2005年09月17日

新代表とホワイトバンド

 民主党の新代表に前原誠司氏(43歳)が選ばれた。お遍路さんとはなんと2票の僅差当選だった。きのうあたりの報道では「お遍路さんが有力かな」と思ってたので、きょうのタイトルは「民主党を、あきらめた」にしようと思っていたんだけどな。ちょっと残念でもある。

 これで先祖がえりをしていたら民主党も終わっただろうに(イメージ的には自分の尻尾を追いかけてクルクル回っている犬)、とりあえず今のところは首の皮1枚でつながったかな。とはいえ、この前原さんていう人、私はまったく評判を知らないのだ。なぜか、SL撮影が趣味ってことだけ聞いて知っている(日刊スポーツ)。

 これまであまりにも話題にならなかった人なので、これからネガティブな情報が一気に、あるいはじわじわと出てくるのだと思う。既に気になっていることがある。きのうかおとといテレビで見た新代表は、手首に例のホワイトバンドをしていた。どういうつもりで身につけているのか知らないが、少なくともネットの世界ではホワイトバンドの評価は地に落ちているといってもいい。

 ホワイトバンドをまったく知らない人のために説明すると、もともと海外で起きたムーブメントで、日本でも立ち上げの動きが出ていたところ、株式会社サニーサイドアップが英国のNGOに協力を申し出、協力企業とともに「ホワイトバンド・プロジェクト」を立ち上げて始まったそうだ。中国で生産しているブレスレット型のホワイトバンドはシリコン製で1つ300円。これを身につけることで「貧困をなくそう!」という意思表示をするのだそう。ただ、この300円からは貧困撲滅のための募金に1円だって回されない。30%が製作費、40%が流通費、残る30%は広報などの活動費となっている(公式サイトの売上げ使途=PDFファイル)。

 それでどんな活動をしているかっていうと、東京タワーのライトアップなど、派手なイベントだ。東京タワーのライトアップにお金を使うなら、その分を直接貧困救済の募金に充てたほうがずっと世界のためになるのではないかと思う。だって何も知らない人が東京タワーのライトアップを見て『よし貧困を撲滅しよう!』なんて気になるわけないじゃない。私だったら『あれ、きょうは展望台が白くなっているなぁ』と思うだけだ。

 公式サイトでは「ホワイトバンドの販売が開始されたのは7月頭ですので、売上の代金がホワイトバンド・プロジェクトに届きはじめるのは9月以降です。キャンペーンの終了予定である2005年12月末時点での会計報告を、2006年3月までに公開する予定です」とか「2005年12月時点での会計報告は独立した監査人、または監査法人に監査を依頼する予定です」と、あくまで予定ながらちゃんとしていること強調している。最近ではこういう「活動」もありなのかもしれないが、私は古い人間だからどうも胡散臭さを感じてしまう。公式サイトには事務局の住所も電話番号も見つからないし(どこかに小さく書いてあるのかもしれんが)。

 新代表は趣旨に賛同してホワイトバンドをしているのか、それとも最近マスコミで話題になっているからしているのか、自分から積極的にかかわっているのか−−どれなんだろう?

【追記】
 18日のTV朝日サンデープロジェクトに出演したムネオもホワイトバンドをしていた。議員の間で流行っているのかも。それにしてもムネオはギトギトしたアブラギッシュな感じが薄まり、ちょっとパサついてるように見えた。(9月18日)
posted by らくだ at 21:23 | Comment(11) | TrackBack(2) | 国内ニュース | 更新情報をチェックする
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