希薄になって無関心になっている。これが私のいうところの『人間の退化』なんだろうか。
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2005年11月13日

「私の頭の中の消しゴム」

 韓国映画を見たのはすご〜く久しぶりだ。考えてみたら「シュリ」しか見たことない。で、この映画は要所要所で泣かされたとはいえ、全面的に感情移入することもできず、点をつけるとしたら60点といったところだ。

 結婚後に奥さんが若年性認知症にかかっていることが分かる。症状が進んでからふと自分を取り戻して夫に手紙を書くところは「君に読む物語」にも出てきた場面(といってもこっちは本を読んだだけで映画は見ていない)。『絶対インスパイヤだ〜』と思っいながら泣いた。

 あと、主演の2人が結婚しても夫婦らしくない。生活臭というものが匂ってこない。若い人だったら「超感動した!」という人が多いかもしれないが、オバさんに言わせるとちょっとキレイすぎなのよ。

 どちらかといえば「寄るカメラ」よりも「引くカメラ」の方が好きだなぁということを実感した映画でもあった。
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2005年11月11日

受信トレイがパンク状態だ

 最近なぜか公私のメールが増えている。11月に入ってからはメールで相談を持ちかけられることが多い。実生活では面倒見が悪い人間として通っているので、知らない人から相談メールが届くってことは、無意識のうちにネットでは「イイ人」を演じているのかもしれない。

 あたしゃトロい人間なので、1通の返事を書くのに場合によっては1時間以上かかったりする。返信が受信に追いつかなくなってきてパンク状態だ。返信を書くのに時間がかかりそうなメールは後回しにして、返信できるものからどんどん処理している。このため、1週間以上たっても返信していないメールも出てきた。

 このままだと永久に返信できそうにないので、どうみても私の手に負えない人間関係などの相談については、私では対応が難しいことをお知らせすることにした。これを読んでいる方がいたら、どうもすみません。 
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2005年11月09日

トリンプが「ウォームビズブラ」発表

 下着メーカーのトリンプが7日、ウォームビズ用の暖房ブラジャー「ウォームビズブラ」を製作した。残念ながら?非売品(トリンプの発表=写真付き)。

 ブラとストラップ、おそろいのショーツまでボアでできているそう。嵩張りそうだな。ブラジの内側とショーツの内側に遠赤外線を放射する天然石を練りこんだ生地を採用って、重くないんだろうか。

 さらにブラ内部のジェル状パッドは電子レンジや湯せんで繰り返し温めることができるっていうんだけど、いちいちそんなものを出して温めてまた入れるって面倒くさいな。

 私がこの話を知ったのはくBBCが面白がって記事にしているから。BBCが使っているAFPの写真のほうがブラ部分がよく分かる。ちなみにブラの中央に写っている赤いものは本物のトウガラシだそう。室内の温度が20度を超えるとお知らせする点滅ランプとブザーを搭載しているって、胸元がパトカーか救急車みたいになるのかな? 「柔らかく暖かい素材感のなかにハイテク機能がキラリと光るブラジャーで、着用する本人だけでなく、周囲にも環境への配慮を促します」だって。

 撮影会は明日も大田区平和島の東京流通センタービル アールンF(2階)で、第1回目は午前10時から、第2回目は午前11時半から、第3回目は午後3時半から開催される。 
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2005年11月07日

「子の心親知らず」

 父が治療を受ける病院を替えたため、入院が遅れている。きょうは新しい病院で入院についての説明があった。前の病院とはもう全く違うってことを改めて実感した。

 部屋の説明の際、いきなり「6人部屋でいいですか?」と聞いてきた。こっちは「はい、そりゃあもう、もちろん!」と言おうとして父を振り返ったのだが、父は病室の一覧表を見て「2万1000円の個室がいい!」と言う。えっ、なんだって? 一瞬耳を疑った。

 だって前の病院は「空き部屋がないから2万1000円の個室になりますが、いいですね」って感じでかなり強引に進められちゃって、何も言えなかった。『いくら部屋がいっぱいだからって、2万円余りもするのはちょっと高すぎるんじゃないの?』ってところから不満がブスブスとくすぶり出したんじゃなかったっけ…。

 それで私は差額ベッド代のことなどをいろいろ調べて「やっぱこんな病院に入院するのはまずそうだ」と、知人のツテを頼って違う病院を紹介してもらったっていうのに。検査入院でいい個室に入っちゃって味をしめたかな。

 今度は4〜5週間の入院になるんだから、もうちょっと質素にしようよ。頼むからさ。「親の心子知らず」とは言うけど、これじゃ「子の心親知らず」になっちゃうじゃん。

 病院側は「本人の希望第一ですから」と言い、第1希望は1人部屋、第2希望は2人部屋とメモを取り出した。聞いてみると、この病院では差額ベッド代のいらない6人部屋が一番早く空きそうだという。一番高価な個室ばかりが目だって多かった前の病院とどこまでも正反対だ。保証金(前納金)も一切いらないっていうし。

 前の病院で治療を受けていたら10月31日に入院している予定だった。治療に取り掛かるのが遅れているので私はあせっている。個室なんて待っていたらいつになるか分からないとので、「早く入院したほうがいいから、6人部屋が先に空いたら6人部屋でもいいでしょ!」と強引に迫って承諾させた。今週中には入院できそうだけど、果たして何人部屋になるんだろう? ま、個室でもいいか。

【関連バックナンバー】
差額ベッド代(10月4日)
転院は疲れる(10月24日)
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2005年11月06日

自分の価値を知らない?マードック

 10月19日の雑報・雑感で紹介したメディア王・ルパート・マードックとのランチ競売がebayで3日から始まったことを思い出し、ebayの入札画面をのぞきに行ってみた。

 あらら、今のところ誰も入札していない(事前に資格審査みたいなのがあるから、興味本位ではビッドできない)。日本時間で6日午後7時ごろ現在で入札期間はあと4日と15時間残っているから、開始から2日と9時間たっているのに。

 いくら善意のチャリティ・オークションとはいえ、1件もないのは格好悪い。そもそも最低価格が2万5000ドル(300万円弱)というのに無理がありそうだ。ニューズ社といえば度重なるM&Aを繰り返して大きくなってきたから企業価値の査定は得意だろうに、自分の市場価値が分かっていないんじゃなかろうか。最低入札価格はebayの人が決めたのかもしれないが、それだったら本人が「高すぎる」って抗議すればいいわけだし。

 よほどのマードックファンならともかく、チャリティのためにわざわざ2万5000ドル出して食事するぐらいなら、2万5000ドルを直接寄付したほうがいいもん。それに寄付先はエルサレム工科大っていうから、大規模災害の被災者を救済するとかっていうんじゃなくて緊急性はないし。
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2005年11月05日

意地悪のチラリズム

先達の御意見 図書館の新着図書の棚に酒井順子の「先達の御意見」があった。あの大ベストセラー「負け犬の遠吠え」の続編と聞いていたので、『今度も売れるのかな?』と野次馬根性で手に取った。中身は対談集のローコスト本だった。これを続編というのは無理があるなぁ。

 前の本も本屋での立ち読みで済ませたぐらいだから、これは読まなくてもいいかと思ったのだが、何気なく開いたページでふと気になる表現があった。林真理子との対談の項で、林真理子が酒井順子に向かって「(前略)…ものを書く人だから、当然意地悪な視点はお持ちなんだけど…(後略)」と言っていた。この一行が気になって本を借りてしまった。

 林真理子は「もの書きなら意地悪な見方をするのは当然」と思っているわけだ。そして「物書きのあたしは意地悪な物の見方をするけど、あんたも物書きだから同じよね」と言っている。確かにちょっと意地悪だなぁ。他の職業の人がそんなことを言ったらイヤミ以外の何物でもない。

 考えてみれば、酒井順子だって「あたしは負け犬だけど、世の中の多くの女性だって負け犬なのよ」と前の本を書いた。二人とも自虐的な意地悪さがあるかもしれない。

 そんな風に考えたことはこれまでなかった。でも、いわれてみると、その通りかもね。文は人なり。素直ないい人が書く文章って、全部読まなくても結末が分かるっていうか、捻りがないっていうか…。要するに毒にもクスリにもならないって感じなのだ。私がほとんど毎日のように訪問しているサイトも、林真理子のいう「意地悪な見方」がそこはかとなく感じられるところばかりだな。

 この意地悪さ加減がプロとアマの分かれ目なんじゃないだろうか。「いい人」を前面に出して無味乾燥なものを書いてもつまらない。かといって、毒を吐きすぎてトゲだらけのハリネズミになったら誰にも相手にされないか、逆に反撃されるかのどちらかだ(ブログの場合炎上しちゃう)。

 トゲで刺しているのか、鍼(はり)治療で癒されているのか分からないぐらいがちょうどいい。意地悪一辺倒にしないであくまでチラッと見せるのがプロ(あ、でも、プロの記者とか元雑誌編集長のブログが炎上したりしているか…)。

 林真理子って興味がなくて彼女の本は一冊も立ち読みすらしていないのだが、この一言はすごく印象に残った。 
posted by らくだ at 23:08 | Comment(2) | TrackBack(0) | 書評・芸能など | 更新情報をチェックする